PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載、第10回目は20秒後に何かが爆発してしまうのを阻止するゲーム『McPixel』を紹介する。この説明だと爆弾解除の早さを競う難しいゲームのようだが、実際はただのバカゲーである。でも好き。
『McPixel』
●Sos Mikolaj Kaminski
●Steam販売ページ(関連サイト)
McPixelは、画面内のどこかにある爆弾が20秒以内に爆発してしまうのをどうにかして阻止するポイントクリックアドベンチャーだ。ただし、一度でも指示した行動は取り消せず、その行動が不正解だった場合、爆弾はそのまま爆発するのでそのつもりで。
■どこをクリックすれば爆発を阻止できるかは一切不明!
さあゲームを始めてみよう。ステージ1は南の島だ。主人公が立つ砂浜にはなぜかパンに挟まったダイナマイトが落ちており、目の前にはこれまたなぜかホットドッグ屋がある。つまりこれは、ダイナマイトドッグ?
とりあえずダイナマイトドッグを持ってみた。さてどうやって爆発を阻止すればよいものか。残り13秒しかない。
ケチャップをかけたら水分で導火線の火が消えるんじゃないか?
と思ったがそんなことはなかったぜ。なぜかダイナマイトの実(?)の部分にたっぷりとケチャップをかける主人公。その後、主人公はケチャップソース付きダイナマイトドッグをなぜか顔に張り付けるのであった。
爆発阻止失敗!McPixel!
とまあ、こんなゲームである。……怒らないで欲しい。こういうのが好きな人間には楽しいんだってば、ホント。なお、爆発阻止に成功しようが失敗しようが次々と新しいステージが登場するので、ゲームそのものはテンポ良く進んでいくぞ。
■とりあえず殴りかかる主人公
McPixelで爆発を阻止するには、人を使う、アイテムを使う、爆弾そのものをどうにかする、といったいくつかの選択肢がある。しかし、どれが正解かなんて初見では分からないし、ゲーム側も分からせる気はない。
よってどれでもいいからクリックして試すのだが、人をクリックするとこの主人公、なぜかすぐに殴りかかってしまう。
相手が男性だろうが女性だろうが老人だろうが子供だろうが原始人だろうが関係ない。アイテムを持っていてもとりあえず殴りかかってみたくなるようだ。
その後、爆弾は当然のように爆発する。
ただし、いくつかの条件があえば以下のステージのようにラジカセをかついでノリノリでアピールしたりするのだが、結局は爆発するので意味がなかったりする。
クリックした自分を恨みたくなるが、こうした主人公のおかしな行動を眺めるのもゲームの楽しさのひとつだったりするからやめられない。
■爆弾の隠し場所はだんだん巧妙?に
McPixelのステージは学校、電車、飛行機、プール、ディスコ、宇宙船などなど、いろんな場所が用意されているが、先に進むほど難しくなってくる。
なぜなら、爆弾がどこにあるかも分からなくなるからだ。以下の飛行機ステージのように、爆弾が見えているときはまあいい。
しかしこのディスコステージでどこに爆弾があるか分かる人がいるだろうか?
ネタバレになってしまうが、正解は目の前のアフロメンのアフロの中だ。脳みそメロンパン入れどころかダイナマイト入れである。
まあ爆弾がどこにあろうが解除方法が分からないのでどのみち意味はないのだけれど、誰に何をすれば良いのか分からないほどクリアへの道が遠くなるのはたしかだろう。
■クリア後もお楽しみがたくさん!
McPixelでは、そんなハチャメチャなステージが全部で100用意されている。そのうえ、全ステージクリア後もFree DLC(無料でダウンロードできる追加コンテンツ)がいくつもあるので、その後も楽しめること間違いナシだ。
最初のうちは何がなんだか分からないだろうが、クリアできなかったステージは再び挑戦の順番が回ってくるので、トライ&エラーで爆弾の場所探し→解除方法探しをしていくと良いだろう。
そのうちなんだか楽しくなってきたら、あなたも今日からMcPixel好きのひとりである。
『McPixel』
●Sos Mikolaj Kaminski
●4.99ドル(2012年9月26日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル アクション、アドベンチャー、独立系開発会社
●著者
篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン
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