インテルはHaswell-Eベースとなる、22nm世代のデータセンター/ワークステーション向けプロセッサー、Xeon E5-2600 v3ファミリー(開発コードネーム:Haswell-EP)を発表しました。もちろん、DDR4メモリー(4チャンネル動作)に対応し、1チャンネルあたり最大3枚のモジュールまでサポートします。
22nmへ微細化したことで1CPUあたりの最大コア数は18コア/36スレッドとなりました。いやー、すさまじいコア数ですね。2ソケット動作なら最大36コア/72スレッドになります。まずは、価格から見てみましょう。
前世代の最上位の後継型番であるE5-2697 v3(14コア/28スレッド)でも2702ドル(約28万4000円前後)。さらに上位となるE5-2698 v3(16コア/32スレッド)、最上位のE5-2699 v3(18コア/36スレッド)はまだ価格がわかりませんが、僕の予想だと最上位はプレミアプライスで1個40万円を超えてきてもおかしくないかと。いずれにせよ、自作PCで2CPU、メモリーフル搭載で使うにはなんなく100万円はいく構成になるのは必至でしょう。
Haswelll-EPでは、コア数の増強やメモリーのDDR4化、それにともなうQPIリンク速度の増加のほか、新たなにAVX2への対応とコアごとに異なる周波数(P-State)でも動作できるようになりました。AVX2計算時は専用の動作クロックモードとなり、省電力で最高の性能を出せるようになっています。データセンター用では、こういった電力効率は重要です。
内部バスは従来のトリプルリングバスではなく、二重のバスをバッファスイッチでつなぐ構造に変更されました。コアの列が前世代では、最大3列だったのに対して、Haswell-EPでは最大4列になったからですね。
ダイのデザインは3種類で、14~18コアの製品、10~12コアの製品、4~8コアの製品で異なります。
↑Haswell-EPのダイのウエハー。 |
↑左が10~12コアのデザインとなり、基板の羽部が大きい。 |
どんどんとコア数が増えていくXeonですが、エンスーな自作PCユーザーも注目しております。最強を目指すなら避けては通れない道。はたしていくらで市場に登場するのか。18コアの発売が楽しみですね。
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