日本マイクロソフトは満を持して『Surface RT』の発表会を開催した。速報でお伝えしたとおり、まずはRTのみが先行で発売され、発売日は3月15日。WiFi版のみで、価格は32GBで4万9800円。PROの発売は未定だが、話せるタイミングが来たら改めて説明するとのこと。
発表会では、美女とともに樋口社長が片手にSurface RTを携えて颯爽と登場。「マイクロソフトからのハードウェアの発表にわくわくしている」と話す。2012年10月26日にWindows8とともに米国で発売されてから今日まで、発表会が行なわれる度にSurfaceの質問が飛び、ときには事前に「Surfaceの質問はしないでほしい」と異例のお達しが出るほど(逆に言えばそれほどに注目度が高かった)の製品である。その間、ずっと沈黙を通してきた樋口社長だったが、これでやっと発売できると安堵した様子がうかがえた。
これまではソフトウェアに専念してきたマイクロソフトだが、今後はソフトとハードをいっしょに提供するスピード感、必要性があると判断してのSurface発売だ。海外から大きく遅れをとっての発売については、今が、Windows8対応のハードウェアやソフトウェア、デバイスドライバーが充実した段階だと判断、バリューを高めてから発売するには、春商戦のタイミングがベストだったという。
低価格帯のSurface RT をMS自身が出すインパクトは強く、OEMパートナーの怒りをかうのではないかといった点については、これまでどおりパートナーと共に頑張っていくといった姿勢は変えないと強調。
現在Windows8搭載モデルは250機種以上もの機種が出ており、Surface RTは、そのなかのほんの4機種であること、また、Windows RTはタブレットに最適化されたOSであり、あくまでもタブレットであってWindows PCではないといったマイクロソフトの立場を明示。タブレットにおいては、マイクロソフトとパートナーとのあいだで競争するのではなく、Windowsとその他の陣営(iOSやAndroid勢)との競争になり、これはWindows業界全体を盛り上げるための一石に過ぎないとした。
Surface RT は、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなど1000を超える販売店で取り扱われ、マイクロソフトオンラインストアでも販売される。
海外版と日本版の違いは、日本語OSが入っていること、日本語キーボードが用意されること、ビジネス用途でも利用できる新しいOffice『Office Home and Business 2013』(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)が標準搭載されていることの3点だ。通信環境はWiFiのみとなる。カバーは米国版同様、Touchカバー(価格9980円、3色展開)とTypeカバー(1万980円)を用意し、どちらも日本語キーボードでリリースされるが、Typeカバーは若干発売が遅れる予定だ。
最後に、日本マイクロソフトはCMなど、春から過去最大級の大規模なマーケティング戦略を行なうと宣言。
購入者への特典として、マイクロソフト ブルートラック ブルートゥース マウス『Wedge Touch Mouse 3LR-00008』の限定版を900名にプレゼントするキャンペーンなどを実施する。こちらは後日Twitterで告知する予定とのことだ。
【3月13日13:15修正】 『Surface RT』にOutlookは含まれません。関係者並びに読者の皆様にお詫びして訂正いたします。
■関連サイト
日本マイクロソフト
日本マイクロソフト株式会社 広報(Twitter)
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