インテルは10月7日都内にて、インテル『テクノロジー&イノベーション・ツアー2014』を開催した。イベントでは、先日お伝えした『KNB 秋の大収穫祭』やCOMPUTEX2014にて、発表済みのリファンレンス機『Llama Mountain』やパナソニックの『Let's note RZ4』などのCore M機が展示された。
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↑Core Mを採用したインテル2in1のリファンレンス機『Llama Mountain』。12.5インチ(2560×1440ドット)液晶を採用しながら、厚さ7.2ミリの極薄ファンレス設計が特徴。 |
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↑パナソニックの『Let7s note RZ4』。液晶が後方に360度回転するコンバーチブル型2in1。重量は745グラムと、10.1インチ液晶回転型では世界最軽量となる。 |
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イベント自体はインテルがこれから注力していく2in1やタブレットの活用方法にフォーカスした内容がメイン。ユニークで先進的な事例をいくつかご紹介したい。
●インテルRealSenseテクノロジー
インテルRealSenseテクノロジーはCES2014で発表された、深度センサーを採用する3Dカメラを使った技術。IDF14で発表されたデルのタブレット『Venue 8 7000』など、すでに採用製品が発表されている。
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↑ゲームでRealSenseを利用した事例。手の形を液晶上部に内蔵した3Dカメラで読み取り、ゲーム内に反映している。 |
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↑こちらは顔の表情を3Dカメラで読み取ってアバターに反映するデモ。 |
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↑離れたところにあるPCとビデオチャットするデモ。奥にあるPCは遠く離れた場所にある上司のPCで、手前にあるPCはカフェでくつろぐユーザーのPCという設定。 |
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↑ビデオチャットでは資料と自分の顔を表示。カフェにいることを上司に悟られぬよう、3Dカメラで背景だけをリアルタイムで消している。実に便利な機能である。 |
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●ワイヤレスで映像をストリーミング
MiracastでAndroidタブレットから映像をストリーミングするデモも披露。こちらは従来のインテルタブレットでも多くの製品が採用しているため、すでに活用されている方も多いはず。
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↑Atom Z3745を採用するASUSの7インチAndroid4.4タブレット『MeMO Pad 7(ME176C)』(実売価格1万7500円前後)でデモ。 |
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↑LAN内の液晶テレビにMiracastアダプターを接続すれば、Androidの画面をストリーミングで大画面表示可能。デモではYouTubeの映像を視聴した。 |
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●ワイヤレス充電
ワイヤレスと言えば、最もいまアツイのが“A4WP”(Alliance for Wireless Power)が推進するワイヤレス給電規格“Rezence”。A4WPにはインテルのほか、Broadcomやクアルコム、ソニー、パナソニック、富士通、レノボ、デルなど多数のメーカーが加わっており、次世代のワイヤレス給電規格を策定する予定だ。
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↑テーブルの下にワイヤレス給電のチャージャーシートを張り付けて給電するデモ。わかりやすいようにテーブル上にはワイヤレス給電に反応するLEDシートを置いている。LEDが光っているスペースが充電スペースとなる。 |
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↑ワイヤレス給電に対応するカバーを採用したスマホでワイヤレス給電中。 |
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また、IDF14では最新無線データ転送規格“WiGig”にも力を入れていることをインテルは明らかにしている。通信距離は短めだが、数Gbpsクラスの高速転送が可能な規格で、4K動画の無線転送も見据えている。Broadwellの次の世代であるSkylakeからは、A4WPと合わせてPCを完全なコードレスデバイスとして扱えるようになるだろう。
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↑IDF14ではA4WPとWiGigをアピール。 |
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