アップルの新プログラミング言語「Swift」は、既存のプログラミング言語で あるC言語やPython、Rubyなどと文法的に似ているところがある。ここでは、そんな類似点をいくつか紹介する。
セミコロンがいらない:Python似
Swiftでは、文の区切りの「;」(セミコロン)がいらない。Pythonに慣れた人には、珍しくないかもしれないが、C系の言語の文法とは大きく違うところ。改行が文の区切りと認識されるのだ。ただし、セミコロンを付けてもエラーにはならない。また、文の間を「;」で区切って書けば、見かけの1行の複数の文を書くことも可能。これもPythonと同じだ。
複数の変数宣言を1行に書ける:C言語似
Swiftでも、C言語などと同様、複数の変数の宣言と初期化を「,」(カンマ)で区切って、1行に複数並べて書ける。ただし、C言語などでは1行には同じ型の変数の宣言しか並べられない。別の型の変数の宣言は、行を分ける必要がある。Swiftでも、明示的に型を指定する場合は複数行に分ける必要があるが、型の推測機能を使って変数を初期化すれば、異なる型の変数を1行に並べて書くことが可能だ。
forループの範囲を「..」で指定できる:Ruby似
Swiftのforループは、C言語のように、初期設定、継続条件、1ループごとに実行する文を指定するもの、Objective-Cの高速列挙のように配列などの要素をひとつずつ取り出してループするもの、数値で範囲を指定するものと、多彩な表記が可能だ。このうち、数値で範囲を指定するforループは、Rubyにも同様の機能を見ることができる。ただし、Rubyでは、ループとして実行する複数文のブロックを「do」と「end」で囲んで示すのに対し、Swiftでは「{」と「}」で囲むあたりはC言語的だ。
さて、MacPeople 8月号では、ここで紹介している内容を含め、Swiftを20ページで大特集している。Objective-Cと比較しながら徹底解説しているので、アップルの新言語が気になる人はぜひ一読してほしい。
ほかにもMacPeople8月号では、WWDCでベールを脱いだOS X YosemiteとiOS 8の新機能総ざらい、WordPressで作るレスポンシブウェブデザイン、Googleアナリティクス基礎講座も大特集。電子版なら気になるキーワードで検索ができるほか、定期購読は紙よりも安くてお得です。
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