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iTunes Storeで週末に観たい映画「7月後半の新作」編|Mac

2013年07月20日 20時00分更新

 今週のテーマは「7月後半の新作」です。吉田編集長は「レ・ミゼラブル」を、山口編集者は「言の葉の庭」を選びました。

レ・ミゼラブル
iTunes Movie

 個人的には非常に微妙な作品でした。映画公開中も各種映画サイトで絶賛され、各種映画賞も獲得し、iTunes Storeのレビューも評価が高いので素晴らしい作品なんだと思います。

 ただし、時代背景がわからないとそんなに感動しないかも。個人的には時代背景はおおよそ理解できたので、ああそういう時代だったのかと考えさせられる部分が多々ありました。しかし、個人的にはミュージカル映画自体になんとも違和感があり、「ふーん」という感じでした。感動して泣くとかは、まったくありませんでした。

 しかし、自分の感性が鈍いだけでは済まされないぐらい、巷では評価がものすごく高い作品です。そこで、何が悪かったのかと考えてみました。まず考えられるのは深夜に小さい音で観ていたことです。ミュージカル映画なので音楽はそこそこの大音量じゃないと気持ちは盛り上がらないですし、ましてや楽しいストーリーではないので小さい音だと魅力は半減です。

 次に最初から1時間程度をiPhoneで観ていたこと。2時間半超と長い映画なので時間を節約するために通勤中に再生していたのですが、これが元凶だったかも。せめてiPadで観ないと迫力も何もあったもんじゃありません。

 結論として、この作品を十二分に楽しむにはApple TVが必須だと思います。少なくとも40インチ程度のテレビに出力してサラウンドシステムを構築した環境で観ないと、気持ちは高揚しないでしょう。深夜に観る場合とか、サラウンドシステムなんか構築できないという場合は、耳を包み込むヘッドフォンがお勧めです。ちなに、私は深夜3時に小さな音量で観ていたので、不覚にも途中で何度か寝落ちしました。

 原作は小学生の時に読んだきりなので、記憶がかなり薄れていたのも原因かもしれませんね。感性の問題もありますが、劇場で観るのを見逃したという方は万全の視聴環境を整えるべきです(吉田)。

レ・ミゼラブル Les Miserables(字幕版)[2012]」をiTunesで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

言の葉の庭
iTunes Movie

 新海誠のアニメ作品。校了前で心がすさみかけているためか、いかにもみずみずしい感じのタイトル画像に惹かれました。靴職人を目指す男子高校生、謎めいた年上の女性、雨の日だけ同じ公園で待ち合わせることもなく一緒の時間を過ごすふたり……現実逃避するには十分すぎる条件がそろいまくっていますよね。

 とにかく雨の描写が美しくて、靴作りに熱中する大人びた男子高生という設定もアラサー女子的には胸キュンで、さらに万葉集の歌を引用するというのも国文学科出身の私には少し萌えポイント。静けさが印象的な作品でした。特に、男子高生が年上の女性の足を丁寧に観察・計測するシーンは、ほんのわずかになまめかしくてすごくいい。

 いちばん大事なことを言葉にすると壊れてしまいそうだから、ふたりともただその時間を大事にしてる——そんな感じがキュンキュンです。映画のつもりで観始めると、46分間はちょっと物足りないくらいでした。雨の日に新宿御苑でぼんやりしてたら、こんな男子高生と出会えるかな?(山口

言の葉の庭」をiTunesで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

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