IFA 2014の前日となる9月4日、会場内で開催されたサテライトイベント“ShowStoppers@IFA2014”にて、PrestigioのWindows Phone 8.1端末を発見しました。さっそくレポートしてみたいと思います。
↑大小さまざまなメーカーが集まる“ShowStoppers@IFA2014”に、Prestigioが出展。Android端末の横に、Windows Phone端末を展示した。 |
IFA 2014におけるWindows Phoneといえば、マイクロソフトが9月4日(現地時間)にベルリン市内で発表会を開催し、ノキアのLumia 830を始めとする3機種を発表したばかり。日本メディア向けの案内はなかったのが非常に残念ではありますが、ShowStoppersならばすべてのメディアが参加できます。
■リファレンスデザイン、ODMを活用してWP8.1をラインアップ
Windows Phoneプラットフォームに大きな変化が起きたのが、マイクロソフトが2月にバルセロナで発表した、Qualcomm Reference Designへの対応です。これにより中小規模のメーカーでもWindows Phone端末の開発が可能となりました。その結果、6月のCOMPUTEX TAIPEI 2014ではマイクロソフトの基調講演にて多数のWindows Phone端末が登場。キプロス共和国を拠点とするPrestigioもその中の1社でした。
↑COMPUTEX TAIPEI 2014のMicrosoft Forumのステージに陳列された、Prestigio端末。この時点ではまだ電源が入っていなかった。 |
ShowStoppersにPrestigioが展示したのは、『MultiPhone 8500 DUO』と『MultiPhone 8400 DUO』 の2モデル。前者は解像度1280×720ドットのHDモデル、後者は4インチで解像度800×480ドットの普及モデルとなっています。いずれも中国のODM製で、Prestigioでは端末開発の詳細には触れていないものの、担当者の説明によればマイクロソフトから提供されたリファレンスデザインに基づいた端末とのこと。
↑こちらは5インチで解像度1280×720ドットのIPS液晶を搭載した『MultiPhone 8500 DUO』。デュアルSIMにも対応、2つの電話番号を使い分けることができる。国境をまたがって通勤や通学する人も少なくない欧州では便利な機能。 |
↑Prestigio端末に共通の、印象的なロゴマークを背面にあしらっている。800万画素のリアカメラも搭載。 |
↑OSはもちろんWindows Phone 8.1。“電話の言語”として日本語は搭載していないが、後からダウンロード可能だ。 |
↑前面に大きな特徴はないものの、強いていえばWindowsロゴボタンが小さめな点が目を引く。 |
↑外箱。210米ドルの低価格端末とは思えない、高級感のあるパッケージ。 |
↑外箱の背面。英語とロシア語の二ヵ国語表記となっている。 |
↑こちらは4インチで解像度800×480ドットの『MultiPhone 8400 DUO』。片手で持ちやすいサイズとなっている。デュアルSIMにも対応する。 |
↑手に持った感触としては、110米ドルという価格相応の質感。しかしPrestigioのロゴマークにはこだわりを感じる。 |
PrestigioがWindows Phone端末に参入した理由としては、B2B向けにWindowsタブレットの需要が高まっているからとのこと。ここにWindows Phone 8.1のスマートフォンを加えることで、相乗効果を狙っているようです。また、B2Bだけでなく欧州のコンシューマー向けの販売も進めていくとしています。
↑eラーニングなどの用途を想定、B2B向けにWindowsタブレットとWindows Phone端末をセットで展開していくという。 |
現時点では欧州市場で足場を固めることを優先しており、米国や中国への参入は検討中とのこと。日本上陸の予定はないとのことですが、海外旅行時には旅先でPrestigioのロゴマークを見る機会が増えるかもしれません。
■関連サイト
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