iPad Airや新型iPad miniが発売され、またまたタブレット端末市場が盛り上がりを見せていますね。iPad Airは薄く軽くなり、より気軽に携帯できるようになりました。iPad mini Retinaは待望のRetinaディスプレイを搭載して、魅力がグッと高まりました。画面内の文字がクッキリ表示されるので電子書籍なども楽々読めますね。
現在、編集部ではMacPeople 2014年1月号(11月29日発売)の制作中で、iPad AirやiPad mini Retinaを使い倒しており、Retinaディスプレイの美しさを再認識しています。もちろん、iPadは映画鑑賞にももってこいの端末。この週末はiPadで映画を楽しむのもいいかもしれませんね。三宅編集長代理は「オブリビオン」、吉田元編集長は「船を編む」を選びました。
オブリビオン |
PC好きな人は「トロン(TRON)」に悪い印象はないと思うが、かく言う私も同様でね、と軽い冗談で場をあたためつつ、今回はトム・クルーズのSF超大作「オブリビオン」です。トロンと何が関係あるかというと、続編「トロン:レガシー」のジョセフ・コシンスキー監督(1974〜)作品なのです。
しかも、わずか2作目の監督作品。アップルなどのCM作にも関わっているため、超カッコいいマニア心掴んだ映像がたまりません。ネオンとかスケルトンとか青い電飾とか、1980年代に14歳を迎えた人ならではのサイバー感が全開なんですよ
設定も枯れたSFでいいのです。宇宙人が攻めてきて、地表に人が住めなくなった地球。おお、ヤマトっぽい。んで、人類は土星の衛星タイタンに移住してるんですよ。こういう設定が好きな人は「2010」もいいですよ。木星がほげほげして衛星のエウロパに生命が生まれる映画ね。「スタートレックII カーンの逆襲」とか、1980年代はテラフォーミングがブームだったので、こういう設定が復活して興奮しまくり。
その人の住まない荒廃した地球に、たった2人の男女が監視人として置かれている。それがトム・クルーズなんだけど、序盤に延々とその暮らしぶりが流れる。天空に設置された住居に透明なプール、机全体がモニター&タッチパネルとか、砂漠の中のオアシス感がうらやましく感じるほど。ゴミ屋敷の一部をPCでゴテゴテに固める人の気持ちがよくわかってます。
そんな地球にまだ敵が残っていて、実はそれは……というが物語のキモなので、こっから先は書けないけれど、勘のいい人は途中で気がつくでしょう。自分は映画は完全没頭して、劇中にちょっと引いて達観的に考えないので、だいたいどんでん返しは100%驚く。そんな得な傾向の人は、次々と裏表が変わる展開が楽しめるはず!
オチも設定も「ああ、あの作品がこんな設定だったなぁ」と複数出るほどなんだけど、いまどきのリアルCG映像と、(劇場では)IMAX作品とあって、景観は圧倒。誰もいない地球って視界いっぱい何もないんだぁ、というのは最新作ならではでしょう。
「キャリー」がリメイクされる時代なので、1970〜80年代のSF映画の復刻ブームが来るとうれしいなぁ、などと「ウエストワールド」を観つつ(三宅)。
オブリビオン Oblivion(字幕版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
舟を編む |
原作も面白かったですが、映画もとても楽しめました。全編を通じてそれほど盛り上がるシーンはありませんが、編集者として出版社に勤務している自分と重ね合わせると納得のシーンが多々ありました。自分がやりたい企画を続けたいなら、犠牲は伴うし、仕事も増えるし、別れもあるし、と理想だけではどうにもならないです。十数年も利益を生み出さず、刊行したとしてもバカ売れはしないジャンルを扱うのは、編集者はもちろん出版社としてもプライドを賭けた仕事(事業)です。そして、刊行したらすぐさま改訂版の作業とりかかる。扱うジャンルは異なっても、やはり編集者の仕事はエンドレスなんですよね。
一概に編集者といっても、雑誌、書籍、コミックなどのジャンルによって仕事内容は大幅に異なります。雑誌編集でも、PC誌、ゲーム誌、女性誌で仕事内容はかなり違うでしょう。編集者と聞くと休みが不定期だという印象をもたれるかと思いますが、これも刊行スケジュールによって変わります。例えば雑誌編集の場合、週刊/隔週刊/月刊/隔月間/季刊――などの刊行スケジュールがあります。全部経験したことのある個人的な感想としては、週刊/隔週刊は平日はコンスタントに忙しいが休日はきちんとある(イベントがなければ)、月刊/隔月間は、発売日2週間前から休みなく超絶忙しい、季刊誌は発売1カ月前から休みなく記憶が飛ぶほど忙しい――という感じでした。校了したあとの高揚感は、週刊/隔週刊よりも月刊/隔月刊のほうが凄いですね。もちろん今の時代、月刊誌/隔月刊誌/季刊誌の編集は専属ではなく、書籍やムックなど別の刊行物も並行して作ることが多いですが。
十数年かけて1冊の大辞典を作る辞書編集部。もう想像がつきません。Mac用語辞典を制作をいちから経験したことはありますが、収録語彙の桁が2つ違いますし、かけている時間も別次元です。こんな仕事の校了を迎えたら、私なら頭おかしくなるぐらい高揚しちゃうでしょうね。とにかく長期間の集中力が必要な仕事です。やっぱり、言葉を紡ぐ仕事は素晴らしい。
映画の中では、主役の松田龍平さんとオダギリジョーさんの二人の共演にグッときました。二人とも、キャラを生かした役作りで、2時間超の映画なのにどんどんと引き込まれて、あっという間に終わりました。松田龍平さんは、琥珀を磨かせても、アイドルグループのマネージャーをやっても、ネコを抱かせても絵になりますね(吉田)。
舟を編む
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
さて、リリースされたばかりの新OS XであるMavericksを大特集したMacPeople 12月号が好評発売中です。MacPeople編集部が全身全霊をかけて制作した渾身の1冊です。これさえ買えば、もう何もいりません。Mavericksの機能や操作をマスターするには最適の内容になってますよ。
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