iPhoneを紛失したけどまったく困らなかった

　'13年末にiPhone5を紛失し、とにかくうろたえました。乗ったと思われるタクシー会社に電話したり、なくしたiPhoneに数十分おきに電話したり、心当たりを探しに行ったり。ただ、結果的にまったく困らなかったので、その方法をシェアしたいと思います。

今回学んだこと
●設定で“iPhoneを探す”は必ずオンにしておくこと。iPhoneの場所がわかるのはもちろんですが、遠隔でパスコードを設定したり、データ消去を行なえるのがポイントです。
●iPhoneをなくしたらとりあえず交番か警察へ遺失届を出す。誰かに拾われた場合、警察に届けられてからキャリア経由で郵送で通知が来るまで10日以上かかります。
●連絡先やメールはもちろん、カメラ、カレンダーなどなくして困るデータはiCloudにバックアップする設定にする。

「iPhoneを探す」をオンにしておく

　私は常にオンにしていたのですが、まわりに訊いてみると、「電池が減るから」という理由でオフにしている人がけっこう居ました。設定→iCloudの下のほうにある“iPhoneを探す”を必ずオンにしておきましょう。また、メールや連絡先、カレンダー、メモなどバックアップを取っておきたい項目をオンにすることも忘れずに。

iCloudの「iPhoneを探す」にアクセス

　iPhoneをなくしたと気づいてすぐにパソコンからiCloud（外部サイト）にアクセスしたのですが、電源が切れていたか、圏外のため見つけられず。それから意外とiCloudのURLを探すのに手間取ってしまいました。Googleで検索するとトップに表示されるサイトがiCloudの機能説明のページなんですね。

慌てず遠隔でパスコード設定

　私はいちいち入力するのが面倒でパスコードを設定していなかったのですが、iCloud経由でパスコードを設定することができました。なくしたiPhoneが起動してネットワークにつながった瞬間にパスコードが設定されます。また、電話番号を入力でき、iPhoneが起動してネットに繋がったときに画面に「ここに電話してください」と表示させることができます。次に、メッセージも設定。私は「持ち主が探していますので、警察に届けてください」と入力しました。

最後の手段「iPhoneを消去」

　丸１日経っても電源が入ることはなく、“iPhoneを探す”で場所を特定することができなかったので、万が一を考えて、iPhoneのデータを消去することに。パスコードの設定と同様、ネットワークに繋がった瞬間にiPhoneが初期化されます。もしもiPhoneが見つかったときは、iCloudでiPhoneを復元できます（iCloudと同期している場合）。

警察に遺失届を提出

　警察署や交番で遺失届を出すと、受理番号というのがもらえます。これがないと落とし物が見つかったときに受け取れないので私は交番でもらったこの紙（名刺ぐらいのサイズです）をサイフに入れてました。遺失届なんて面倒くさいと最初は思っていたのですが、知人の勧めで交番に行ったところ、思ったよりも簡単な手続きで10分くらいで終わりました。

新しいiPhoneを購入

　タクシーや路上、思い当たるところはすべて探したのですが、出てこなかったので、丸１日半経ってからiPhone5cを購入。iPhone5sではなく5cにした理由はただ安いから。なくしたiPhone5の残債がまだ１年くらいあるので、少しでも毎月の支払いを抑えたかったのです。買ってすぐiCloudから復元すると、すっかり中身はなくしたiPhone5と同じに。写真もメールもカレンダーもメールもメモも元通りです。昔は携帯なくすとサイフなくすより大変だとよく言ったものですが、人に心配や迷惑かけた以外はまったく失うものナシでした。なによりも一番心配だった、端末内の情報漏えいがなかったようなので安心でした。

■おまけ
　10日以上経ってソフトバンクからiPhoneが見つかったとの連絡が封書で届きました。警察に届けられた場合は直接警察から電話があると思っていたのでびっくり。警察に受け取りに行ってさらにびっくり。私が落とした時間とほぼ同時刻に親切な人が警察に届けてくれていたのに、なんで10日以上……。ひょっとして、二日程度での買い換えは早まった判断だったのかも。

　ちなみにiPhoneを起動するとバッテリーは88％ありました。無線LANに繋いだ瞬間に音が鳴り響き、パスコードが要求され、初期化が始まりました。ああ、全部自分で設定したんだっけ……。“iPhoneを探す”、優秀だわ…。

●関連サイト
iCloud