今週は、8月2日公開の「ローン・レンジャー」で、悪霊への復讐に燃えるスピリチュアルな力を持つ戦士、トント役を演じるジョニー・デップの出演作品がテーマです。藤村編集者は「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」、諸富編集者は「ツーリスト」を選びました。
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち |
ディズニーランドにあるアトラクション「カリブの海賊」をモチーフにしたという本シリーズ。このアトラクションには何度も乗ったことがあるし、ジョニー・デップも好きなのですが、5作目が2015年に公開されようとしている今日まで1作目すら見たことがなかったので、見てみることにしました。
ストーリーのテンポがよく、海賊に捕らわれたエリザベスを追い、仲間を集めて航海に出る、実はその海賊たちは月の光の下でだけ本当の姿をさらす生ける屍だった、その呪いを解くためにはある人物の血が必要で――。と、めまぐるしく変わる展開に目をそらす暇もありません。何十人といる個性豊かな海賊たちのセリフのかけ合いも、飽きずに見られる理由のひとつだと思います。
何よりもジョニー・デップ演じる海賊ジャック・スパロウがカッコいい! ちょっと間の抜けた姿を見るたびにニヤニヤしてしまいます。相手の機嫌を伺うようなエセ笑いも、まずいことが起きたときの苦虫をかみ潰したような表情も、ジョニー・デップでなければこんなに魅力的には見えないはず。
もっといろんなスパロウが見られるなら、と2作目、3作目も見たくなること間違いなしです(藤村)。
「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(字幕版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円)
ツーリスト |
ジョニー・デップもアンジェリーナ・ジョリーも好きな俳優です。でも2人が出ている本作は未見でした。豪華なキャスティングの割りには公開当時それほどヒットした感じがなかったので、あんまりなのかなあと思って。
しかし、期待度が低かったせいもあってか、かなり楽しめました。普通にエンターテインメントとしてそれなりによく出来ていると思います。一種のスパイものであり、恋愛ものであり、サスペンスでもあり、最後までテンポよく楽しめました。若干味つけがお子ちゃま向けというか、ツッコミ所が多々ありますが、深く考えずにストーリー展開を楽しめばOKです。
ハリウッド映画なのに舞台は全編ヨーロッパで、米国人として出てくるのもデップ演じる主人公ただ一人。なんかハリウッド作品ぽくないなあと思ってたら、監督はフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクというドイツ出身の人。誰だそれって感じですが、「善き人のためのソナタ」(2005年)で一躍名が知れた人ですね。ちなみに「善き人〜」は地味ながらかなり良作です。
個人的に残念なのは、ヒロインを演じているアンジーをいまいち綺麗に撮れていないこと。設定上は、誰もが振り返るような美貌の持ち主のはずなんですが、どちらかというと衰えが目立つような絵になっていました。ここはもうちょっと美しく撮ってあげなきゃあ、作品の説得力も損なわれるってもんです。
まあでも、「全体的に冴えないけどどこか色気のある男」を演じさせたら世界一のデップの演技は冴えてますし、おっかない顔のロシアンマフィアは出てくるし、どんでん返しもありでサービス精神は旺盛。デップ好きなら見て損はないと思います(諸富)。
「ツーリスト(字幕版)」をiTunesで見る
(HD版レンタル:400円、SD版レンタル:300円)
【MacPeopleデジタル版をNewsstandでも配信中!】
680円
-
1,486円
-
900円
-
7,027円
-
500円
-
980円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります