viagogoは安心安全をうたう、世界中のあらゆるイベントのチケットを扱う世界最大の代行販売ウェブサービスだ。扱うチケットはスポーツや音楽などジャンルは多岐にわたり、ソチ五輪やブラジルW杯など世界最大のスポーツイベントのチケットも取り扱っている。
出品者は個人法人の第3者で、viagogoは売り主ではなくマーケットプレイスを提供して取引の仲介に入っているだけだ。このあたりはオークションサービスと同様だが、チケットの価格は出品者が決定し、オークションと違い表示されている価格から上昇することはない。
サービスの売りは“安全性”だ。チケットは公式と同等規模の保証を用意、万が一チケットが届かない場合などは換えのチケットを用意するか全額返金されるよう保証している。そして何より、チケットを販売する側のスポーツチームや大会運営者、音楽ツアーのチケット業者がパートナーになり、viagogoが転売を管理している。
現在、世界50ヵ国でオフィスまたは窓口をもつ。サービスも日本語化されている。実際に日本からもチケットの購入が可能。海外で開催されるイベントの場合、旅行先のホテルで受け取ることも可能だ。
↑今回、話を聞いたのはグローバルヘッドオブコミュニケーションズのOliver Wheeler (オリバー・ウィーラー)氏。英国から電話で取材に応じてくれた。
「このサービスをはじめたキッカケは、行きたいチケットが手に入らなかった場合、イーベイや新聞、ダフ屋などからの購入となり、価格のコントロールも難しく、カスタマーサービスもないので危険。そこでカスタマーサービスもあり、安全に2次チケットを購入できるようサービスを立ち上げました。チケットは個人から団体、正規のチケットを持っている人で予定が変わった人が出しています。個人団体は関係なく、チケットが正規のものである、試合やイベントの日までに届くと確信できるもののみを扱っています。はじめから各チケットのボックスオフィスに行く人よりも、うちに来る人のほうが多い場合もあると聞きます。正規のチケット販売は制限がある、チケットが取りにくかったり、はやくから並ぶ必要があるなど。こちらはネットでいつでも買えますし、買いたい価格のチケットを自分で決められます」
↑ソチ五輪開幕直前の2月6日、まだフィギュアスケートのチケットが取り扱われていた。
「現在、世界で50個目のセールスオフィスを持っています。そのため、いろいろな人が旅行中に、旅行先でチケットを受け取ることが安全にできるようになりました。テニスの仏オープンなどはオフィシャルパートナーとして公式が売り切れた場合、ここがセカンドマーケットとして本家から認定されています。ダフ屋で購入して、ファンが損をするのを防ぎたいので、マーケットプレイスを取り扱ってくれるほうがいい。パートナーには『安全にチケットの売買をしてほしい。試合会場の前でダフ屋など、混乱を避けられるのでいいことだ』と言ってもらっています。また同じレベルのカスタマーサービスを用意しています。ここを使う場合は実際に家に届けられるか、またはネットで受け取って印刷も対応しています。また、現地ホテルにも届けられます」
↑各チケットを選択すると、カテゴリーなどで席の場所をスタジアムの実際の位置で確認できる。
「多くのチケットがあるのも特徴です。ソチ五輪も4000円台や、ブラジルW杯も2万円台という価格のチケットもサイト内にみられます。実際のチケット価格よりも安い場合もあります。オークションはしません。出品者が決めた、この価格で取引されると決まります。正式な数字は言えませんが、サイト内で1年間5億ドルの取引があります。ビジネスモデルは、チケットのセールスそのもの。買い手から15%、売り手からの10%はコミッションを得ています」
↑イングランドのプレミアリーグのチームや、全仏オープンなどが公式パートナーとして存在。セカンドチケットマーケットとして推薦されている。ダフ屋や不正な取引が発生するよりは、viagogoでサポートしてもオーケーとするほうが安全だからという判断とのこと。現在、日本の公式パートナーはいない。
■関連サイト
viagogo
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります