高価で容量の小さいSSDか安価で大容量のHDDか
Macの内蔵ストレージはSSDがメインになりつつあり、ハイエンドデスクトップのMac Proもハードディスク(HDD)ではなくSSDを内蔵しています。しかし、SSDは容量当たりの単価が高いという難点があり、HDDに比べて容量が少なめです。
そこで活躍するのが外付けストレージ機器です。外付けの場合、SSDやHDDといった記録媒体の種類だけでなく、USB 3.0やThunderboltといったインターフェースの種類もいくつかあります。そこでここでは、Macに合いそうなデザインの外付けストレージをいくつか比較してみることにしました。
■mSSD
まずは、フリーコム・テクノロジーズの「mSSD」。名前のとおりストレージとしてSSDを採用しており、接続はUSB 3.0。USBフラッシュメモリーよりも二回りほど大きい程度の超コンパクトサイズで、29グラムと軽量なのが魅力。外装はヘアライン処理されたアルミニウムで、デザインもクールです。
容量:256GB
価格:2万4980円(直販価格)
問い合わせ先:フリーコムテクノロジーズ
■MOBILE DRIVE Mg
同じくフリーコム製で、こちらは2.5インチのHDDを内蔵するタイプ。接続はThunderboltまたはUSB 3.0で、シルバーのボディーはマグネシウム合金製です。マグネシウムは軽くて頑丈なのが特徴で、薄型・軽量化に適した素材。また、特有のスベスベした手触りも隠れた魅力だったりします。
容量:1TB
価格:3万9800円(直販価格)
問い合わせ先:フリーコムテクノロジーズ
■My Passport Pro
こちらは、ウエスタンデジタルのRAID対応外付けHDD。1TBまたは2TBのドライブ2台を内蔵し、RAID 0(ストライピング)構成により高速アクセスを実現。接続はThunderboltのみなので、完全にMac向けです。また、RAID 1(ミラーリング)設定にすることでスピードは犠牲にしてデータの保守性を優先することも可能。ブラック&シルバーのボディーはアルミニウム製です。
容量:2TB/4TB
価格:4万円台前半/5万円台後半(実勢)
問い合わせ先:ウエスタンデジタルジャパン
ベンチマークテスト
各モデルをMac Proにつないで、ベンチマークアプリの「Blacmagic DiskSpeed Test」を使ってアクセス速度を比較してみました。なお、「MOBILE DRIVE Mg」はThunderboltとUSB 3.0、両方で接続した場合の速度を計測しています。
また、参考値としてターゲットディスクモードにしたMacBook AirをThunderbolt接続の外付けストレージとして使用した場合の速度も計測。下がその結果のグラフです。
結果を見ると、SSD内蔵の「mSSD」が断トツで速く、MacBook Airと同じレベルです。一方、HDDを内蔵した「MOBILE DRIVE Mg」や「My Passport Pro」はそれより一段遅く、RAID 0のMy Passport ProでもmSSDには及びません。
このテスト結果を見る限り、USB 3.0接続のSSD > Thunderbolt接続のHDDというのは確実です。つまり、高速インターフェースであるThunderboltの転送性能を生かすには、ストレージはSSDでなければならないということです。
ちなみに、Mac Proの内蔵SSDの速度もテストしてみたところ、上記の外付けストレージとは比較にならないくらい高速でした。mSSDの2倍以上というブッチギリの速さです。なお、Mac Proの内蔵SSDはPCI Express直結型です。外付けで内蔵SSDに遜色ないアクセス速度の製品が登場するには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
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