ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は、”F-15J”や“T-4ブルーインパルス”など、航空自衛隊の航空機を忠実に再現した立体紙飛行機で航空自衛隊とのコラボを実現したペーパークラフト職人、Ojimak氏に話をうかがった。
ペーパークラフトでも飛行機は飛ぶもの!
平面的な紙飛行機のように“飛ぶ”ことを想定しているものもあるが、今回紹介する紙飛行機は実際の機体に近い立体構造でありながら、飛ぶことを前提としてつくられているというから驚きだ。
制作者である、飛ぶことにこだわるペーパークラフト職人、Ojimak氏に話を聞くと、「以前、競技用の紙飛行機にチャレンジしたこともあります。すごい作品は1分以上も飛ぶんですが……そこまでは極められませんでした(苦笑)。そんなとき、実際に飛ばせるペーパークラフトをつくっているサイトを見つけて。おもしろそうだなと思い、制作者のトロツキーさんに連絡をして作成方法を教えてもらい、飛行機をつくるようになったんです」と。
このトロツキー氏は、自らのサイトのトップに“飛行機は飛ばねばならない。飛行機は美しくなければならない”と明記するほど“飛ぶ”ことにこだわる。Ojimak氏はその“こだわり”を受け継ぎ、飛ばせるペーパークラフトの道を進んできたのだ。
●今週の中の人
Ojimak
紙飛行機が好きで、過去には競技用の紙飛行機を作成していた経験も。“飛行機は空を飛ぶもの”というこだわりのもと、実際に飛行可能なペーパークラフトをつくり、配信している。
実際に飛ばせる3D紙飛行機の制作現場
3種類のアプリで航空機の設計図を作成
(1)3Dモデルを作成
まずは『六角大王super』を使って、写真データを参考にしながら、作品にする機体の3Dモデルをつくる。
(2)展開図を作成
3Dデータができ上がったら『ペパクラデザイナー』でデータを読み込み、ペーパークラフト用に展開図を作成。
(3)設計図に仕上げる
最後に『花子』でデータを読み込み、設計図に仕上げる。集中して作成しても仕上げまで2週間前後かかる。
折り曲げる部分に折り目を付けておくべし
ペーパークラフト専用紙に印刷。折り曲げる部分をなぞって折り目を付けるのがミソ。先端をやすりで丸めた千枚通しで、紙に傷が付かないように工夫している。
折り目を付けたらペン型のカッターでパーツの切り抜き。Ojimak氏が使用しているカッターは、刃先の角度が小さいもの。曲線など、曲がる部分を切りやすいという。
航空自衛隊とのコラボで自衛隊機を再現!
航空自衛隊スペシャルコンテンツ
航空自衛隊のウェブサイトにある“スペシャルコンテンツ”→“ダウンロード”から、“F-15J”をはじめ、Ojimak氏制作した自衛隊機の3D紙飛行機の図面をダウンロード可能。テレビドラマ『空飛ぶ広報室』を観たOjimak氏が自衛隊の広報部に連絡したのがきっかけでコラボが実現したという。
●関連サイト
紙飛行機とばそ!(Ojimak氏のウェブサイト)
航空自衛隊
航空自衛隊スペシャルコンテンツ 3D紙飛行機
Raktapaksha-Trotskiy(トロツキー氏のウェブサイト)
週刊アスキーで全部読めます!
2014年12月9日発売の週刊アスキー12/23号(No.1008)では、Ojimak氏の飛ぶことやパーツ構成に対するこだわり、ステルス機を飛ばす秘訣などについてもお聞きしています。
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