週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iPhoneデベロッパーインタビュー/AppBank Games|Mac

2013年12月30日 18時00分更新

 みなさん、こんばんは。MacPeople編集部、元編集長の吉田でございます。さて、今回はiPhoneデベロッパーのインタビュー記事をお送りします。実はMacPeopleは、週アスPLUSの姉妹サイトであるiPhonePLUSというブログメディアの運営に携わっています。現在、iPhonePLUSでは、アプリ開発者の方が自ら記事を投稿できる企画を実施中で、すでに150名以上の開発者にご登録をいただいています。その中からヒット作を飛ばした著名な開発者にインタビューを実施しました。

 なお、そんな企画初めて聞いたという開発者の方は、iPhonePLUSのサイトでご登録いただけます(関連サイト)。

MacPeople 2月号

 今回は、AppBank Games株式会社の代表取締役社長兼ゲームクリエイターである宮川義之氏に話を聞いてきました。

AppBank Games外部サイト
国内最大のiOS関連のブログメディアである「AppBank」のグループ会社。前身は、代表取締役社長の宮川氏が2008年に設立した(株)ゼペットで、AppBankとは当時から「ポケットベガス」などのゲームで協業していた。2012年12月には、AppBank Games(株)として初となる「ダンジョンズ&ゴルフ」をリリースした。

 

起業のきっかけはiPhoneバブル!?

——どういう経緯でiPhoneアプリの開発会社を起業されたのですか?
宮川 いやもう、iPhoneバブルに夢を見てだまされるともつゆ知らず、2008年7月にiPhone3Gが発売されて、10月には「iPhoneでもうかった!」っていう記事を見て、「やばい、早くやんなきゃ」と(笑)。当時、iPhoneの勉強会があれば何百人もが押し寄せる中、必死で頑張って何本かアプリを出して。それが起業につながりました。

——そこそこ勝算はありましたか?
宮川 まぁなんとか。何本か当たりましたし、AppBankと一緒にやることが早くからまとまったことも大きいですね。個人時代だと「iYamato」がヒットしました。iPhoneバブルの象徴といえば、アプリの開発を請け負った「LightBike2」というゲームかな。ちなみにこの「LightBike2」は、おそらくUnityで作られた国産のゲームとしては初めてヒットしたアプリだと思います。個人的に浮き名を流したものは、このあたりが最後かもなあ(笑)。

3Dゲーム開発環境Unityで一躍有名に

——最初からUnityでの開発を考えられていたのでしょうか。
宮川 現在、AppBank Gamesでは全員がUnityを使っています。もともとUnityを発掘したのは、「LightBike2っていう3Dゲーム作ろうよ」って言われたことがきっかけでした。当時、個人開発でいろいろな企画を持ちかけられる中、とにかく早く作んなきゃいけないというときに「3D iPhone」でググったらUnityが出てたという流れです。実際に使ってみたらそのUnityが大ヒットしたんです。LightBike2自体も、かなりヒットしたんですけどね。ホントにあの節目の時代に、よくぞググッたなと。

——当時、Unityは海外ではすでにメジャープラットフォームになっていたのでしょうか。
宮川 いや、まだまだいろんなものが出て、玉石混交の時代でした。その中でもUnityは強気にお金を取っていて30万円くらいしましたね。なぜ僕がゲームを早くかたちにできたかというと、その30万円の価値があるかどうかを瞬間的に判断できたからなんです。いくつか比べてみて、Unityを使うと1カ月早くできるとわかった。そこに価値があると判断できたことがよかった。もし、フリーの開発環境で済ませようとしていたら、結果は違っていた可能性が大きいです。ある意味、人生でいちばん光った投資だったかもしれませんね。

——iOS 7 でインターフェースが激変しましたが、最初どう思われました?
宮川 ゲームのUI回りは独自のものなので、フラットUIなどはあまり関係がありませんでした。ただし、OSのバージョンアップによって、従来は1 行で表示されていたテキストが2行になるなどのデバックは必要でしたね。互換性については、Unityが取り持ってくれるので特に苦労はないですね。

『ダンジョンズ & ゴルフ』
バージョン:4.0.1
価格:無料
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c)APPBANK GAMES INC.

AppBankGames

AppStore アプリをダウンロード

 と、話はこのあと個人開発者がヒット作を狙うのはどういうアクションを起こせばいいのかなど、実体験をもとに教えてもらいました。インタビューの完全版はMac People 2月号に掲載されています。2月号ではインタビュー記事のほかに、アプリ開発歴や月額最高収入はいくら?など気になる質問を含んだアンケートを100人超の開発者の方に回答をいただきました。誌面には、この結果や開発者の皆さんのアプリを紹介しています。

MacPeople 2月号
MacPeople 2月号

 そのほか、長めの年末年始休暇を楽しく過ごしていただくため、特集記事をなんと8本用意しました。ついに登場した新Mac Pro速報、iPhoneアプリ開発者100人アンケート、MacとiOSのセキュリティー、SIMロックフリーiPhoneの買い方と活用法、Wi-Fi機能でiPhoneと一緒に使えるカメラ、Mac&iOSのハイレゾ化、iOSアプリ開発の基礎——ともりもり盛りだくさんです!

MacPeople2月号はMac Proが目印
MacPeople2月号
Amazonで購入は表紙をクリック

MacPeopleはNewsstandでも配信中
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円!

Newsstand 電子雑誌をダウンロード

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう