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7.9ミリ、スリムな7インチタブ GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E実機レポ

2012年11月27日 16時00分更新

 “7インチ台”がタブレットの主戦場になろうとしているなか、ドコモからサムスン製Android 4.0搭載タブレット『GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E』が発売されました。この端末は、7インチタブレットのジャンルをいち早く切り開いたGALAXY Tabシリーズの最新モデル。“元祖7インチタブレット”の後継機とも言える存在です。このGALAXY Tab 7.7 Plusを、ハードウェアとソフトウェアの両面からチェックしていきましょう。

『GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E』
●ドコモ(サムスン)

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑7.7インチの“SUPER AMOLED Plus”ディスプレーを搭載している『GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E』。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑背面には金属が使用され、高級感あるヘアライン仕上げになっています。

薄くても大容量のバッテリーを搭載
 ハードウェアで特筆したいのが、7.7インチの“SUPER AMOLED Plus”です。ディスプレーのアスペクト比は16:9となっており、動画も画面ピッタリに収まります。有機ELは、応答速度が高いのもポイント。映像に残像が出ず、こちらも動画視聴のときに違いがはっきりとわかります。このサイズで有機ELを採用し、しかも解像度が800×1280ドットと高いところが、GALAXY Tab 7.7 Plusの強みと言えます。

 GALAXY Tab 7.7 PlusはワンセグやNOTTV用のアンテナが本体上部に内蔵。16:9のため、テレビの映像もピッタリ画面に収まります。さすがにワンセグは少々画質が粗くなりますが、解像度の高いNOTTVであればそうした不満もありません。

 チップセットはクアルコムの『APQ8060』で、1.5GHzのデュアルコア。下り最大75MbpsのLTE方式を採用するXiにも対応します。バッテリーは5100mAhとかなりの大容量。LTEでも、約700時間の連続待受を実現しているのは、そのためです。もちろん、テザリングにも対応。PCをメインで使う日は、大容量バッテリー搭載のルーターとしても活躍します。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑5100mAhの大容量バッテリーを搭載。LTEでテザリングできるため、WiFiルーターの代わりにもなります。

 デザインもより洗練された印象を受けます。厚さはわずか7.9ミリと非常にスリム。薄いのでカバンの中に入れ、気軽に持ち運べます。背面には金属素材を採用して重厚感はありますが、手に取ってみると想像以上に軽いです。344グラムで7インチタブレットの平均的な範囲の重量ですが、質感の高さが持ったときの軽さを際立たせているように思えます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

7.9ミリと非常にスリムで、カバンなどに入れても邪魔になりません。

■ランチャーで複数のミニアプリを使い分け
 次にソフトウェアを見ていきましょう。OSにAndroid 4.0を採用。サムスンが独自にカスタマイズしたUIが搭載されています。特に便利なのが、マルチウインドーを実現する“ミニアプリ”です。画面下の“V”をタップすると、アイコンがズラリと並んだランチャーが起動します。ここでアプリを選ぶと、他のアプリに重なるようにミニアプリが表示。ミニアプリには、Eメール、SMS、Sプランナー(スケジューラー)、アラーム、ペンメモ、世界地図、電卓、音楽プレーヤー、タスクマネジャーがあります。ウェブを見ながらメモを取ったり、予定を見ながらアラームを設定したりといった使い方が可能です。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑“ミニアプリ”のランチャーは、画面下に表示されます。複数同時表示もできます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑ウェブでチェックした情報をカレンダーに記録するといった使い方も可能です。タブレットの用途が広がりますね。

 通常のAndroidはマルチタスクには対応していますが、複数のアプリ画面を同時に表示することができません。ただ、それだとせっかくの大画面も宝の持ち腐れになってしまいます。ミニアプリは、そのようなタブレット特有の問題を解決する仕組みと言えます。残念ながらミニアプリをあとから追加することはできませんが、順番の並べ替えなどの編集には対応します。ドラッグ・アンド・ドロップで、簡単に設定できます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑ミニアプリの編集画面。不要なものを削除したり、順番を入れ替えたりといったことが可能です。

 画面下に設けられた“クイック起動”キーも、GALAXY Tab 7.7 Plusならではの機能です。標準では、このボタンを押すだけで表示中の画面を即キャプチャーできます。キャプチャー後には、編集アプリが立ち上がり、手書きのメモをつけ加えられます。地図を表示して待ち合わせ場所を書き込み、メールで友達に送るといった使い方も簡単です。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

ボタンを押すだけでキャプチャーを取ることができ、手書きのメモも加えられます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E
GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

地図に待ち合わせ場所を書き加えたり、ウェブの注目したい記事にマークしたりといった時に活躍します。

■ワンタップでキャプチャーが取れ、書き込みも!
 クイック起動キーには、設定でそのほかの機能を割り当てることが可能。アプリ一覧のトレーを開く、検索を表示します、カメラを起動するといった操作に対応しています。キャプチャーはそれほど使わないという人は、“設定”の“ディスプレイ”を開き、別の機能に変えておけます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑キャプチャーキーには、“アプリケーション”や“検索”、“カメラ”などを割り当てることが可能です。アイコンまでしっかり変わる芸の細かさにも注目。

■ペンメモから基本アプリもバッチリ
 GALAXY Noteシリーズを開発しているサムスン製のタブレットだけに、GALAXY Tab 7.7 Plusは、キャプチャー時以外の手書き機能も充実しています。内蔵された“ペンメモ”は、文字どおりメモに使えるアプリ。サイズも手ごろなため、タッチパネル対応のペンを使えばノート代わりに使えます。文字入力時には手書きボタンをタップすると、MetaMoJiの手書き日本語入力アプリ『7notes with mazec-T』が起動。ひらがなや漢字を混在させても、文字がきちんと認識されます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑“ペンメモ”を搭載し、メモや絵を書けます。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑『7notes with mazec-T』がプリインストールされており、手書きで素早く文字を入力できます。

 もちろん、タブレットの基本とも言える機能は完全装備。Office系のファイルは『Polaris Office』で編集でき、『All Share』を使えば動画や音楽といったコンテンツをテレビなどと共有可能です。タブレットの生命線であるディスプレーにこだわり、ソフトウェアにも独自の工夫が満載。GALAXY Tab 7.7 Plusは、早くから7インチタブレット市場を切り開いてきたサムスンだからこそ開発できた、完成度の高い1台です。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑WordやExcelのファイルを編集できる『Polaris Office』もプリインストールしています。

GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E

↑『All Share』を使えば、動画や音楽の共有もバッチリ。テレビのお供としても使えます。

●関連リンク
GALAXY Tab 7.7 Plus
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