BMWベースで世界最速（!?）なプレステが売りに出たそのお値段は？

2012年06月25日 15時00分更新

　今月10日にマレーシア・セパン国際サーキットで開催された、SUPER GT第3戦では、ファイナルラップまで2位を走行しながら無念のガス欠でポイント圏外（12位）に泣いた、2012年の初音ミクZ4（0号車）。それでもポイントランキングでは堂々2位で、史上初のGT300クラスで2年連続チャンピオン獲得に向けて今後の活躍が期待される（ASCII.jpの関連記事）。


■ 車体はBMW E36/320iで、フロントガラス全体にPS2を写す
自慢のBMWにポーズを決めるBOB鈴木社長。休日はサーフィン三昧なので日焼けで真っ黒！　BMW専門店だけに、車体のロゴやゼッケンもホンモノ（レプリカ）が貼られた本格仕様だ。

　その初音ミクGTチームを初期からサポートしている、BMW専門店のStudie（スタディ）が、プレイステーション2を組み込んだBMW（ホンモノの車両）を販売するというので、東京・府中のStudie東京店にBOB鈴木社長を訪ねた。



ボンネットを開けると、エンジンの代わりにオーディオシステムや予備のハンドル、ペダルコントローラーなどが。残念ながら自走しません。



天井から釣られたプロジェクターでPS2（GT4）の画面を写し出す。このプロジェクターもセットで販売されるという。

　このBMWはE36/320iベースのホンモノの車体からシートなどの内装を抜き出し、BMW Motorsport製STW用エアロパーツ一式に、レース用タイヤ『ADVANスリック』と『BBS Racing DTM』ホイールを搭載。内部にはパイプフレームを組み込んだレース向けのデモカーになっている。外観もレーススポンサーやパーツメーカーのロゴがラッピングされた本格仕様で、レースファンにはたまらない！



ステアリングはロジクールの『Driving Force GT』で、ペダルの脇にはウーファーもあり、ゲーム内の低いエンジン音が車内全体にズンズン響く。



OMPのホンモノのレーシングシートがセットされている。当然ながら、シート位置は調整可能だ。



後部ドアからのカット。レース仕様なので、パイプフレームがしっかりボディーをガードしてくれる。ま、走らないけどね。

　そんなレース向けのBMW本体からエンジンを取っ払って、フロントガラスに反射板をはめ込んで、前方上部からプロジェクターでプレイステーション2の画面を写し出すという、店内用デモカー。ソフトは『グランツーリスモ4』にBMW車両のカスタムデータを組み込んだ特注版となる。

掲載当初、ソフト名に誤りがありましたので修正しました。お詫びして訂正いたします。　（2012年6月25日）



ASCII.jpの末岡（リアルでもBMW Z3オーナー）がGT4をプレイ。昼間だったため周囲が明るくて、画面は見えにくかったが、夜や屋内（ガレージなど）なら大迫力でゲームが楽しめる。



続いてStudieのBOB鈴木社長がプレイ。この社長、ノリノリである。

　今回売りに出されたのは、この車両＋プロジェクター＋PS2＋ソフト一式。世界でこれ1台のみ！　エンジンがないので当然走らないが、トランスポーター（運搬用車載トラック）で自宅まで運んでくれるそうだ。



走るわけじゃないのに、この本格的リアウィング（BMW Motorsport製STW用エアロパーツ一式）が付いてくる。贅沢すぎる！

　気になるお値段は、150万円ポッキリ！　身体を左右からしっかりホールドするOMPの本格レーシングシート『OMP HTE CARBON』に、ロジクールのフォースフィードバック対応レーシングコントローラー『Driving Force GT』（ハンドル＋ペダル）が組み込まれ、スピーカーも大迫力のサウンド。BOB鈴木社長によると、車体＋チューニングで250万以上掛かってるとのことなので、ホンモノの車体でレースゲームが楽しめると考えると150万円は割安かもネ!?

■ こちらは販売されないけど、大画面液晶テレビ組み込み型も！



こちらはStudie横浜店（本店）に展示されている、大型液晶テレビをビルトインしたモデル（車体はE30M3）。こちらは売りに出されていない（写真提供：Studie）。



プレイ画面はこんな感じ。フロントガラスの向こうにゲームの大画面が広がる！



Studie横浜店に来れば無料でプレイできるほか、BMW関連のイベントに出展することもあるとのこと。



これが噂のBMWだらけのGT4。BMWオーナーなら、これをプレイするためにStudie東京店（もしくは横浜の本店）に行ってもいい！　ただし、夜のほうが画面は見やすいかも。