日本ではソフトバンクが“感情をもった”ロボット『pepper』を発表して話題を呼んでいるが、台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2014では、その対抗馬とも言える新型ロボットが展示されていた。
↑COMPUTEX TAIPEIの会場内で見つけた新型ロボット『SMART101』。 |
ちなみにソフトバンクの“感情をもった”ロボット『pepper』はこちら。
この製品は台湾のKioskLife Technologyが5月末に発表したばかりの知能型マルチメディアロボット。胸の部分にディスプレーをかかえているほか、顔の部分もディスプレーとなっており、人間の顔がアニメーションで表示される。
Kinectのようなカメラセンサーを搭載。ユーザーの顔の向きに合わせて、ロボットの顔もアニメーションするので感情があるように見える。
ロボットが抱えているディスプレーは19インチから26インチまでのサイズが選択できる。タッチ対応のディスプレーなので、画面を触って操作できる以外に、頭部の3Dセンサーを使ってゲームもプレーも可能。ディスプレー脇にはカードリーダーが用意されており、ショッピングの会計用のレジとしても利用できる。
音声入力用のマイクも搭載しており、本機との簡単な会話ができたり、無線LAN経由でビデオ通話も可能。自走式なので、店舗では来客を検知して自動で近寄って接客も行なえる。
自走式だが段差は超えられない。脚部には超音波と赤外線のセンサーを搭載し衝突を防げる。
通常のコンセントから充電可能。動作時間は約8時間。
OSはWindows8を採用。インテルCPUに4GBのメモリー、SSDを搭載したりと基本的なシステムはパソコンと同じ。サイズは全長158センチで、70キロから85キロとのこと。
価格は約45万台湾ドル(約154万円)で、ソフトバンクのpepperと比べると8倍も開きがある。現在はビジネス向けだが、家庭向けのロボットも計画中とのことで、生産台数によっては低価格化もはかられそうだ。
ソフトバンクの発表でにわかにスポットがあたりだしたロボット業界。今後も各国のベンダーが参入してくる可能性が高そうだ。
●関連サイト
SMART101公式サイト
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