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Lumiaシリーズに格安85ユーロの低価格端末『Lumia 530』が新登場

2014年07月24日 09時00分更新

 米マイクロソフトは7月23日、最新のWindows Phone 8.1端末『Lumia 530』を発表しました。4月末に買収が完了し、ノキアが米マイクロソフトのデバイス部門として統合されてからは、初めてのWindows Phone端末となります。

Lumia530
↑500番台のローエンドLumiaの最新機種、『Lumia 530』。

 Lumia 530は、Lumiaシリーズの中で最もローエンドに位置する500番台の型番が示すように、マイクロソフトはこれを“最もお手頃なLumia”と位置付けています。具体的には本体価格が税抜きで85ユーロ(約1万1600円)、税込みの店頭価格でも100ユーロ(約1万5000円)を下回る初めてのLumiaであるとしています。

 Lumiaシリーズのひとつ下のクラスには、Androidベースの『Nokia X』シリーズもあります。その最新モデル『Nokia X2』が99ユーロ(税抜/約1万3500円)で話題になったことを考えても、Lumia 530の安さは際立っています。マイクロソフトはこうした低価格端末から、より高価格のLumiaシリーズへのアップセルを狙っており、まさにその橋渡しをするのがLumia 530となりそうです。

 Lumia 530は8月より、世界各地で発売予定されます(日本は未定)。

■512MBメモリ、4GBストレージの最小要件を採用

 このような低価格を実現した、Lumia 530のスペックを見ていきましょう。

 ディスプレーは4インチでLumia 520と同じですが、画面解像度はFWVGA(854×480ドット)と、やや縦長になっています。これはWindows Phone 8.1から新たに対応した、“戻る”、“Windows”、“検索”の各ボタンを画面内に実装したソフトキーの採用によるものとみられます。

Lumia530
↑戻る、Windows、検索ボタンにはソフトキーを採用(紹介動画より)。

 プロセッサーはクアッドコア 1.2GHzのQualcomm Snapdragon 200プロセッサーを搭載。Lumia 520のデュアルコアより強化されています。一方、バリエーションモデルのLumia 525では1GBに強化されたメモリーは、Lumia 530では512MBに、さらに8GBだったストレージは4GBに半減しています。

 この512MBメモリ、4GBストレージというスペックはWindows Phone 8.1において引き下げられた最小要件となっており、“史上最安”のためのコストダウンに活用されていることが分かります。ストレージは、最大128GBのmicroSDによる拡張や、無料版が15GBに拡張されたOneDriveも利用できます。

 通信速度は3Gのみとなるものの、シングルSIMモデルに加え、Windows Phone 8.1で対応したデュアルSIMモデルもラインアップ。対応する周波数は、W-CDMA 900/2100MHzに対応したモデルと、W-CDMA 850/900/1900/2100MHzに対応した南北アメリカ向けモデルが発表されました。

 リアカメラは500万画素、フロントカメラは非搭載。通信機能としてBluetooth 4.0に対応、センサーとしてはA-GPS、GLONASSを搭載。バッテリー容量は1430mAh。カラーバリエーションはブライトオレンジ、ブライトグリーン、ダーググレー、ホワイトの4色が提供され、背面カバーは交換可能です。

Lumia530
↑背面カバーは取り外し可能、好みに合わせてカスタマイズできる(紹介動画より)。

 外形寸法は119.7(W)×11.7(D)×62.3(H)mm、重量は129gとなっており、同じ4インチのLumia 520と比べてもコンパクト化していることが分かります。iPhone 5sに近いサイズと考えてよいでしょう。

Lumia530
↑Lumia 520(写真右)との比較。横幅が1.7mm細くなっており、コンパクト化したことが分かる。
Lumia530
↑iPhone 5s(写真右)との比較。片手でも操作しやすいサイズといえる。

■デイジーチェーン可能なモバイルスピーカーも

 オーディオアクセサリーとして、Coloudによるモバイルスピーカー『THE BANG BY COLOUD』も同時発表されました。microUSBでの充電に対応し、最大8時間の音楽再生が可能となっています。

Lumia530
↑USB充電可能なスピーカー。数珠つなぎにして大音量を楽しめる。

 特徴として、複数のスピーカーをデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続できる機能を備えています。これにより、同じBangスピーカーを友人同士で持ち寄るなどして、大音量で音楽を楽しむといった使い方ができるとのことです。

■関連サイト
米マイクロソフト該当リリース
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