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2泊3日の合宿型ハッカソン“Mashup Camp”レポート

2013年07月22日 15時00分更新

 リクルートが主催する『合宿型Mashup Camp Supported by StartupWeekend Japan ~この夏最大のHackathon〜』が、『モノづくりを愛する起業家達のためのコワーキンクグオフィス、MONO』で、7月19日(金)から3日間、開催された。

Mashup Camp

 このイベントは『Mashup Awards 9』のプレイベントとなっている。本番のMA9は8月の中旬から約2ヵ月間、開催される。MAの規模は毎年どんどん大きくなっており、昨年は400チーム、500作品の応募があった。最優秀賞の賞金はなんと100万円! 今回のハッカソンで優秀な成績を残すと、このMA9の一次予選が免除される。

 ちなみに、この“ハッカソン”とは“Hack(ハック)”+“Marathon(マラソン)”を組み合わせた言葉で、ソフトウェアやハードウェアの開発者たちが集まり、集中して開発を行なうイベントだ。今回はその初日(19日)と最終日(21日)の様子をお届けしたい。

Mashup Camp
Mashup Camp

 今回のMashup Campは“モノづくり”がひとつのテーマとなっており、備え付けの『MONO』の設備は全て使用できる。3Dプリンタやレーザー加工機などの最新のものや、ボール盤や糸鋸盤といったちょっと懐かしいものなど、「使ってみたい」と思わせられる機材がいっぱいだ。

■初日(7月19日)

Mashup Camp

 まずはウェルカムディナーで参加者同士で自己紹介。お酒も振舞われ、和やかな雰囲気で歓談が行なわれた。

Mashup Camp

 ディナーが終了したらいよいよハッカソンが開幕。まずは主催のリクルートの伴野智樹氏からハッカソンの説明があり、デザイナー、ディレクター、エンジニアの3種類の参加者がいて、4〜6人のチームを組み、日曜日の夕方までにサービスを作り、その場で発表が行なわれるということが改めて説明された。

Mashup Camp

 次に、GitHubの“中の人”であるAustin Spires氏の講演があり、「GitHubの様々なプロジェクトはハッカソンスタイルでなければ成し得なかった」と語った。

 続いてKDDIウェブコミュニケーションズなどの協賛企業から、ハッカソンで使用できるAPIの説明が行なわれた。電話の操作や顔認識、ネットショッピングなど、参加者の興味を惹きそうなサービスが紹介された。

Mashup Camp
↑KDDIウェブコミュニケーションズからは、電話に関するサービス『Twilio』が紹介された。
Mashup Camp
↑会場の9割のノートパソコンがMacBookな中、自虐的なコメントとともに登場したマイクロソフトは、開発に必要なWindoiwsのノートパソコンを20台提供。マイクロソフトの開発サービスも無償で提供した。

 その後、初日の最重要イベントであるチームビルディングが開始。

Mashup Camp
Mashup Camp
Mashup Camp

 再度、正式な自己紹介が行なわれ、各人スケッチブック1枚を用いて、自分の持つスキルや自分が使ってみたいAPIをアピールした。最初からチームとして参加しているチームもあった。できたチームから翌日以降のプランを立てていた。

■最終日(7月21日)

 日曜日の夕方からは、2日間で完成した作品の発表が15チームによって行なわれ、アイディア、デザイン、完成度の3点で審査される。ソフトウェア部門が3分の2、残りの3分の1がハードウェア部門だった。参加者の年代としては20代の半ばが多かった。ちなみに、本番のMA9は30代半ばが一番多いという。

Mashup Camp

 発表直前の様子。全チーム発表の準備に追われている。

Mashup Camp

 発表が開始された。ここからは、私の気になった発表を独断で紹介させていただきたい。

Mashup Camp
↑“ガジェット(意味深)”の充電が完了すると電話がかかってくる“充電ロマンス”。
Mashup Camp
↑後ろ向きのカメラ搭載のメガネと顔認識機能を組み合わせて、後ろから怖いボスが近づいてきたときに振り向かずに確認できる“うしろにメアリー”。
Mashup Camp
↑コメントの内容が40秒で消える、実際のコミュニケーションに近いテキストコミュニケーションサービス“Poun”。
Mashup Camp
↑愚痴に対して女の子が相槌を返してくれる“Twilio Girls”。サービスに使った女性の声は実際にお台場などで集めてきたとか。

 すべての発表が終わり、いよいよ審査結果の発表。

Mashup Camp

 最優秀作品賞だけでなく、各協賛企業からの賞も。

Mashup Camp

 ソフトウェア部門は、赤ちゃんの5秒の動画を撮り、それをつなぎあわせてあとから振り返れる“すくすくシネマ!”が最優秀作品に選ばれた。プレゼンテーションでの“しょうちゃん”による赤ちゃんの真似が非常にウケていた。

Mashup Camp

 ハードウェア部門の最優秀作品は“vinclu(ウィンクル)”。恋人同士がデバイスを持ち、地球上どこにいてもふたりのつながりが感じられるサービスだ。

Mashup Camp

 最後に審査員たちからの総評。「受賞しなかった作品にもいいものはたくさんあったので、ぜひブラッシュアップして本戦のMA9やその他のデベロッパーイベントに挑戦してほしい」と挑戦が促されていた。

Mashup Camp

 最後の打ち上げの様子。3日間の疲れをお互いに労っていた。

Mashup Camp

 みなさま、お疲れ様でした!

■関連サイト
Mashup Awards
公式Facebookページ

(2013年7月22日18:00)タイトルを修正しました。

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