今週のテーマは、夏本番に向けて涼しい作品を。三宅デスクは「ゾンビランド」、吉田編集長は「ゾンビ・ストリッパーズ」をチョイスしました。
ゾンビランド |
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定期的に“ゾンビ 倒し方”と検索してニヤニヤしているくらい、その世界観にどっぷりなのだが、やはり対ゾンビにはお約束がある。ヒーローっぽい奴の横にいれば最後のほうまでは安全だとか、自動車に乗るときは鍵を確認してからとか、意外と高枝切り鋏がいいとか、いつ役に立つかわからない情報がいっぱいで大笑いできるのだが、そんなルールを守って生き延びたオタクが主人公の作品がこれ。
「ソーシャルネットワーク」のザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグがその前年に出た傑作ゾンビ映画で、ちゃんと「ゾンビの世界になったらフェイスブックを更新しなくて済んだ」なんて台詞があってニヤリとできる。そう、スプラッターやホラーではなくコメディ作品なのです。
主人公は引き篭もりのFPSマニアで、家族をゾンビのように避けて生活していたので、人間がいなくなってしまったゾンビの世界(ゾンビランド)でも生活できているという設定がおもしろい。
独自のルールを守っていて、2度撃ちすること(たいてい死んだと思って近寄って食われる)とか、車に乗ったら後部座席を確認する(たいていドアを閉めるとうしろにいる)とか、ヒーローになるな(たいてい調子に乗って食われる)とか、「そうそう。こいつゾンビ映画マニアじゃね?」という解説がいちいちニヤリとする。
中盤にはビル・マーレイの家に逃げ込むのだが、当人と葉っぱ吸ってゴーストバスターごっこしたり、心残りが「ガーフィールド」だとか、映画好きなほど吹き出すシーンが満載。ゾンビというだけで観ないのはもったいないほど、気の利いた台詞で笑える映画なのだ。
この主人公と旅を共にするのが、ゾンビ倒しに天才的な才能を発揮するウディ・ハレルソン。ひたすらトゥインキーというジャンク菓子を求めて旅しているのだが、この日本で売っていないトゥインキーも「ダイハード」シリーズや、前述の「ゴーストバスターズ」などで有名。
一度食べてみたくて、ハワイのコンビニのレジ横で見つけたとき、旅の初日を忘れて山盛り買ったことがある。常夏のハワイで部屋に置きっぱなしにして、日本に持ち帰っても平気で食べられるという、まさにゾンビのような菓子でした。これはネタにもなっていて、「絶対に腐らない」とか「核戦争後に残ったものはウィンキーだけ」といった具合。ちなみに想像の10倍は超激甘くて、頭割れそうな味でした(三宅)。
「ゾンビランド(字幕版)」をiTunesで見る
(HD版購入:2000円、SD版購入:1000円)
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ゾンビ・ストリッパーズ |
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今回のテーマは個人的にはあんまり興味がないので、少しでも笑いの要素があったほうがいいかなと思ってチョイスしました。しかし、ものすごくグロかったです。ちなみにR-18指定です。
慢性的な兵力不足を打破するために、米国は民間の研究所と共同で死んだ兵士を甦らせる強力なウイルスを開発。しかし、そのウイルスが研究所内に蔓延して手の付けられない状態になるというのが導入です。このゾンビを掃討するために軍隊が投入されるわけですが、一人の兵士がウイルスに感染してしまうことでストーリーが展開します。
ちなみにこのウイルス、女性から女性に感染した場合はゾンビ体となっても劣化スピードが遅いという特徴があります。しかし、男性が感染すると劣化が激しくなり、すぐに人を食べ始めます。
ゾンビは頭を打たないと死にません。ウイルスに感染すると仲間だった兵士に頭ごとショットガンで打ち抜かれてしまうのです。そのため、感染した兵士は逃げ出し、行き着くところが違法なストリップ劇場というわけです。
この感染した兵士、最初のうちはストリップ劇場で大人しくしているのですが、男性なので劣化スピードが速く、最終的には劇場のナンバーワンストリッパーを襲ってしまいます。もちろん、襲われたストリッパーもソンビ化して復活。ゾンビになると身体能力が劇的に向上するため、このストリッパーは客にキレッキレのダンスを披露し大人気となります。ダンスのあとは、客の一人を控え室に呼び出してそのまま食っちゃうという、もろB級映画の展開です。
劇場のストリッパーたちは、ソンビストリッパーに憧れて自らゾンビに志願する者、それに対抗する者に分かれて争いが始まります。最初はR-18だけあってお色気たっぷりなんですが、ゾンビ化したストリッパーはとにかくグロいです。最終的にはゾンビに対抗していたストリッパーのリーダー格もソンビ化し、ゾンビストリッパー同士の戦いが始まります。この時のゾンビストリッパーの攻撃方法がとにかくお下劣。
後半はゾンビと内臓が盛りだくさんでした(吉田)。
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