アップルがWWDC2014で発表した「Objective-C」に代わる新しいプログラミング言語「Swift」。はたして、この言語はどのような特徴を持っているのか。ここでは、その4つの大きな特徴をチェックしてみよう。
1:Swiftは速い
一番目は、作成したプログラムの実行速度が速いこと。現状では、まだObjective-Cで開発されたアプリとSwiftで開発されたものを直接比べることはできないが、特に数値計算やデータ処理のようなCPUに負荷の重いプログラムほどSwiftの実行速度は有利だとされている。その場合、Objective-Cに比べても40〜70%ほど高速になると発表された。
2:Swiftは安全だ
Swiftの重要な特徴のひとつは、コンパイル後のコードが安全に実行できるということ。ここでいう「安全」とは、ウィルスが侵入し難いといった意味の安全ではない。プログラムが突然落ちてしまったり、期せずして誤った動作になってしまったりする可能性を言語仕様として可能な限り低くしているという意味だ。
3:Swiftはモダンだ
アプリ開発者にとっては、おそらく最も重要で、開発効率にも直接影響を与える特徴は、Swiftがモダンなプログラミング言語の機能を数多く取り入れたこと。例えば、関数型プログラミングも可能となるように設計されたファンクションやクロージャ、汎用性の高い型の扱いを可能にするジェネリクスの導入など、これまでObjective-Cに対して積み重ねられきた機能強化では実現できていなかったものも取り入れられた。
4:Swiftは開発しやすい
Swiftは、OS XやiOSにとってネイティブなアプリ開発言語であり、コンパイラーによって直接CPUの機械語に変換されてから実行される。しかし、すべてのアプリ開発者がSwiftの文法や機能に早く慣れることができるように、プレイグラウンドと呼ばれる特別な実行環境も用意された。Swiftの文をタイプ入力すると、スクリプト言語と同様にその場で実行し結果を確認できるのだ。
さて、MacPeople8月号では、ここで紹介している特徴をはじめSwiftを大特集。これまでOSXやiOSのネイティブなアプリケーション言語であるObjective-Cと比較しながら紹介しているので要注目だ。
ほかにもMacPeople8月号では、WWDCでベールを脱いだOS X YosemiteとiOS 8の新機能総ざらい、WordPressで作るレスポンシブウェブデザイン、Googleアナリティクス基礎講座も大特集。電子版なら気になるキーワードで検索ができるほか、定期購読は紙よりも安くてお得です。
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