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ミラーレスに勝てるキヤノン本気のエントリー一眼『EOS Kiss X7』

2013年04月18日 12時30分更新

EOS Kiss X7 EF-S18-55 IS STMレンズキット』
●キヤノン
●予想実売価格 9万円前後
4月24日発売予定

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小型軽量ボディーで操作感や画質も優秀

 人気ナンバーワンデジ一眼“Kiss”シリーズ最新モデルは、ボディーサイズが大胆に小型化され、APS-C撮像素子を搭載したデジタル一眼レフでは世界最小最軽量を実現。 
 手にすると小ささ、そして軽さがより実感できる。撮影時407グラムとミラーレス機よりは重いはずだが、小振りでもしっかり構えられるグリップや、重量バランスのよいボディー設計で、数値以上に軽く感じる。
 操作系もシンプルになり、十字キーに機能の割り当てがなくなり、設定変更はおもに液晶画面のタッチ操作で行なう。撮影機能が一覧に表示され、目的の設定が探しやすく、慣れるとボタン類での操作よりも快適。

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 ファインダー倍率は従来機の0.85倍から0.87倍に向上し、のぞくと像が大きく見える。わずかな違いだが、光学ファインダー好きにはうれしい進化だ。
 画質を上位機種『X7i』と比較してもほぼ同等。解像感が高いクリアーな描写に、高感度はISO1600までノイズレス。多少画質劣化はあるがISO6400でも実用レベル。小さくても定評のある“Kiss”シリーズの高画質が楽しめる。

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↑同時発売の『X7i(写真左)』と比較。
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↑兄貴分『X7i(写真下)』との比較でボディー体積は約30%小型化。撮影時重量は実測で約170グラムも軽量。

ファインダーとライブビューともにAFが高速
 ファインダー撮影ではシャッターボタン半押しと同時にピントが合う一眼レフならではの素早いAFが快適。撮像素子にAFセンサーを搭載しライブビューでのAF速度も向上。無限遠から約1.5メートルの位置にピントが合うまでの時間は約0.9秒とミラーレス機と比べても遜色のない速さ。
 ただしライブビューでの高速AFにはステッピングモーター搭載レンズが必要で、現状ではキットレンズを含め3本しかラインアップがないが、今後の拡充に期待したい。

『X5』以降、可動式液晶で大型化し“Kiss”シリーズに躊躇していた前モデルユーザーは買い換える価値は十分あり、小さいカメラが欲しくてミラーレス機の購入を検討している人はぜひ候補に入れてほしい1台だ。

新キットレンズは ライブビューに最適
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↑ライブビューで高速AFが可能なステッピングモーターを搭載。小型ボディーの『X7』に装着してもバランスがいい。

クリエイティブフィルターでエフェクト効果が楽しめる

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 ハイコントラストのモノクロや水彩画風など7種類のフィルター効果を搭載。通常画像と同時記録も可能で、撮影直後に液晶画面で効果を確認できる。撮影画像に後から効果を追加することも可能。

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ラフモノクロ
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トイカメラ
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水彩画
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静音撮影モードを搭載
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↑静かなシャッター音で撮影することができ、子どもの発表会など音が気になるときに活躍。

●SPEC
有効画素数 1800万画素
撮像素子 APS-C(約22.3×14.9mm)サイズCMOSセンサー
付属レンズ 光学3倍ズーム、F3.5-5.6、35ミリ換算28.8〜88mm
液晶 3インチTFT(約104万ドット)
動画記録 MPEG4(AVC/H.264)
記録メディア SDXCカード
サイズ/重量 約116.8(W)×69.4(D)×90.7(H)mm/約407g(撮影時)

■関連サイト
キヤノン

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