『EOS M ダブルレンズキット』
●キヤノン(関連サイト)
●予想実売価格 11万円前後(9月29日発売予定)
本体上部 |
↑シャッターボタンのストロークは深め。電源ボタンは突起がなく、指のはらでしっかり押し込むのがコツ。 |
撮影の設定はタッチパネル |
↑“QSET”ボタンでAFモードや仕上がり設定の選択ができる。“INFO.”ボタンを押すと設定の一覧表示が可能。 |
ボディーにマッチした 小型ストロボ |
↑ガイドナンバー9の小型ストロボが付属。光軸の位置が高いので、キットズームを広角側最短撮影距離で撮影しても、周辺が暗くなることはない。 |
一眼レフ用レンズも使える |
↑アダプターでEFマウントレンズを装着可能。AFやAEなどの全機能が使用できる。 |
■ダブルレンズキットは標準ズームと単焦点レンズ
EF-M 18-55㎜ F3.5-5.6 IS STM(最大望遠時) |
EF-M 22㎜ F2 STM |
↑標準ズームは29~88ミリ相当。風景全体や一部のアップなど万能に撮影できる。35ミリ相当の単焦点レンズはコンパクトで開放がF2と明るく、暗い場所での撮影に向く。
■簡単かつ仕上がりに凝るならクリエイティブオートで
“くっきり” |
“背景:ぼかす” |
↑"鮮やか"や"暖かく"などの雰囲気や、"背景:ぼかす"といったわかりやすい設定項目で画質を調整でき、カメラに詳しくない初心者でも、簡単に自分好みの写真に仕上げられる。
APS-C搭載でも小型設定変更がタッチ操作で速い
キヤノン初のミラーレス機がついに登場。人気デジタル一眼レフ『Kiss X6i』と同じAPS-C1800万画素CMOSセンサーを採用。サイズや重量はライバルとなるAPS-Cミラーレス機の『NEX』とほぼ同等でコンパクト。ボディー形状がフラットで、前面に小さなグリップはあるが、片手で持つとじゃっかん不安定なので両手でしっかり構えたい。
操作系はダイヤルやボタンが少なくタッチパネルが中心。画面に表示された絞り値や露出補正などのアイコンから調整バーを表示し、タッチで設定する。ダイヤルを多用する一眼レフの操作に慣れた人は多少戸惑うが、絞りF2からF8など大幅に変更したい場合にワンタッチでダイレクトに設定できるのがメリットだ。バッテリー駆動は公称値で約230枚と、ミラーレス機のなかではややスタミナ不足。旅行など大量に撮影する場合は予備のバッテリーを用意したい。
『Kiss』ゆずりの高画質描写力に優れたキットレンズ
実際に撮影してみると、AF動作がやや遅く合焦にもたつく感があり、シャッターチャンスを狙うにはやや不向き。風景などのんびり撮影するスタイルに向いている。その代わり『Kiss』同様のシャープ感の強いメリハリのある描写が秀逸。ダイナミックレンジも広く、青空に浮かぶ雲の陰影といった白飛びしやすい被写体を忠実に再現でき、解像感や階調はライバルのミラーレス機と比べても好印象だ。標準ズームは広角側でややゆがみがあるが、絞り開放でも周辺の乱れはなく『Kiss』のキットレンズよりも優秀。単焦点レンズは、ピントの合った部分はシャープなのでそのぶんボケ味が引き立ち、大口径ならではの描写が楽しめる。
ストロボなどのアクセサリーが共用できるので、キヤノン製一眼レフユーザーなら今まで買いそろえた機材がそのまま使え、サブカメラとして活躍する。いずれは一眼レフにステップアップしたいコンデジユーザーにも注目してほしいカメラだ。
※テスト機は試作版のため、製品版とは仕様が異なる可能性があります。
SPEC
撮像素子 APS-CサイズCMOSセンサー
有効画素数 約1800万画素
付属レンズ EF-M18-55㎜ F3.5-5.6 IS STM(35ミリ換算29- 88mm)、EF-M22㎜ F2 STM(35ミリ換算35mm)
動画 1920×1080ドット(30p)、MPEG4 AVC/H.264
液晶ディスプレー 3インチタッチパネル(約104万ドット)
記録メディア SDXCカード
サイズ 108.6(W)×66.5(D)×32.3(H)mm
重量 約298g(バッテリー含む)
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98,820円
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