ミクさんの超ヒット曲『千本桜』小説化が決定！担当編集Hに聞く

2012年09月17日 10時00分更新

　今月17日にニコニコ動画投稿1周年を迎えた黒うさPの大ヒット曲『千本桜』の小説化が決定！　まだベールに包まれているその内容を、担当編集の弊社アスキー・メディアワークスの波多野編集長に聞いてみました。




(C)WhiteFlame/一斗まる/Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net

■ ファン待望の小説になるということですが？

　ニコニコ動画に曲がアップされて1年足らずで再生数が430万回を超えた大ヒット曲、初のストーリー化です。国内のみならず海外からもたくさんの熱い視線を集めるでしょうから制作スタッフ一同、プレッシャーはありますが、一日も早くファンの皆さまに読んでいただきたくてソワソワしています（笑）。編集部としては『Kurousa Works feat.初音ミク　黒うさP作品集』（関連サイト）に次ぐ出版になりますが、ビジュアルの次は、ストーリーで『千本桜』の世界を皆さまにお届けしたいと思います。



絶賛発売中の『Kurousa Works feat.初音ミク　黒うさP作品集』／DVD付き／価格3150円（税込）。
(C)WhiteFlame/一斗まる/Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net

■ 小説はどのような内容になりますか？

　詳しいことはまだお話できませんが、これだけたくさんの人に愛されている曲ですから、その雰囲気を損なわないようにしつつも、曲だけでは描ききれなかった設定や小説独自の要素も取り入れて、娯楽性の高い作品に仕上げたいと思います。

■ズバリ、小説の読みどころはどんなところでしょうか？

　最近のボカロ曲の小説には、作者のボカロP自身が書かれている作品がありますが、この小説『千本桜』のキャラクター設定やストーリー原案を担当されているのは、『千本桜』のビジュアル面を担当された一斗まるさんです。おそらく、この制作スキームはボカロ小説初です。黒うさPさんの大ヒット曲『千本桜』の世界観を、ビジュアル面のみならず一番理解されているクリエイターが手がける小説ですから、期待していただいて当然でしょう。

　一斗さんは過去にゲームやWebドラマの原作を手がけられたこともある絵師さんです。ノベルの原作は初挑戦ですが、打ち合わせのたびに新しいアイディアがポンポンと出てきて、編集担当としてそれを追っかけるのに苦労します（笑）。嬉しい悲鳴です。

■ 小説でお目見えした設定を少しだけ教えてください（笑）

　ミクさんはリンちゃん、レンくんと共に学校に通っているという設定なので、もちろん学校の制服が出てきます。一斗まるさんのデザインによるかわいい制服姿のミクさんやリンちゃんにぜひご期待ください。それから、帝都の中心で一年中咲き乱れている“千本桜”をめぐる謎は注目です。

■ 最後にファンに向けて、一言お願いします

　二輪車で東奔西走なんのその、帝都を所狭しと駆け回るミクさんたちの活躍にご期待ください。今冬には皆さまのお手元に届けられるよう、制作スタッフ一同、もりもり頑張っております。どうぞお楽しみに！

■ 「千本桜ファンの皆さんへ」
　 ――　一斗まるさんからのメッセージ

　誰もが子供の頃に夢見た懐古浪漫、それを秘密基地のような街に詰め込んだのが千本桜の世界観です。一度きりで終わらせてしまうのは何だか淋しいねと、よく話しておりましたので、このような場を設けて下さった編集部様、そしてなにより応援して下さった皆様に、心から深く深く感謝しております。

　皆様からの応援が後押しとなり、こうして千本桜の続きを描ける夢のような機会を頂けました。作品を創り続けることが、皆様へのご恩返しになると信じて、拙いながらも精一杯、千本桜の世界を描かせて頂こうと思います。

　作品の発表から早一年が過ぎましたが、もう暫く千本桜の木の下に住むミクさんたちと付き合ってあげて下さい。