東芝はIFA2012にて84インチの4Kテレビをはじめとした4K関連の展示を多数行なっていた。目玉となる商品はグローバルで2013年度に発売される84インチのLG製と思われる4K(3920×2160ドット)のIPSパネルを採用した新モデル試作機。価格、発売時期は未定ながら商品化を予定したものとなっていた。また、4K高画質化処理のための“レグザエンジンCEVO 4K”による高画質処理も公開された。フルHD映像からのアップスケーリング時に精細感を再現する“4K微細テクスチャー復元”のほか、映像の光沢部を別に処理してキラリとした光を残す“4K輝き復元”技術が搭載されているという。
↑84インチの4Kテレビが初披露。4Kネイティブ映像のソースとして上映されていたのはスクエア・エニックスによるデモ。フルCGだけに実写と見まがう異次元の高画質ぶり。 |
↑東芝は2013年のテーマとして4Kテレビの高画質化に改めて注力する。 |
↑2016年には50インチ以上のテレビの50%が4Kになると予測! |
↑高画質回路“レグザエンジンCEVO 4K”の特徴は、微細化だけでなく“4K輝き復元”として、光沢部のみ別処理で映像のハイライトを再現。 |
ユニークな方針として、ノートPCによる4K出力対応も既に表明している。これは4KテレビによるGoogleマップ、パノラマ映像、フルサイズ一眼レフといったPC発の高解像度ソースを大画面と高解像度の揃う4Kテレビに出力することで、より新しい楽しみ方が始まるというもの。特にニコン『D800』で撮影した写真を表示するデモは、AVファンのみならず、カメラファンなら垂涎ものの美しい映像が眼前に広がった。
↑PCに接続して4Kディスプレーとして出力するとデジタル一眼にぴったり! 実のところ一眼のクオリティーを引き出すためには、大画面+4K解像度が必須だったという訳だ。 |
↑デモソースはニコン提供によるD800で撮影したもの。D800を買えばあんな恐ろしい高画質写真が撮れるなんて思わず欲しくなった。 |
そのほかの展示内容としては、55インチの裸眼3Dテレビの欧州モデルの展示し、視差数を現在の9から16に拡大した技術デモもしていた。北米でも採用されているタブレット向けの“Media Guide”による、タブレットとTVの連携による録画予約+VOD横断検索のサービスも紹介。東芝によるクラウドサービス“TOSHIBA Places”による映像、音楽配信サービスも既にスタートしている。クラウド、タブレット、アプリといったものがテレビと連携する2スクリーンスタイルは、日本のみならず世界中で既に始まっているのだ。
↑北米に引き続き、欧州ではタブレットに提供される“Media Guide”のアプリ(日本での提供はなし)。テレビと連動して高速スクロールできる操作がウケているという。 |
↑“TOSHIBA Places”で提供されているVODサービスの横断検索もタブレット側で操作。複雑な機能はタブレットのアプリで引き受け、テレビはアプリと連動して動作する形が今後のスタンダードになる! |
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