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PANTONE5の放射線測定機能を細部まで試してみた

2012年07月23日 19時30分更新

 いつものように「すぐに『やりましょう!』」と、語れなかった孫正義代表取締役社長が満を持してお披露目した放射線測定機能付きスマホ『PANTONE5 107SH』。試用してみて分かったのは、放射線測定器とスマホの相性のよさ。さらに、スマホに慣れていないユーザーでも安心できるUI“Feel UX”の魅力とアクセサリーの豊富さだ。

『PANTONE 5 107SH』

 最も気になる放射線測定は、“常時測定”と“しっかり測定”の2種類がある。“常時測定”は、ウィジェットにその場の1時間あたりに換算した放射線量を表示できる。“しっかり測定”では、地面から約1メートルの高さで水平に構えてより精度の高い測定が行なえる。

 “しっかり測定”の計測時間は約2分間。さらに精度の高い測定値を求めたければ、最大40分間測り続ければいい。スペック上、本機の測定誤差は±20%。測定画面では“0.04~0.10マイクロシーベルト/時”など、誤差も表示してくれる。

『PANTONE 5 107SH』
↑測定履歴の一覧。過去の測定データの放射線量や時刻、住所などをいちどに見られる。
『PANTONE 5 107SH』
↑測定中の画面。測定値、星マークで精度、誤差を計算にいれた目安を表示する。

 あくまで簡易の測定器であると低姿勢で市場に投入した本機だが、実にかゆいところに手が届く機能が付加されている。とくに便利なのは“タイマー設定機能”と“累積予測機能”だ。

 “タイマー設定機能”は指定した曜日や時刻で自動測定し結果を保存する。もちろん、GPSと連動して地図情報と合わせて記録できる。自分では意識せずに、スマホが定期的に記録しておいてくれるというのは、常時持ち歩くスマホとのコラボでなければ実現しない実用度の高い機能だ。

『PANTONE 5 107SH』
↑タイマー機能の設定一覧。時間帯や曜日など5つのパターンを登録できる。
『PANTONE 5 107SH』
↑タイマー設定の画面。名称やスケジュール、通知方法などを設定可能。

 “累積予測機能”は時間、日、月、年ごとに累積被ばく量を予測する。参考程度とはいえ、累積被ばく量の概算を個人線量計のようにカンタンに確かめられるのは助かる。さらに、1.0マイクロシーベルト/時以上など一定の放射線量を超えた場合には、アラームやバイブで通知してくれる。

『PANTONE 5 107SH』
↑日別の累積予測。ほかに、時間あたり、月間、年間、総累積線量での表示切替が可能。
『PANTONE 5 107SH』
↑通知する蓄積線量を1~5マイクロシーベルト/時で設定できる。

 独自UI“Feel UX”は非常にシンプルな構造で、使いたい機能に直観的にアクセスでき、スマホをまだ常用していない私にも分かりやすかった。これは2012年夏モデル以降のシャープ製Androidスマホが搭載している。ホーム画面にアプリ、ウィジェット、ショートカットの3枚のシートがタブのように並び、左右のフリックで切り替えられる。

ウィジェット
『PANTONE 5 107SH』
アプリ
『PANTONE 5 107SH』
ショートカット
『PANTONE 5 107SH』

 時計やカレンダーのウィジェット、アイコンのセンスがいいのも個人的なお気に入り。全体的にシンプルですっきりしているのに、愛嬌があったり、個性がちょっと光っているデザインでいい感じ。

『PANTONE 5 107SH』
↑ソフトバンクの人気キャラクター“白戸家のお父さん”をコラージュした待ち受け画面。放射線測定アプリが常時測定モードの場合には、下方に線量が表示される。

 重さといい寸法といい、手のひらへの収まりが非常によい。最近のスマホとしては厚みや丸みを帯びた感じが、片手に持って親指で操作するのに適している。これで、おサイフ、ワンセグ、赤外線、防水、防じんを備えたいわゆる“全部入り”なのに加え、放射線測定機能付きというのは、なかなか質実剛健な感じがして好印象だ。

『PANTONE 5 107SH』
↑女性が持つのに最適なサイズ、厚み、重量、少し丸みを帯びたフォルムの4拍子がそろう。

 アクセサリーも端末の発売にあわせて、専用のものが4製品と女性向けのものが2製品、ソフトバンクBBから発売された。いずれもPANTONE5のターゲットである女性をかなり意識したものがそろっている。

発売と同時にアクセサリーが多数登場
『PANTONE 5 107SH』

 中央のぬいぐるみはインテリアファブリックメーカーのACCENT社とコラボしたスマホ用スタンド(直販価格 1980円)。

背面をリボンで彩る
『PANTONE 5 107SH』

 スマホの背面に粘着シールで貼りつけられる『リボンシール』(直販価格 1280円)。全10種類。

シュシュ付きストラップがキュート
『PANTONE 5 107SH』

 ストラップの先端にシュシュがついた『シュシュストラップ』(直販価格 1980円)。端末と同じ全8色で、写真は“ライトピンク”。

カワイイだけじゃない
『PANTONE 5 107SH』

 シュシュを手首に巻き付けておけば、うっかり手が滑ったときにもスマホの落下を防げる。

 日本向け機能をしっかりと備え、スマホ初心者にもやさしいUI。さらに、アクセサリーは女性を意識したカワイイものがそろい、放射線測定機能までついてくる。この夏、携帯電話を変えようと思っている皆様はぜひPANTONE5を検討してみてほしい。

『PANTONE5 107SH』
●ソフトバンク/シャープ
実売価格:0円前後
直販ページ

『SoftBank SELECTION CRAFTHOLIC スタンド HUG 2nd Series』
●ソフトバンクBB
直販価格:1980円
直販ページ

『SoftBank SELECTION スマホウエア リボンシール』
●ソフトバンクBB
直販価格:1280円
直販ページ

『SoftBank SELECTION スマホウエア シュシュストラップ』
●ソフトバンクBB
直販価格:1980円
直販ページ

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