自分のベスポジに"合わせてくれる"チェア
長時間パソコンに向かって仕事しているデスクワーカーにとって、どんなイスを使うかは重要なポイントです。しかも最近は、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスを使い分けるケースも珍しくありません。
使用するデバイスや個人の好みによって、ベストな作業ポジションは異なります。日本スチールケース株式会社がこの10月に発表した「Gesture」シリーズは、そんな多彩な座位パターンに対応したオフィスチェアの進化型です。発表会場でその座り心地を試してきました。
発表会場には「Gesture」シリーズがズラリと並び、取材陣はこのイスに座りながらプレゼンを見るというでした。Gestureの開発に際し、スチールケースは日本を含む世界11カ国、2000人以上の座位姿勢および身体の動きを研究したそうです。
研究の結果、近年登場したスマホやタブレットなどのデバイスが新たな姿勢や身体の動き、仕事スタイルをもたらし、上図のような9種類の座位姿勢が生じていることを発見しました。Gestureシリーズはこれらの姿勢をサポートするべく設計されています。
・ドロー型:小さい携帯端末を操作する際、身体をゆったりリクライニングする
・マルチデバイス型:携帯で電話をしながらノートパソコンで作業するような、前かがみの姿勢
・テキスト型:小型のスマホに文字入力をする際、両腕を抱え込むように曲げる
・コクーン型:イスをリクライニングし、膝を曲げて足を座面に載せて太ももで身体を支える
・スワイプ型:机の上に端末を置き、見下ろす姿勢で片手でスワイプ操作をする
・スマートリーン型:ミーティング中などに携帯端末を見る際、一歩下がって身体を後ろに傾けながら作業する
・トランス型:机の上に置いた画面を見ながら、マウスやトラックパッド操作で長時間操作する姿勢
・テイクイン型:主に情報収集の際など、椅子にもたれかかって大きな画面を見ながら操作する姿勢
・ストランチ型:ノートパソコン使用時に身体を大きく丸め、長時間になると首と背中が維持できなくなるため片肘をついて身体を支える(Strunchは「Stretch-out & hunch」を縮めた単語)
機能はハイテクでも操作は簡単
Gestureは各種の姿勢に対応するため、座面の右下にある2組みのダイヤルとレバーでで座面の高さ、前後の位置、リクライニングの反発力と固定角度を調整可能です。高機能ながらシンプルな操作性で、誰でも直感的に操作できるのが魅力です。バックシートは無理に背中を倒さなくても常に背中に付いてくるように動き、深くリクライニングできます。
Gestureには肘掛け有りと無しの2タイプがありますが、より多様な姿勢に対応するのはやはり肘掛け有りのモデルです。アームの下に操作レバーがあり、レバーを持ち上げることで高さや幅を調節可能。左右の肘掛けのポジションを別々に設定できるので、楽な姿勢をとりやすいんです。
肘掛けの水平の角度を狭めることで、MacBook Airのような小型のノートパソコンをこんな風に置いて作業することも可能です。座ったまま姿勢を変えて、それに合わせて座面や肘掛けをベストポジションに調節できるのはいいですね。
気になる人はショールームで試座を
Gestureには背面全体がプラスチックパネルの「シェルバックモデル」と、背面上部が前面と同じ生地で覆われた「ラップバックモデル」ががあり、それぞれ肘掛け有りと無しタイプが用意されています。予約は12月からで、出荷は2014年1月開始予定。
東京は広尾にあるスチールケース社のシールームで試座できるほか、販売代理店を務める内田洋行、株式会社くろがね工作所、株式会社ワークプレイスソリューションズ各社のショールームでもサンプルを用意するとのこと。詳しくは各社にお問い合わせを。
Gesture
■価格 シェルバック:17万1900円~(肘掛け無しは14万1600円〜)、ラップバック:17万7700円(肘掛けなしは14万7300円〜)
■サイズ 幅520.5×奥行き571.5×高さ990.5~1124mm
■問い合わせ 日本スチールケース(外部サイト)
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