デジタルトラベラー(もしくは旅バカライター)の中山です。
6月はCOMPUTEX 2013の取材で台湾へ行って、そのまま香港へと足を伸ばし、フラフラしていました。最近は、航空会社も路線の組み合わせがフレキシブルに行なえるので便利ですよね。例えばANAの場合、往路は羽田→台北、復路は香港→羽田というチケットを購入しても、普通に羽田←→台北往復チケットとの差額は+6000円。
こういったチケットを購入すれば、例えば往路はバンコクへ到着して、鉄道を使ってシンガポールまで旅行して、復路はシンガポールから日本へというスケジュールも組めます。夏の旅行計画の参考にしてみてください。
↑ANAの場合、“東南アジア”や“ヨーロッパ”などエリアが同じなら、到着と出発の空港が違うチケットもおトクな追加料金で購入可能。 |
今回は、往路はANAで、復路は香港航空のチケットを別途1万6000円で購入しました。1時間40分ほどのフライトなので、LCC(格安航空会社)で探せばもっと安い路線が見つかったかもしれません。
さて、海外旅行で問題になるのが現地での通信手段。私はテレコムスクエアのモバイルルーターをレンタルしました。台湾用のルーターが現在キャンペーン中で1日500円とおトクだったのと、香港用のルーターがLTEの4Gルーターで、1日700円だったから。
↑9月30日までのキャンペーン価格として、通常より200円引き。夏に台湾旅行を計画している人にはオススメ。 |
↑香港は4Gルーターをレンタル。レンタル代は3Gのころと変わらないのに、高速通信が可能です。 |
■6月1日~6月9日:台湾(台北)
というわけで、まずは台北で取材旅行! COMPUTEX 2013で最先端のコンピューター事情に触れるのが目的ですが、会場のコンパニオンさんがとびきりカワイイのと、飯ウマなので、TwitteやFacebookに写真を投稿しまくりです。
↑最新のPCパーツなどに混じって、おかしな展示もたくさんあるCOMPUTEX 2013。 |
↑コンパニオンさんは、毎年台湾中の美女を集めているんじゃないかと思うくらいのクオリティー。
↑食べ物屋さんは、即座にチェックイン+写真の投稿。ルーターでネットに繋がっているからこそできること。 |
通信速度は下りでだいたい5Mbpsといったところ。上りも1Mbpsを超えることが多く、日本での3G接続と比べて帯域に余裕があるのか、かなり高速。ただし、地下鉄のラッシュ時などは、とたんに速度が落ちて通信できないこともあったので、そのあたりは日本と同じようです。
↑日本の松山空港にて計測。下り7.97Mbps/上り1.39Mbps。ANAの787運行再開初日で、搭乗証明書をもらいました。
↑台湾に行ったら必ず行く店、鼎泰豐(SOGO復興店)の小籠包を食べながら計測。下り4.12Mbps/上り1.36Mbps。
↑台湾・台北市の中央にある中正記念公園にて計測。下り10.77Mbps/上り1.1Mbpsと下りでこの旅最速をマーク。
台湾のホテルは、インターネット接続のサービスがあっても、上り下りともに1Mbpsを超えないような所も多く、取材会場のプレスルームに用意されている無線LANは利用者が多すぎてスピードが出ないことがあります。というわけで、記事を日本に送る際、レンタルしてきたモバイルルーターに頼ることが多かったです。
■6月9日~12日:香港
取材を終え香港に移動! 何度かモバイルルーターのレンタルはしてきましたが、LTEの4Gルーターをレンタルしたのは初めて。香港各所で計測してみたところ、下りは6Mbps程度でしたが、そのかわり上りは5Mbps前後と3Gよりも高速です。
↑ホテル無線LANサービスにつなげたPCと、4GルーターにつなげたiPhone。4Gルーターのほうが速い! |
ルーターに“LTE”や“3G”といった接続回線を表示する機能が無かったので、LTEの細かなエリアのチェックはできませんが、市内で計測したときにはおおむね上りが数Mbpsという数値だったので、ほぼLTE圏内と思われます。ただし地下鉄駅などでは速度が落ちていたので、3Gに切り替わっていた可能性も高いですね。
↑香港国際空港で荷物が出てくるのを待つ間に測定。下り6.74Mbps/上り4.12Mbps。レンタルルーターだと飛行機をおりてすぐにネットに繋げられるのがいい。
↑人通りの多い旺角のネイザンロードにて。下り5.59Mbps/上り5.5Mbps。ビルが密集して電波的には厳しい香港ですが、屋外では安定した数値をマークしています。
↑香港島と九龍半島を結ぶスターフェリーで計測。下り7.63Mbps/上り5.91Mbps。この速度ならモバイルでニコ生などの中継をしても問題なし。
香港はプリペイドSIMが買いやすい地域として、世界でもトップクラスです。キャリアショップ以外でも屋台でSIMが売られているほど。本人確認証なども不要で、手軽に購入できます。
また、モバイルルーターがLTEで使えるように、LTEが使用できるプリペイドSIMが香港にも登場しています。価格も日本円で1枚900円程度ですが、残念ながら日本のLTEの周波数とは違うため、SIMロックを解除したドコモのLTEスマホを持ち込んでもLTEで通信できません。香港で手軽にLTEで通信を行なうなら、モバイルルーターを借りてきたほうがいいですね。
↑サムスイポーの屋台街にあるSIMの露店販売。露店ごとにSIMの価格が違うので、何軒か回ってチェックしてから買おう。 |
↑中国移動香港の4G対応SIM。80香港ドルぶんチャージされていて、28香港ドル/日で定額利用可能。グローバル版のXperia ZでLTEが使えましたが、ドコモのSH-10DではLTEの電波をつかまず。 |
今回の旅で利用したルーターのレンタル代は下記のとおり。使っていない間でも、2ヵ国ぶんのレンタル代がかかるため、合計だとちょっと割高。
台湾 500円×12日間=6000円
香港 700円×12日間=8400円
合計 1万4400円
とはいえ、全日程をローミングのデータ通信で、毎日定額上限まで使用していたら……
2980円×12日間=3万5760円
合計 3万5760円
これだけかかっていました。倍以上ですね。ちなみに現地のプリペイドSIMを購入した場合は……
台湾(中華電信のデータ専用SIM) 500元(10日間有効=約1700円)
香港(中国移動香港の4G SIM) SIM代70香港ドル(約900円)+チャージ40香港ドル(約500円)
合計 3100円
となります。やはり現地でプリペイドSIMを購入したほうが通信費はぐんと安くなりますが、外国語でのやりとり、開通やAPNの設定といった作業もあり、慣れていないとハードルが高い。
その点モバイルルーターなら、電源を入れて無線LANで接続するだけと、カンタンでわかりやすいのがポイント。
海外でモバイル通信を行なう方法はいくつかあるので、予算とスキルにあわせて、ベストな通信方法選びましょう!
■関連サイト
テレコムスクエア
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