Nexus10を買うべきか? |
Nexus7ユーザーのジャイアン鈴木です。Nexus7ユーザーはNexus10を買うべきか、購入者視点で考えてみました。まあ、どんなデジタルギアを触るときも、購入者視点でなかったことなんて一度もないのですが。
画面サイズ・解像度は圧倒的差 |
Nexus7の16GB版が1万9800円、32GB版が2万4800円、そしてNexus10の16GB版が3万6800円、32GB版が4万4800円と大きな価格差がありますので当たり前ですが、もっとも高価な部材であるディスプレーには比較するまでもないスペック差があります。
画面サイズ | 解像度 | |
Nexus7 | 7インチ | 1280×800ドット(216ppi) |
Nexus10 | 10インチ | 2560×1600ドット(300ppi) |
iPad Retinaディスプレーモデルの2048×1536ドット(264ppi)を上回るのですから、その解像感は想像以上です。
ウェブページを表示して…… |
ズームイン! |
上では、Nexus10によってウェブページ全体を表示している状態で、本文部分を接写してみたのですが、これだけ拡大してようやくドットが見える程度なのですから、もうこれ以上の解像度はディスプレーに必要ないですね。Retina(網膜)ディスプレーとはよく言ったもんです。言ったのはアップルですけど。
さて、つぎにパフォーマンスを見てみましょう。今回はベンチマークソフトを絞って、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』、『Quadrant Standard Edition』の2本で計測してみました。
『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』 |
スコア:13001(Nexus10で計測) |
『Quadrant Standard Edition』 |
スコア:4091(Nexus10で計測) |
AnTuTu | Quadrant | |
Nexus7 | 12195 | 3544 |
Nexus10 | 13001 | 4091 |
むむ? あくまでもベンチマークスコアの数値上ではありますが、予想していたより大きな差はないですね。とは言え、Nexus7が描画しているのは102万4000ドット、Nexus10のそれは409万6000ドットと4倍の差があるわけで、その差を物ともせず7を上回る10はやはりスゴイと言わざるを得ません。
さて、7インチタブレット、10インチタブレットというそれぞれの端末の特性を考えると、ディスプレーサイズ&解像度、パフォーマンスは無視できなくはないのですが、Nexus7ユーザーとしてどうしても口惜しすぎるのはNexus10のメインカメラの存在です。
10インチタブレットでの撮影は別世界 |
口を大にして言いたいのですが、タブレットの撮影ってホント便利&楽しいんですよね。コンデジよりも圧倒的に広いディスプレーで撮影できるので、ピントの確認はリアルタイムに可能ですし、タブレットサイズなので操作性も良好。光学ズームできないことなんて些細な問題に思えるほどです。
そして最近のサムスン製端末らしく、解像感、色調も良好です。
メインカメラ |
元画像1920×2560ドットを750×1000ドットにリサイズ |
インカメラ |
元画像960×1280ドットを750×1000ドットにリサイズ |
週アスPLUSのウェブサイトの制限でどちらの画像も750×1000ドットにリサイズしていますが、拡大表示していただければ元画像の素性のよさはわかっていただけるのではないでしょうか?
360度パノラマ撮影“Photo Sphere”が楽しー |
青いマーカーを目印に、上下左右360度のパノラマ撮影ができる“Photo Sphere”機能も、メインカメラのないNexus7では楽しめません。Nexus7からメインカメラを省いた人には、膝を突き合わせて24時間愚痴を言いたい気分です。
と言うわけで、ワタクシの購入者視点ではすでにもう購入決定しているのですが、皆様方が購入するか否かを検討するにあたって重要なのは、コンテンツをどのように楽しみたいか次第です。
動画は迫力たっぷりに鑑賞できる! |
動画コンテンツを電車のなかや、ベッドのなかで楽しむぐらいなら7インチでもよいです。と言うか、むしろ7インチがジャストサイズです。しかし、リビングなどでじっくり鑑賞したり、また複数人で一緒に観たいのなら10インチタブレットであるNexus10をぜひ買うべきかと!
電子書籍は見開きで読める! |
Kindle上陸のおかげですっかり電子書籍買いまくりなワタシですが、コミック中心に楽しんでいるとちょっと7インチタブレットでは不満が。コミックって見開き構成が多いので、片ページ表示だと時折げんなりするんですね。というわけで、コミックを見開き表示でちょうど文庫本サイズぐらいで読める10インチタブレットであるところのNexus10をぜひ買うべきかと!
2台使い分ればいいじゃないっ! |
Nexus7とNexus10のどちらも、グーグルがコンテンツビジネスに本格的に乗り出すにあたって、儲け度外視で発売した出血価格端末。端末でもしっかり儲けを出したいアップルさん的には腹立たしい存在ですが、我々的には歓迎すべきモデルです。いろいろと買わない理由を考えるよりも、前のめりに“購入”ボタンを押したほうが、精神衛生的によろしいと思いますよ……と、ワタシ以上の浪費家であるところのつばさ嬢も言ってます。
(2013年2月5日23:22追記)Nexus7とNexus10の解像度について一部誤った記載がありました。お詫びして訂正いたします。
『Nexus10』
●16GBモデル 3万6800円、32GBモデル 4万4800円
<SPEC>
OS Android4.2
CPU Exynos 5 Dual(デュアルコア)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB/32GB
ディスプレー 10.055インチ(2560×1600ドット、300ppi)
カメラ 500万画素(インカメラ190万画素)
通信機能 802.11b/g/n、Bluetooth、NFC
バッテリー容量 9000mAh
サイズ/重量 263.9(W)×8.9(D)×177.6(H)mm/約603g
●関連サイト
Nexus10
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