週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

不思議な無人島で餓死せずサバイバルし続ける『Don't Starve』:Steam

2014年02月14日 20時30分更新

 PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』のゲームレビュー連載、第6回目は男の子なら誰もが一度は妄想したことがある“無人島でサバイバル”するゲーム『Don't Starve』を紹介する。まあこの無人島は悪魔が住むファンタジー世界にあるわけだけども……細かいことは気にするな!ちなみにPS4への移植が決定している人気作なので、すでにご存じの方も多いだろう。

『Don't Starve』
●Klei Entertainment
Steam販売ページ(関連サイト)

Don't Starve

 Don't Starveは、タイトル通り“餓死しない”ことが最大の目的のサバイバルゲームだ。もちろんゲームはあの手この手を使ってプレイヤーを飢え死にさせようとしてくるので、食料集めに必死になりながら快適な無人島生活を送れるよう頑張ろう。

■夜が来る前に食べ物を集めるべし!

「夜が来る前に何か食べる物を探した方がいいぞ」。謎の男がそう言い残して消えるところからゲームは始まる。

Don't Starve

 まず「何でこうなったか説明しろよ」と思わなくはないものの、目覚めた場所は見渡す限りの大自然。文明のにおいはしない。とりあえず人間としてはここに文明の利器を持ち込むべきだろう。

 ファンタジーなので魔法でパパッと……と言いたいところだが、もちろんそんなものは使えない。なにしろここは無人島。原始人に戻った気持ちで枝や草、石を集めよう。ないよりマシである。

Don't Starve

 素材を集めたら今度は斧やピッケルなどの道具をBuild(作成)しよう。道具を手に入れれば、木を切ったり岩を掘ったりして新たな素材を手に入れられるようになる。こうしてどんどん作れる道具を増やしていき、少しでも無人島生活も楽にしようというワケだ。

Don't Starve

 それなりに道具が揃ったら、次は食べる物を探そう。まあ序盤に食べられるものは果実とにんじんぐらいしかないわけだが、こちらもないよりマシである。

Don't Starve

 お肉大好き人間にはちょっとつらいベジタリアン生活の始まりだが、とにもかくにもこれで初日を生き延びられる算段がついた。

■暗くなると死ぬ

 さて、初めての夜を迎えたら画面が真っ暗になる前にたき火をBuildして灯りをつけよう。主人公は夜でも眠らずに作業できるので、できるだけ素材を多く取れるオブジェクトの近くでたき火をすると効率が良い。24時間働けます。

Don't Starve

 また、この夜のあいだに昼間に手に入れた食料を使った料理もしてしまおう。火しかないのでカンタンな調理しかできないが、果実やにんじんをナマでそのまま食べるよりは火を通したほうがなんぼかマシである。

Don't Starve

 さらに、朝が来るまで火を絶やさないことも大切だ。Don't Starveの世界では暗闇になると得体の知れない何かが襲ってくるので、火が消えて暗くなることは死を意味する。

Don't Starve

 そうならないためにも、灯りが小さくなってきたら火種となる追加の素材をたき火に入れよう。とにかく燃えるものを突っ込んでおけば燃焼時間が延びて朝までもつようになるので、それまでの辛抱だ。

Don't Starve

 ちなみに初日に道具が作れず、丸太をゲットできなかった場合は死ぬしかない。

■動物はわたしのご飯です

 こうして始まったサバイバル生活だが、一度採った植物はまた実ができるまで時間がかかるため食料が足りなくなる。何より、人間としては動物性タンパク質も食べたい。じゃあどうするか。罠でウサギを捕まえるしかない。

Don't Starve

 ウサギは巣穴の周りに罠を仕掛け、そこに入るようにウサギを追い込むとカンタンに捕まえることができる。ウサギ肉は空腹度を大きく回復させるほどのものではないが、果実やにんじんばかりで耐えきれなくなった胃袋を満たしてくれる。

 また、無人島にはウサギ以外にも鳥や魚、獣といった多くの食材が存在する。それぞれ道具を作ることで採れるようになるので、全部捕まえて食べてしまおう。

Don't Starve

■無人島には危険がいっぱい

 なんだか食べることばかりだが、これそういうゲームだから!おなかを満たしたところでもう一度冒険に戻ってみよう。ここは悪魔が住む無人島なのでモンスターという危険もある。実際のところ、冒険中はいつもハチやら何やらに追われてたりする。

Don't Starve

 もちろん、ただ追われるばかりではない。例えばクモはよく見かけるモンスターだが、こいつを倒すとクモの巣をゲットできる。クモの巣は糸の代わりになるので、たくさん確保しておきたい素材のうちのひとつだ。

Don't Starve

 無人島で生き抜くためには、戦って奪うことも重要なのだ。

■とにかくウ○コを集めよう!

 ところで、このDon't Starveの世界でいちばん重要な素材は何か分かるだろうか。それはウ○コである。ウ○コがなければ生きていけない。断言できる。

Don't Starve

 例えば、農業で生きようと思ったらウ○コ=肥料が不可欠だ。ウ○コがなければ作物が育たない。さらにウ○コは燃料にもなる。

Don't Starve

 また、ウ○コを落とすバッファローは超優良モンスターでもあるので、発情期以外は人畜無害であり、夜にバッファローが寝ているスキに毛皮を刈り取りまくることで帽子も作れる。よって、彼らを見かけたらその近くに拠点を作るのがオススメだ。

Don't Starve

 なぜならバッファローの生息地の近くにはウサギの巣穴も多くあるため、食の問題もかなり改善できるからだ。まあとりあえずウ○コ見かけたら拾っとけ!ついでに拠点も作っとけ!

■冬に備えて準備せよ!

 ウ○コを確保できるようになれば、あとは拠点を充実させるだけである。拠点の溜め込み具合によっては、「餓死とかどう頑張ってもムリ」なんて境地にも到達できる。

Don't Starve

 しかし、そんな幸せに突然襲いかかってくるのが冬である。冬はつらい。画像はまだ初冬くらいだが、植物は枯れ、防寒装備がなければ寒さのためにHPがどんどん減り、ついには素材を集めに行けなくなって死んでしまう恐ろしい季節である。

Don't Starve

 ゲームでは冬が来る前に資源をしこたま溜め込み、春が来るまでどう生き延びるかが鍵となる。ちなみに、最初の冬はゲーム内でだいたい20日後にやってくる。最初の冬を越せるかどうかが序盤の山場だ。

 まあ多くの人が冬が来る前に死んでしまうだろうが、死んでもガッカリすることはない。Don't Starveでは生き延びた日数ぶんだけ経験値が手に入り、一定以上溜まると新しいキャラクターがアンロックされる仕組みもある。

Don't Starve

 キャラクターごとにいろんな特徴があるため、初期キャラクターに飽きたら違うキャラクターで遊ぶのも良いだろう。

 と、ここまでかなり詰め込んで紹介してきたが、これでもゲームの半分どころか3分の1も紹介できていない。精神を病んでしまう演出など、生活してみないとわからない要素もたくさんある。ここから先、どんな無人島生活が待っているかは自分で生き延びて体験してほしい。

Don't Starve
●Klei Entertainment
●14.99ドル(2013年4月23日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac、Linux
ジャンル アドベンチャー、独立系開発会社、シミュレーション

●著者
篠原 修司
Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
個人ブログ:デジタルマガジン

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります