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Windows情報局ななふぉ出張所

米マイクロソフトがAndroidベースの新スマホ『Nokia X2』を発表

2014年06月24日 19時15分更新

 米マイクロソフトは6月24日、Nokia Xシリーズの最新モデル『Nokia X2』を発表しました。

Nokia X2
↑Nokia Xシリーズの最新モデル『Nokia X2』を米マイクロソフトが発表。

 Nokia Xシリーズは、ノキアが2月のMWC2014で発表した新しいプラットフォームのスマートフォンで、AndroidベースのOSを採用している点が特徴です。その後、マイクロソフトによるノキアの買収が完了したため、マイクロソフトによるAndroidベースの端末として新モデルが登場する形になりました。
 

■OSはバージョン2へ、新たにホームボタンも追加

 現行のNokia Xシリーズは、すでに標準的な4インチの『Nokia X』、メモリを増強した『Nokia X+』、5インチの大画面モデル『Nokia XL』の3モデルが発売されています。今回発表された『Nokia X2』はNokia Xの後継機種で、画面サイズがやや大型化。基本性能も強化されたモデルとなっています。

 OSは前モデル同様にAndroidベースですが、第2世代となる“Nokia X Software Platform 2.0”に進化。様々な機能が追加されています。

 端末にはハードウェアキーとして“戻る”に加え、“ホーム”キーも搭載。戻るキーの長押しでは、起動中のアプリ一覧を開くことができます。このあたりの使い勝手はWindows Phoneと同様です。×ボタンでアプリを終了させる機能も備えています。

Nokia X2
↑戻るキーの長押しで、アプリの切り替えや終了が可能。

 Nokia Xの特徴といえばWindows Phoneのタイルを模したホーム画面と、通知がまとめて表示される“Fastlane”でした。さらにNokia X2ではアプリ一覧画面も追加。こちらもWindows Phoneを彷彿とさせる画面デザインとなっています。

Nokia X2
↑Nokia Xシリーズの特徴でもあるFastlane。カレンダーの予定や音楽再生用のコントロール、よく使うアプリなどにまとめてアクセスできる。Nokia X2ではホーム画面の左側に配置された。
Nokia X2
↑ホーム画面の右側にはアプリ一覧画面が追加された。Windows Phoneと同じユーザー体験を実現している。

 Nokia Xの最大の特徴は、Androidベースでありながらマイクロソフトのクラウドサービスに特化していることです。昨日、米国で発表されたOneDriveの無料プランにおける7GBから15GBへの容量拡大にもしっかり対応。ほかにもYammerやOneNoteアプリがNokiaストアに公開されているとのことです。

■Nokia Xをベースに基本性能が向上、サイズもやや大型化

 スペックは、ディスプレーに4.3インチのClearBlack液晶を採用。5インチほどではないものの、4インチから確実に大型化しています。画面解像度はWVGA(800×480ドット)で変化はないため、既存アプリの表示に問題が起きることはなさそうです。

 本体デザインには“Inner Glow”と呼ばれる構造を採用。光沢のあるボディをラミネートしたような独特の構造となっています。カラーは、発売時にはブライトオレンジ・ブライトグリーン・ブラックの3色。ほかに今後登場予定のカラーとしてブライトイエロー・ダークグレー・ホワイトの3色が発表されています。

Nokia X2
↑印象的なブライトグリーン色。全6色が登場予定となっている。

 プロセッサーはQualcommのSnapdragon 200(デュアルコア・1.2GHz)を搭載。従来のSnapdragon S4では最も安価なPlayシリーズ(MSM8225)を搭載していたため、その順当なバージョンアップとなっています。

 メモリーはこれまでのNokia Xシリーズとして最大の1GB、ストレージは従来通りの4GBを搭載。500万画素のメインカメラに加え、VGA画質ながらもこれまでNokia XLのみが搭載していたフロントカメラも追加されました。

 サイズは68.3(W)×11.1(D)×121.7(H)mm、重量150gとなり、Nokia Xに比べて0.7mm厚く、21.3g重くなっています。本体サイズは縦方向に6.2mm、横方向に5.3mmと一回り大きくなっていますが、それに合わせてバッテリー容量も1800mAhに拡大しています。

 通信機能はW-CDMA 900/2100MHzに対応、LTEには非対応。新興市場で需要の高いデュアルSIMに対応します。2014年第3四半期に発売予定。価格は99ユーロと、前モデルのNokia X+と同価格に据え置かれています。

■Lumiaシリーズと同等の体験を低価格で実現

 マイクロソフトによるノキア買収により今後の展開が危ぶまれたNokia Xですが、今回のNokia X2の発表により、製品ラインとして継続していることが確認された形となりました。

 注目したいのは、LumiaシリーズのWindows Phoneと同等の機能を次々と搭載しているにも関わらず、99ユーロと低価格なところ。Lumiaシリーズのユーザー体験をお手頃な価格で楽しめる端末となりそうです。

■関連サイト
NOKIA X2

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