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初代から最新モデルまで! Mac Proが採用してきたCPUを振り返る|Mac

2014年02月28日 19時00分更新

Mac Proだけが「特別仕様」な理由

 Mac ProとほかのMacの最大の違いは何か。それは、搭載しているプロセッサー(CPU)の種類です。iMacやMac mini、MacBookシリーズは、古くは「Core Duo」や「Core 2 Duo」、最近では「Core i」シリーズという、パソコン向けのプロセッサーを採用しています。

 これに対しMac Proは、初代モデルから最新モデルに至るまで、エンタープライズ市場向けのプロセッサーである「Xeon」シリーズを一貫して採用してきました。

●Xeon 5100
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初代Mac Proに搭載された「Xeon 5100」シリーズは、 65nmプロセスのCore 2 Duoをベースとした、 マルチ構成が可能なデュアルコアCPUだ
●Xeon E5-2600 v2
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新Mac Pro(Late 2013)が搭載する最新プロセッサーで、コードネームは「Ivy Bridge-EP」。4〜12コアまでの幅広いラインアップを用意している


 エンタープライズ市場とは、サーバーやワークステーションといった業務用のコンピューターを指します。個人レベルの情報処理を目的としたパソコンに比べ、より高い処理性能、扱えるデータ容量、拡張性などが求められる分野です。

 つまり、Mac Proは「Pro」の名にふさわしい高性能なプロセッサーを搭載しているというわけです。この点だけでも、Mac Proが別格のマシンであることがわかります。速くて当たり前だし、価格がバカ高いのもある意味当然と言えますね。

●歴代Mac Proが採用してきたXeonプロセッサー
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 上の表は、歴代のMac Proが採用してきたXeonプロセッサーの種類。同じ「Xeon」の名前は冠しているものの、Core MA→Nehalem MA(2009年)→Ivy BridgeMA(2013年)と、そのアーキテクチャー(ハードウェアの基本仕様)は大きく変わっています。当然ながら、CPU世代の違いによって、メインメモリーやインターフェースなどの周辺回路の仕様も異なります。

●現在リリースされているIvy Bridge-EPのラインアップ
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 新Mac Proが採用するプロセッサーは、「Xeon 1600 v2」および「Xeon 2600 v2」シリーズ(Ivy Bridge-EP)一部の製品です。上の表は、現在リリースされているIvy Bridge-EPシリーズのバリエーションで、このうち製品名が赤いものがMac Proに標準(もしくはCTOオプション)で搭載するモデルです。

 CTOで選べる12コアのモデルは、この中では最高の性能を持つことがわかります。一方、標準の4コアモデルは最もベーシックなモデルであることから、新Mac Proはミッドレンジクラスからハイエンドまで、さまざまなニーズに対応できることがわかります。

 なお、次世代のXeonプロセッサー「E5-2600v3」(Haswell-EP)は、今年の秋以降に登場すると言われています。Mac Proもそのタイミングでマイナーアップデートことになるでしょう。


 * * *
 

 さて、本日(2月28日)発売のMacPeople 4月号では、Macintosh30周年特集第2弾として、Macintosh PortableやPowerBookなど、歴代ノート型Macをたっぷり紹介しています。第2特集では、本記事で取り上げたXeonプロセッサーのほか、ThunderboltインターフェースやSSDといった各種ハードウェアの最新テクノロジーを20ページにわたって解説。そのほかにも、Googleサービス使いこなし術、MacやiPhone/iOSのトラブル解決技など、じっくり楽しめる特集をラインアップしています。

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 また、好評発売中の3月号では、Macintosh 30周年記念の第1弾として、初代Macintoshから始まる各種デスクトップ型Macの歴史を紐解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上もありますよ! 4月号と併せて、保存版として持っておきたい1冊です。

3月号は初代Macと最新Mac Proが目印
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