PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載、第17回目は潜水艦のパーツを集めて深海からの脱出を図るアクションアドベンチャーゲーム『FarSky』を紹介する。あの遠い空を再び見ることができるだろうか。
『FarSky』
●Farsky Interactive
●Steam販売ページ(関連サイト)
FarSkyは、海底で資源を集めて武器やアイテムをクラフトし、潜水艦を直して深海から脱出するアクションアドベンチャーゲームだ。この説明だとちょっと『Minecraft※』のようだが、アイテムのクラフトが重要なためサバイバルゲームの要素が強い。
※“マイクラ”と呼ばれている人気の3Dサンドボックスゲーム。ブロックで構成されたボクセルベースの世界で資源を集め、自由にアイテムや建物をつくって楽しむ。
■ 潜水艦の事故で海の底へ
FarSkyでは、プレイヤーは小型潜水艦の乗組員のネイサン(Nathan)となって海底調査におもむく……はずなのだが、ゲームが始まるといきなり海の底に沈んでしまう。
脱出しようにもここは海底127メートル地点。地上ははるか遠くにあり、潜水服を着込んだ状態ではとてもじゃないがたどり着けない。
目の前には美しい海が広がっているが、このままだと酸素が尽きて窒息死してしまうので見とれている場合ではない。
■ 海底基地を探せ!
操作できるようになったら、まずは海底にある海底基地を探そう。マップを頼りに動けばそれらしい建物が見えてくるはずだ。内部は空気で満たされており、しばらくはここが我が家となる。
潜水艦の事故で何もかも失ってしまったが、基地のなかにはドリルと少しの食べ物、石炭や鉄が保存されていた。
これらの物資を使い、なんとしてでも生き延びなければならない。そう、あの青い空をもう一度見るまでは。
■ オイラは海底採掘員
ドリルを手に入れたらやることはひとつである。そう、掘るのだ。
FarSkyでは、とりあえず地面をドリルでほじくり返せば資源が出てくる。砂や土はあまり役に立たないが、石炭と鉄などの使える素材を集めればさまざまなアイテムをクラフトできるようになる。
素材を集めたら、ナイフや水中銃などの武器をクラフトしよう。とくにナイフがないと集められないアイテムが多く、攻撃もできないためナイフはいちばん最初につくっておきたい。
また、特定の資源を採掘できる場所はマップ上に表示されるので、これを見て効率良く資源を集めていこう。ただし、掘るのに夢中になって基地に戻る途中に酸欠で死ぬ、ということがないように気をつけたい。
海底には素材のほかにも船が落としたと思われる積み荷(宝箱)も点在しており、こういった積み荷からはなかなか手に入らないアイテムもゲットできる。
資源とアイテムの両方を手に入れ、海底で生き抜くための装備を調えていこう。
■ お腹が空いたら魚を捕まえろ!
FarSkyでは、酸素のほかに空腹値といったパラメーターも存在している。腹が減っては何とやらだが、海底には牛やブタは存在しない。じゃあ何があるか?魚である。
魚に近づいてナイフを振ると、なんと魚が一瞬で切り身に変身する。切り身の魚が泳いでる世界がここに誕生した。
また、魚以外の食料としては基地内にプラントがあり、ここでジャガイモを手に入れられる。
ただし、この海の底でジャガイモはとても貴重なので序盤は魚でしのぎ、プラントでジャガイモの数をそれなりに増やしてから主食を切り替えると良いだろう。
食事もただそのまま食べるのではなく、基地内の“COOKER”で調理すると満腹度が大きく上昇するようになるぞ。
魚とジャガイモだけで暮らす、どこかの島国のような生活の始まりだ。
■ サメとナイフでバトる!?
ただ、魚を切るときには注意しなければならないことがある。それが“血”だ。当たり前だが、魚を海中で切り身にするとあたりには魚の血が流れてしまう。
すると、その血の匂いを嗅ぎつけてサメがやってくるのだ。
もちろんそのままこちらを攻撃してくるぞ!水中銃を持ってなければナイフでサメと戦うハメになる。
サメ以外にも凶暴なバラクーダ(カマス)がおり、こいつらもプレイヤーを襲ってくるぞ。
どちらも1匹だけならナイフでなんとかできないこともないが、2匹、3匹と集まってくるとあっという間に食べられてゲームオーバーだ。
海の底はお腹を満たすだけでも命がけの世界なのである。
■ 潜水艦のパーツを集めよう!
FarSkyのクリア目標は深海からの脱出だ。ではどうやってこの世界から脱出するのかというと、海底に散らばった9つの潜水艦のパーツを見つけ出せば良い。
マップ上の光っている場所には潜水艦のパーツが落ちており、これらを全て手に入れると海から脱出できるようになる。
■ パーツを求めて深海へ
パーツは広範囲に散らばっており、海底の地形も最初の沈没地点から離れるほど深くなっていく。
海底200メートルを超えるとそこはもう別世界だ。
伝説の怪物クラーケンがモンスターとして登場したりもする。
さらにもっと深い場所には深海魚が生息しており、こいつらも暗い海のなかから突如としてプレイヤーを襲ってくる。
はたしてこの過酷な世界で潜水艦のパーツを全て見つけ出すことができるのか?あの遠い空を再び見られる日を夢見て、今日も海の底をさまようのだ。
『FarSky』
●Farsky Interactive
●14.99ドル(2014年4月25日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac、Linux
ジャンル アドベンチャー、独立系開発会社
●著者
篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン
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