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3D対応で録画が可能な双眼鏡『DEV-50V』

2013年07月18日 16時30分更新

『DEV-50V』
●ソニー(関連サイト 
発売中
実売価格 16万8000円前後

3D対応で録画が可能な双眼鏡『DEV-50V』

■基本はハンディカムベース

3D対応で録画が可能な双眼鏡『DEV-50V』

↑ソフトウェアは2D/3D対応のハンディカムに近い。本体で撮影映像の再生も可能だ。

 

■暗所でも撮影できるハイパーゲインはデジタルにしかないメリット

3D対応で録画が可能な双眼鏡『DEV-50V』

↑通常は真っ暗にしか映らない屋外でも、ハイパーゲインを有効にすれば高感度カメラのように見通せた。肉眼以上に暗所を見通す目的であれば、夜行性動物や洞窟などをウォッチする時にも有効だ。

ハンディカム並みの操作でズーム倍率変えて楽しめる

 双眼鏡にハンディカムの技術を搭載したデジタル双眼鏡。実売価格で4万円安い下位モデルの“DEV-30”とは、同じサイズと重量ながらデジタルズーム併用のズーム倍率で10倍勝り、動画や写真に撮影位置を記録できるGPSを搭載している。
 ファインダーは0.5型の有機ELディスプレーで約236万ドットの2眼と仕組み上は、ヘッドマウントディスプレー(HMD)に近い。ズーム倍率は、一般的な光学双眼鏡が10倍程度なのに対して、光学12倍ズーム、デジタルズーム併用で25倍まで可能。ただし、電子ファインダーなので、実際の見え方は録画した映像を見ているようなイメージになる。また、光学式の12倍以降は、解像感が落ちる印象。15万円以上と高級な光学18倍の双眼鏡、ニコン『18×70IF・防水型・WF』では、クリアーな解像感なのに対して、ファインダーだけにやや映像が粗かった。一方で、被写体照度を増幅する“ハイパーゲイン”機能で、一般的な双眼鏡が苦手な暗所での視認性を高めたり、ズーム倍率を手早く変えて被写体を探しやすいといった、デジタル機器ならではの優位性がある。

遠方の被写体を拡大して高画質で録画できる

 通常のハンディカムは、倍率が10倍ほどしかないが、本製品なら約600m先の木の上に留まっている野鳥もファインダーいっぱいに拡大して録画できるスペックだ。フルHD、60
pの高画質なAVCHD形式で録画できるので、記録した映像は、一般的な高機能なハンディカムの映像とも遜色ない。
 3Dモードでは、ファインダーを覗き込むと障害物、目の前を行き交う人物までもゲームのような3D像となり、その見たままの映像を録画できる。
 ただ、見るだけなら数万円で同じ倍率の双眼鏡が買えるので、価格的には高めだが、高機能なハンディカムと2台持ちと考えると決して高くない。ライブ感を楽しみながら映像記録もできる唯一無二の製品だ。

SPEC
センサー 1/3.91型 "Exmor R"CMOSセンサー×2
記録画素数 動画(2D):1920×1080ドット/60p、動画(3D):1920×1080ドット/60i×2、静止画:2040万画素相当
映像記録形式 動画:AVCHD、MPEG4、静止画:JPEG
絞り F1.8-10
双眼鏡倍率 動画時:0.8-12倍(2D:デジタルズームオフ)、0.8-25倍(2D:デジタルズームオン)、0.5-6倍(3D)、静止画時:0.5-25倍
バッテリー駆動時間 約3時間15分
インターフェース HDMI出力、コンポジットビデオ出力、
マイクロUSB端子、SDカードスロットなど
サイズ/重量 148.5×72.5×157.5mm/約765g(バッテリー、メディア含む)

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