『Snapeee』は写真を加工して共有できる、AndroidとiOSのスマートフォンアプリ。ブラウザーからのコンテンツ閲覧も可能だ。日本の“Kawaii”を武器に世界で700万ダウンロードの人気をほこる。ユーザーの9割以上が女性で日本では150万ユーザー。特に台湾の人気が高く、若い女性の3人にひとりが使っていてファッションアイテムになっている状況だという。
使い方はアプリで写真を撮るか端末内の写真を選択。あとは5000種類を超えるフレームやスタンプなどで、写真を加工編集して公開共有するだけ。『Instagram』をはじめ画像をデコレーションし、ユーザー間でシェアできるアプリは数多くある中、Snapeeeがここまでユーザーを広げている理由は、徹底して女性向けにターゲットを絞って、コンセプトを提示しているところだ。
アプリではフォローしているユーザーどうしのコミュニケーションだけでなく、現役モデルなどの芸能人や企業、Snapeee上で人気になったユーザーの公式アカウントをフォロー可能。“Japan Kawaii”をテーマにした日本のファッションや流行を紹介するコンテンツもある。
投稿はほぼすべてが全世界でボーダーレス。フォロワーの多い人気ユーザーの投稿には様々な言語の書き込みが続くのもめずらしくない。言葉がわからなくても、“すごい!”、“かわいい!”、“おいしそう!”、“いいね!”と4つの感情を表わすアイコンのボタンでコミュニケーションが可能だ。
ユーザーの投稿にさりげなく混じっている企業の投稿もKawaiiのコンセプトにマッチしたものだけだ。FacebookやTwitterでもユーザーの投稿に混じって企業の投稿が入っているが、ひと目で広告とわかってしまうものばかり。それに対して、Snapeeeの企業の投稿は、サービスのコンセプトにあった写真を企業側が作成し投稿している。たとえば、ヤマサ醤油はかわいいお弁当の写真とレシピ。GUはその日のおすすめコーディネートの写真。投稿には多くのいいねやコメントが付けられて企業の投稿が盛り上がっている。
サービス内でユーザー参加型のイベントもあり、写真共有コンテストではわずか1ヵ月で世界中から1万2000枚以上もの投稿があったという。これはふつうに企業がサイトやサービス上で行なうユーザー参加型のコンテンツに比べても驚異的な数だという。そのほか台湾では日本のアパレル企業などが協賛のもとリアルイベントも開催。台北101近くのライブ会場“ATT SHOW BOX2”で、日本や台湾のモデルに日本のアパレルブランドの服を着てファッションショーや音楽ライブでピーアールしていた。そのモデルの中には、Snapeeeの人気ユーザーもいたという。
今後は現在のコンセプトを維持しつつ、様々なジャンルのKawaiiを増やしていきたいという。加えて、台湾をはじめ世界各国の地域に根付いた展開をしていく予定だ。Snapeeeをつうじて日本のブランドをアジア、世界へのマーケットの広がりが期待できる、女子の定番プラットフォームになっていくかもしれない。
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