アプリックスは、0.8ミリの極薄フィルム型Beacon開発しました。
“Beacon”とはiOS 7から搭載された機能“iBeacon”に対応する装置で、近距離無線技術を使って近くにあるiPhoneなどに非接触でプッシュの情報通知などを可能にします。
アプリックスではBeacon装置をすでに販売しており、大型の商業施設である渋谷のパルコなどで運用されています。
新開発のフィルム型Beaconは、従来のBeacon装置の通信モジュールと電池の厚みや重さを克服すべく、ものづくり支援企業の最新技術を結集。すべての部品を極限まで薄くし厚みが増さないように結合した上で、高度なセキュリティー機能や成りすまし、不正アクセス防止機能の保持を実現しました。さらに、センサー連携やデータストレージ機能などを可能にする双方向通信も備えます。
ポスターや中吊り広告から情報発信から情報発信が可能に
フィルム型Beaconでは0.8ミリの薄さを生かして、ポスターや中吊り広告に貼ることができます。
ポスターの前を通った人に情報をプッシュ通知する、電車を乗り降りする人に中吊り広告に貼ったBeaconによるクーポンを表示するなど、ポスターや中吊りからスマホに情報を積極的に通知することを可能にします。なお、Beaconを使った情報の受け手は、専用アプリをダウンロードしたiBeacon対応端末になります。
また、ポスターなどに複数配置することでユーザーの進行方向を検出してお店への誘導に活用することも可能になります。
東京ビッグサイトにて展示中
同製品は東京ビッグサイトにて本日3月4日から7日まで開催される『リテールテックJAPAN』のアプリックスブースにて展示されます。
今後アプリックスでは、中小のものづくり支援企業とともに広告制作会社や広告代理店に極薄フィルム型Beaconを提供し、国内だけでなく海外へも広く普及させていく予定とのこと。
iBeaconを利用したO2Oの事例は例えば国内では数えられるほどで、現状は試験段階といえそうですが、紙に貼れるBeaconが登場したことでiBeaconの可能性がさらに広がったのではないでしょうか。
●関連サイト
アプリックス
リテールテックJAPAN
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