サムスン電子の新フラッグシップモデル、GALAXY S5のグローバルモデルが2014年4月11日に全世界で一斉に発売となりました。イギリスでは発売前日夜にロンドンで世界最初に販売が開始。さっそく現地で入手したグローバルモデルを、新機能を中心にレビューします。
↑“5”の数字を意識したパッケージ。
GALAXY S5のパッケージは最近のサムスン電子製品でおなじみの木目調のもの。GALAXY S5はその木目の上に数字の“5”の文字が大きく印刷されています。
↑起動ロゴに変化。
これまたおなじみのGALAXY S5のロゴが現れますが、その下にPowered by Androidの文字も入るようになりました。
↑電池カバーは滑らず持ちやすい。
多数の穴の開いた電池カバーは好みがありそうですが、使ってみるとすべり止め効果もあり本体はこれまでのモデルよりも持ちやすくなっています。また艶消し仕上げになっているので机の上に置いても存在感を大きく表すことなく、落ち着いた印象を受けます。
↑防水構造のUSB 3.0端子。
USB 3.0に対応した端子は防水対応もありキャップ方式となりました。このキャップ部分は本体と留める部分もしっかりしているのですぐに取れてしまうことは無さそう。なお本体に付属するケーブルはUSB2.0のものです。
↑細身になったバッテリー。
バッテリーは2800mAh、形状は細くなりました。本体のカメラの左下に見えるのは別売のSビューカバーやQi充電カバー用の接点。
↑GALAXY S4と持ち比べ。
改めて前のモデル、GALAXY S4とのサイズの比較。縦に5.4ミリ、横に2.7ミリ、厚みは0.2ミリサイズアップしていますが、実際に手に持ってみるとGALAXY S5のほうが持ちやすく、大きさの差はあまり感じられません。
↑大きく変わったソフトキー。
GALAXYシリーズのソフトキーは、真ん中のホームボタンの右が“戻るボタン”、左が“メニューボタン”でした。GALAXY S5ではこのうち左が“タスクボタン”となり、最近使ったアプリの一覧を呼び出す機能に変わりました。左右の位置は違いますが他社の端末ユーザーには使いやすくなったかもしれません。
↑通知パネルはグラフィカルに。
通知パネルから呼び出せる各設定のアイコンは丸くよりグラフィカルになりました。配置できるボタンの種類や数は自由にカスタマイズが可能です。
↑残念!日本語は入っておらず。
標準で入っているロケールは海外主要国のものですが、日本語はありません。まぁここは素直に日本での発売を待ちましょう、ということですね。日本語化については週間リスキーのほうに後日お任せしようと思います。
↑親指でも指紋ロック解除可能。
GALAXY S5はホームボタンに指紋センサーが内蔵され、端末のロック解除にも利用できます。iPhone 5sとは異なり上から下にスワイプさせて認識させます。そのため人差し指での認証では端末を片手に持ち、もう片方の手の人差し指でスワイプする必要があります。ところが親指でも向きをうまく合わせれて登録すれば、このように片手で持ったまま親指のスワイプでロック解除が可能です。ホームボタンの指紋センサーは使ってみると認識率はかなり高いと感じれました。
↑指先でのエアビューも可能。
GALAXY NoteシリーズのSペンでおなじみのエアビュー機能がGALAXY S5では指先で利用できます。スケジュールやギャラリーで指先を画面に触れずに直近に近づけると、内容をポップアップしてくれる便利な機能。動画再生中もタイムライン上で指先を左右に動かすと、その時間のプレビューを見ることができます。
↑LTEとWiFiを合わせて使い高速ダウンロードできる。
30MB以上の巨大なファイルのダウンロードに有効な“ダッシュボード・ダウンロード”機能はLTEとWiFiを合わせて利用できます。この機能をONにすると、通知バーに“4G”と“WiFi”が組み合わさった専用のアイコンが表示されます。動画ファイルなどのダウンロードも高速かつ短時間で行えるそうです。
↑ついつい使っちゃう心拍計。
GALAXY S5の大きな目玉機能の一つが背面のLEDフラッシュ横に内蔵された心拍計センサー。フィットネスアプリの『Sヘルス』から心拍計を呼び出し、あとはセンサーに指を乗せるだけ。心拍数を計測中はセンサーのLEDが赤く光ります。
↑数秒で測定可能、日課になりそう。
心拍数の測定は5~10秒ほどとあっという間。毎日決まった時間に測定すればその記録も残るので、日々の健康管理も手軽にできそうです。
↑ようやく防水に対応、これでお風呂スマホも安心。
日本人にとって最もうれしい機能が防水対応。GALAXY S5はIP67の防水防塵に対応しました。洗面台などで水がかかってしまっても大丈夫ですし、お風呂でのんびり動画を見たり漫画を読んだり、なんてときも安心して使えます。
↑スペックは最強、AnTuTuスコアは3万5000。
今回ロンドンで購入したGALAXY S5はヨーロッパ版となる『SM-G900F』。CPUはSnapdragon 801、クアッドコア2.5GHzを搭載しています。AnTuTuでスペックを図ったところベンチマークは35270を記録しました。まだ使い始めて数時間ですが、全体の動きもストレスは全く感じられません。
↑アクセサリにも“5”の数字。
GALAXYシリーズでおなじみのSビューカバーなど、アクセサリ類にも本体のパッケージと同じ“5”の文字が大きく印刷されています。GALAXY S5向けということが一目でわかるのがいいですね。
↑より“手帳”らしくなったSビューカバー。
Sビューカバーの形状を見ると、電池カバーに相当する部分の角がGALAXY S5本体よりも角張っています。今までのSビューカバーは本体にカバーを取り付けるというものでしたが、GALAXY S5用のカバーはGALAXY S5をまるで手帳のような形状に変化させるものに変わったわけです。
↑持ってみると手帳のよう。
Sビューカバーを装着すると、閉じた状態のまま前面の窓の部分から着信を受けたりカメラを起動したりなどの操作が可能です。こうして閉じた状態の形状を見てみると、確かに角の部分がしっかり出ておりスマートフォンというよりも手帳のようです。
↑さらに手帳化させてしまうウォレットカバー。
こちらのフィリップ・ウォレットカバーはSビューカバーにある窓がありません。そのため閉じた状態はもはや完全に手帳そのもの。
↑カードを収納して活用できる。
ウォレットカバーに窓が無いのは、カバーの内側にカードが入るスリットがあるからです。ここにはクレジットカード、会員証、交通系ICカードなどを入れておけるわけ。なかなか便利な製品です。
↑日本発売が待ち遠しい!
各種センサーの搭載や使い勝手の向上したUIなど、GALAXY S5は“単純なスペックアップを目指した製品ではなく、使いやすさを追求したスマートフォン”という印象を受けます。日本での発売がいつになるかはわかりませんが、ぜひとも早く出してほしいものです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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