IFA2014に合わせてアルカテルが発表したスマートフォン『OneTouch Hero2』は、本体と連携できるアクセサリーが多数用意されています。スマートフォンの画面を電子ペーパーで見たり、あるいはスマートフォンをノートPCのように使えるなど、Hero2は他社にはない多彩な拡張性が大きな特徴の製品なのです。
6インチのファブレットサイズ |
OneTouch Hero2はディスプレーが6インチフルHDのファブレット。CPUは最近の中国製スマホがよく採用するMTKのオクタコア2GHzを搭載しています。通信方式はLTEにも対応、価格は439ユーロの予定とのこと。
ペン入力と多機能なカバーも提供 |
本体にはスタイラスペンを内蔵可能で、ペンを使って画面の操作やメモ書をすることもできます。また本体右側面には端子がついていて、その端子に対応するLED内蔵フリップカバーなどを装着可能。カバーは端子部分にマグネットが内蔵されているので脱着も簡単です。
使い方を広げるアクセサリーを用意 |
Hero2はスマホそのものとしてはペン対応で、サムスンのGALAXY Note4の対抗馬とも言えますし、6インチの大画面はファーウェイのAscend Mate7と競合します。つまり大手2社の製品のいいとこどりをしたようなスマートフォンでもあるわけです。しかもHero2には機能を大きく拡張できる数種類の周辺機器も用意されています。
電子ペーパー端末はリモート表示が可能 |
電池は内蔵式。手のひらにすっぽり収まる大きさ |
まずは電子ペーパーを搭載した表示専用端末の『E-Card』。Hero2本体とはBluetoothで接続します。本体は充電式で大きさも小さく、6インチのHero2とペアに使うのにちょうどよさそうですね。E-CardはHero2の電話着信、メール受信、SMS受信、アラームの通知ができます。ただし着信時はバイブレーションと画面で知らせてくれますが、着信そのものはできません。またHero2から画像を転送することが可能です。
画面のスクリーンキャプチャを取る |
“E-Cardへ送信”を選ぶ |
トリミングをして“OK”をタップ |
画像がそのまま右の電子ペーパー端末へと転送された |
E-Cardへの画像の転送は簡単で、Hero2でスクリーンキャプチャを撮るとすぐにE-Cardへ送信する確認がポップアップ表示されるので“OK”を選択。すると画像トリミングモードになり、自由なサイズに変更できます。そして、再び画面右上のOKをタップすると、すぐにE-Cardに画像が転送されるというわけです。
E-Cardのメモリー容量などはまだ確定していませんが、うまく使えば電子ブックリーダーのように利用できそうです。
ハンズフリーと音楽コントローラーのSidekick 2 |
そして小型のハンドセット型のデバイス『Sidekick 2』も販売されます。E-Cardと同時にHero2へ接続することも可能。キーパッド部分は液晶のタッチパネルなので、通話時や文字入力時は10キーに、音楽再生時はコントローラーが表示されます。赤外線を内蔵しており、テレビのリモコンにもなるとのことで、Hero2を買ったら真っ先に揃えたい周辺機器でしょう。
スマホがChromeBookみたいになっちゃうドッキングユニットも |
ノートPC型のこの端末、実はこれもHero2と連携できる周辺機器。この本体にはキーボードとディスプレイがあるだけでCPUは搭載されていません。Hero2とはNFCを使いワンタッチでペアリングが可能です。
スマホの画面をそのままワイヤレスで表示 |
接続すると、Hero2の画面がそのままデスクトップに表示されます。操作はスマートフォンでもこの端末でもどちらからも可能。キーボード部分にはホームボタンなどAndroid用の各種キーが備わっているので操作も楽です。類似の製品は過去の韓国のキャリアKTが“Spriderphone”というプロジェクトを立ち上げたことがありますが、ケーブル接続だったこともあり、ほとんど話題にならなかったようです。
スマホ画面は常に横表示 |
ちなみにスマートフォンを縦位置にしてみても、両者が接続中はスマートフォンの画面の向きは横手方向に固定されます。ということで机の上に置いたスマートフォンを誤って動かしてしまっても、画面の向きが90度動いてしまうことも無いのです。またワイヤレスですからHero2はカバンの中に入れたままでもOK。Hero2をそのままノートPCのように使えるということで、ChromeBookを考えている人も検討してみるといいかも。
閉じてしまえば小型のChromeBookのよう |
液晶を閉じればノートPCのように持ち運ぶこともできます。ハードディスクも搭載していないので外出中も安心して使えるでしょう。なおこれらの周辺機器の価格はまだ未定のことですが、発売されたすべてを揃えたくなってしまいそうです。
DJ用のタッチパネルも |
Hero2本体には外部接続用の端子があるのですが、それを利用するアイディアとしてこのようなものも発売されます。DJ気分で音楽のリミックス再生ができるアプリと連携し、各種エフェクトをかけることのできるタッチパネル搭載のカバー『MagicFlip DJ』です。展示品は試作品のためパネル上の各ボタンは暗くしか点灯しなかったのですが、製品版ではもっと明るく光るようにするとのこと。スマートフォンを使ってDJをやりたい人がどれくらいいるかは不明ですが、なかなかおもしろい試みだと思います。
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