8月29日、サムスンはIFA2012会場に近いイベントホールにて最新のWindows 8対応PCを発表しました。
イベントは当初、GALAXY Noteの後継機種が発表されることだけが期待されていました。しかしフタを開けてみると、GALAXY Note II、GALAXY Cameraに続き、Windows 8製品の発表という3部構成となっていたのです。
今回発表したのはATIVシリーズのWindows 8対応コンバーチブル型PC、およびWindows RTタブレット、そして初となるWindows Phone 8スマートフォンです。
↑Windows 8関連製品が一挙発表。 |
■10.1インチのタブレット『ATIV Tab』
『ATIV Tab』は、Windows RTを搭載する10.1インチのタブレット。1.5GHzのデュアルコアプロセッサーを採用しており、展示機ではクアルコムのAPQ8060Aおよび2GBのメモリーが搭載されていました。ディスプレーサイズは10.1インチで画面解像度は1366×768ドット。NFCにも対応しています。
展示機のWindows RTは、RTMバージョンと思われる“ビルド9200”。Windows RTの特徴としてOffice 2013がプリインストールされていますが、こちらはまだPreview版でした。
↑Windows RTタブレット、ATIV Tab。8.9ミリ、570グラムと薄型軽量。 |
↑Windows RTのRTM版と思われる“ビルド9200”がインストール済み。 |
↑Windows RTのアプリ一覧。Office 2013がプリインストールされているのが特徴。 |
↑デスクトップモードも存在する。レジストリーエディターを起動してみた。 |
↑多数の実機が展示。 |
■ディスプレーとキーボードを分離可能『ATIV Smart PC』
『ATIV Smart PC』は、ディスプレー部とキーボード部を分離することで、ノートPCとしてもタブレットとしても使えるのが特徴です。Atomプロセッサーを搭載する『ATIV Smart PC』と、Core i5プロセッサーを搭載する『ATIV Smart PC Pro』の2種類があります。6月のCOMPUTEX TAIPEI 2012で展示された型番不明のプロトタイプとほぼ同じ形状です。
ATIV Smart PCはAtomプロセッサーの低消費電力を生かし、13.5時間のバッテリー駆動が可能。一方ATIV Smart PC ProはCore i5プロセッサーを搭載し、パワーがある反面バッテリー駆動は8時間にとどまります。
ほかにもATIV Smart PC Proは、画面解像度がフルHD(1920×1080ドット)で、搭載メモリーやストレージも大きいなど、パフォーマンスにはかなりの差がありそうです。
タブレット状態のサイズと重量は、ATIV Smart PCが9.9ミリ厚で762グラム、ATIV Smart PC Proが11.89ミリ厚で884グラムとなっています。手に持った感覚では両者とも大きな違いは感じませんでした。
両者に共通の仕様として、スタイラスであるS Penに対応。マイクロSDカードスロットを備えています。
↑ディスプレーとキーボードを分離できるATIV Smart PC。 |
↑ATIV Smart PCはAtomプロセッサーを搭載する。 |
↑天板、キーボード面ともにじゃっかん青みがかったカラーリングとなっている。 |
↑PCとしての機能はディスプレー側に入っているため、タブレットとしても使える。 |
↑元に戻すときはキーボード部にはめ込むだけでオーケー。 |
■Windows Phone 8端末『ATIV S』
ほかにも、Windows Phone 8端末として史上初となる『ATIV S』が発表されました。具体的なスペックまで発表されたものの、イベント会場内に展示機はなし。複数のサムスン関係者に確認したところ、まだWindows Phone 8は開発中で、一般に公開できる状態にないとのコメントでした。
↑初のWindows Phone 8端末をサムスンが発表。 |
↑4.8インチ、8.7ミリ厚など具体的なスペックも。展示機はなし。 |
同じく展示機はないものの、Ultrabookを超える超薄型・軽量のノートPC『Series 9』のWindows 8対応も発表されました。
↑サムスンが誇る超薄型PC『Series 9』もWindows 8に対応。 |
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