今週のテーマは「11月前半の新作」。山口編集者は新OS Xと同じタイトルの映画「マーヴェリックス」を、吉田元編集長はなぜか「大恐竜時代」を選びました。
マーヴェリックス/波に見せられた男たち |
6月10日開催のWWDC2013の基調講演にてOS X Mavericksが発表され、その直後にタイミングよくこの映画が公開されました。上映劇場が全国で20館にも満たなかったので、観に行けなかった方も多いのではないでしょうか。狙いすましたようなタイミングで公開され、ネタのつもりで観に行ったのですが、サーフィンに興味がなくても楽しめる爽やかでちょっぴりじわっとくる作品です。
16歳でマーヴェリックスの荒波を乗りこなし、一躍有名になった天才サーファー、ジェイ・モリアリティの実話。マーヴェリックスというのはカリフォルニアにあるサーフィンの聖地的な場所で、実際に現地で撮影された波の映像は圧巻です。サーファーの方が観ても波の映像やサーフィンシーンはかなりリアリティーがあるそうですし、ウェットスーツやサーフボードのデザインなどの時代考証もきちんとしていてグッとくるそうですよ。
我々Macユーザーも、OS X Mavericksを使うからには、どんな場所なのか知っておきたいですよね。なぜ新しいOSにMavericksと名付けたのか想像してみようじゃありませんか。OS標準の壁紙は青と緑がグラデーションになったキレイな波ですが、映画で観た本物のマーヴェリックスの波は力強くて荒々しくて恐ろしさのほうが先に来ました。せり上がった波のてっぺんはビルの高さほどにもなります。そこから滑り降りるわけですが、落ちれば水はコンクリートのように堅く、、命の危険も伴います。OS X Mavericksは、キレイでフレッシュというよりも、一歩間違えば人も命を落としかねない自然の摂理だった……のかもしれません。んなわけないか。
ジェイは8歳のとき海でおぼれたところを助けてもらった縁で隣家に住むサーファーのフロスティ・ヘッソンと知り合い、彼を師匠としてサーフィンを覚えます。16歳で栄光を手に入れるまでの成長物語ですが、師弟の人間関係の描き方がとても丁寧で、題材であるサーフィンについて知識あるかどうかは関係なしに、努力を積み重ねれば必ずモノになるという当たり前のことを思い出させられます。
OS X Mavericksの名前の由来となったマーヴェリックスとはどんなところかを知りたい人は、ぜひ観てみてください。壁紙の青と緑を見るたび、迫力あるマーヴェリックスの大波が思い出されることでしょう(山口)
マーヴェリックス/波に見せられた男たち(字幕版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
マーヴェリックス/波に見せられた男たち(日本語吹替版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
大恐竜時代 タルボサウルスVSティラノサウルス |
子供向けの映画だと思ったら大間違い。親兄弟との死別があるなど、弱肉強食の王道を行くような映画です。主人公はタルボサウルスのバッチ。映画の解説では、恐竜時代最後の帝王と紹介されていますが、攻撃力は結構弱めです。
バッチは卵から生まれます。恐竜なんで当然ですね。幼いため狩りには参加させてもらえず、ファミリーが仕留めた別の恐竜を分けてもらいながら育っていきます。狩りの方法はオーソドックスな追いこみ漁ですね。一方から獲物を追いかけて、もう一方がいるほうに誘導する方法です。
バッチ一家は狩りが得意なようで、そのエリアでは敵なしの感じだったのですが、ティラノサウルス(T-REX)の登場で状況が一変します。赤みがかった皮膚をまとったT-REXは、ものすごく残虐性が高いですがカッコイイです。T-REXの前では、エリア最強だったタルボサウルスファミリーも歯形立たず、兄弟は追い込まれてほかの恐竜と崖から転落、親ザウルスはタイマン勝負に敗れ去ります。そして、このT-REXはバッチの宿敵となっていきます。
幼いままでひとりぼっちになったバッチは、艱難辛苦を乗り越えて成長し、パートナーを見つけ、家族を形成していきます。成長の過程で登場する恐竜として印象深かったのはヴェロキラプトル。T-REXとの対決はありませんが、こちらも最強クラスの恐竜です。ちなみに、米ウェスタン・デジタル社のハードディスクにも同名の製品(WD VelociRaptor,外部サイト)があります。最強の名にふさわしく、ディスク回転速度は1万回転/分。Macユーザーにとっては、このハードディスクを2基搭載した垂涎の超高速ストレージ「My Book VelociRaptor Duo」(外部サイト)が有名ですね。
話が大幅に逸れました。バッチはヴェロキラプトルの強襲なども避け、たくましく成長していきます。最後には宿願のT-REXの対決もあります。気になったのは、映画の中の大人恐竜と子供恐竜、赤ちゃん恐竜の大きさ。縮尺があっているかどうかわかりませんが、数年で信じられないほど巨大化することを考えると、恐竜の身長って毎日数cmレベルで伸びているのでしょうね。
全編を通して、ほのぼの感は日本語吹き替え音声だけで、弱肉強食感ががハンパない映画に仕上がっています。T-REXやヴェロキラプトルだけでなく、白亜紀後半に活躍した恐竜が多数登場しますよ(吉田)。
大恐竜時代 タルボサウルスVSティラノサウルス(日本語吹替版)
HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円
さて、リリースされたばかりの新OS XであるMavericksを大特集したMacPeople 12月号が好評発売中です。MacPeople編集部が全身全霊をかけて制作した渾身の1冊です。これさえ買えば、もう何もいりません。Mavericksの機能や操作をマスターするには最適の内容になってますよ。
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