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Windows情報局ななふぉ出張所

新Windows Phoneで爆発的な普及なるか? WPJが振り返るMWC2014

2014年03月05日 17時00分更新

 2014年2月24日から27日までスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congress 2014(MWC2014)では、マイクロソフトとノキアがプレスカンファレンスを開催しました。ここではWindows Phoneの新機種こそ発表されなかったものの、会場では、珍しいWindows Phone端末をいくつか見つけることができました。さっそくご紹介しましょう。

■Verizon向けのフルHD画面のWindows Phone 8端末『Lumia Icon』

 マイクロソフトのプレスカンファレンス会場や、サテライトイベント『MobileFocus』会場には、最も新しいWindows Phone端末としてVerizon向けの『Lumia Icon』が展示されていました。

 これまでにも『Lumia 1520』が6インチ・フルHDの高精細画面を採用していましたが、なぜ標準的な5インチ・フルHDの端末がないのか、疑問に思っていた人も少なくないはず。その最初の端末が、Lumia Iconというわけです。

MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑Verizonから発表されたばかりの5インチ・フルHDのWindows Phone 8端末、Lumia Icon。

 Lumia 1520と同じくSnapdragon 800を採用した、現時点で最強スペックのWindows Phone端末です。2GBのメモリ、IEEE802.11ac、ゴリラガラス3を搭載、バッテリ容量も増加しつつ、わずかに薄くなっています。

MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑2000万画素のカメラを搭載、2.2GHzのクアッドコアプロセッサ、2GBのメモリなどハイエンド仕様だ。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑Lumia 928よりも、さらにスクエアフォルムを強調したデザイン。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑モデル名は『Lumia 929』。928の兄弟機であることがわかる。

 さらに会場ではLumia Iconに加え、Verizon向けモデルとして知られる『Lumia 928』の姿を発見。さっそく横に並べて比較してみました。

MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑画面サイズはLumia 928の4.5インチに対して、Lumia Iconは5インチと大きい。タイル数の違いも相まって情報量の多さを感じる。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑Lumia 928が歴代のLumiaに近いテイストのデザインなのに対し、Lumia Iconはややシックな印象。

■つやつやした背面カバーが特徴の『Lumia 525』

 ノキアのベストセラー端末『Lumia 520』のマイナーチェンジ版として登場した『Lumia 525』。搭載メモリが512MBから1GBに倍増したことで、より多くのアプリに対応しているのが特徴です。

MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑一見したところ、Lumia 520かと思いきや……。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑背面カバーがつやつやした、Lumia 525だった。Lumia 520との違いとして、メモリが倍の1GBになっている点が特徴。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑イエローバージョンも負けず劣らずつやつやしている。

■AT&T版の『ATIV S Neo』

 サムスンによるWindows Phone 8端末として知られる『ATIV S』のリニューアルモデルが、『ATIV S Neo』です。当初、米国のSprint向けに提供された後、AT&Tからも発売されています。

MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑一見したところ、サムスンのATIV S Neoと思いきや……。
MWC2014で見つけた珍しいWindows Phone
↑裏返してみると、AT&Tロゴが。Sprint版のあとに発表されたAT&T版のATIV S Neoだった。

■新機種の爆発的な増加に期待

 MWC2014でWindows Phoneの新機種は発表されなかったものの、マイクロソフトが発表したWindows Phoneのハードウエア要件の引き下げや、“Qualcomm Reference Design”の採用はモバイル業界でも大きな話題となっています。

 特にAndroid端末との設計の共通化により、Windows Phoneに参入するための敷居やリスクが大きく下がることが注目されます。その結果、中国を中心としたOEM/ODM企業が安価な端末を製造し、世界各地のローカルブランドで端末が発売されるような事態が想定されます。

 そうなれば、世界にどのようなWindows Phoneが出回っているのか、全体像を把握することすら難しい規模になるかもしれません。果たしてWindows Phone端末の爆発的な増加はあり得るのか、今は期待と不安が入り交じった気持ちです。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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