今年のCOMPUTEXのインテル基調講演では、トム・キルロイ氏( Senior Vice President and General Manager of Sales and Marketing Group)が登壇し、まずは前日から話題になっているWindows 8タブレットからスタート。
トム・キルロイ氏
インテルCPUを搭載するWin8タブ
Win8タブのデモ
インテルCPUベースのWindows8タブレットは20機種以上出てくる見込みで、1日中スタンバイ状態を維持できるバッテリー性能を実現するそうです。なお、CPUは次世代Atom(開発コードネーム:Clover Trail)が採用される見込み。デモではMetroUIを指でぐいぐい動かしておりました。いよいよインテルタブレットが本格始動します。
ポストPCの時代に?
PC人気はいまでも健在!?
上記の疑問に対して、インテルは大学生にとったアンケートを挙げ、実に全世界の66パーセントの大学生が、「PCが最も重要だ」と答えたと説明。また、インスタントメッセージやソーシャルネットワーキング、動画や写真など、作業別にどのデバイス(での作業が)好きですか?というアンケートをとったところ、PCのほうがさまざまな作業で好まれる傾向にあるともアピール。
そこで登場Ultrabook
とはいえ、そんな人気のPCだからこそ、もっともっと革新的にユーザー体験を向上していかなければならない!ってことで、Ultrabookという薄くて軽くて長時間駆動できる、なるべくユーザーのストレスにならないPCを1年前に紹介したと。
1年後には110機種以上のUltrabookが
と、ここでキルロイ氏の背後で物音がして、突然多数のUltrabookが現われました。新旧、開発機など約50機種ほどあり、これが1年後には110機種以上になるといいます。今回のCOMPUTEXでもエイサーやASUSTeKからユニークなUltrabookがちらほら出てますよね。いずれもWindows8でのMetoroUIをタッチで動かして、ほらごらんなさい、これが次のモバイルノートの形ですよと、各社声高にアピールしています。Windows 8登場時期の新モデルに期待ですね。
ARでUtrabookを紹介
基調講演ではAR(拡張現実)っぽい演出も。壇上ではUltrabookをいじっているだけなんですが、映像ではUltrabookの分解図がびゅーんと飛び出て、Ultrabookの内部パーツなどの説明を行ないました。これはわかりやすいし、かっこいい見せ方。
Ultrabookの“水準を上げろ”
スリープからの復帰などをもっと速く、さらなる薄型化でもっとスタイリッシュに、ブラウジングやデータ保護をもっと安全にできるようにして、安心して使えるように。とUltrabookの進化はとどまることなく、ひたすら水準を上げていきます、と意気込むインテル。しかし、これだけではまだ足りてないと言います。
次のテーマは音声操作とタッチ
タッチパネルベンダーとの契約
前日にタッチ液晶を備えるWindows8世代のUltrabookを発表した、エイサーやASUSのトップが登壇し、タッチ液晶を備えたコンバーチブル型Ultrabookの優位性を紹介。インテルは、タッチパネルの需要拡大が予想されるがTPKやWintekなどの複数のタッチパネルベンダーとの契約合意を発表し、安定した供給を確保すると表明しました。ひょっとしたら、タッチ液晶のコンバーチブル型Ultrabookが未来のモバイルノートPCのオーソドックスな形になるかもしれません。
音声認識で
Facebook起動
最後に音声操作のデモをご紹介します。Windows8のデスクトップで緑の小さなランチャーが起動しているのがわかりますか? これが音声操作ソフトで、Facebookやブラウザーなどを音声のみで起動できます。これからはゲーム機もPCも音声操作でどの程度細かい作業ができるようになるか、というテーマが重要になってきそうです。東芝など、国内メーカーでも音声操作やジェスチャーを実際にPCに取り入れていますが、こうした取り組みでもっともっとPCが直観的なデバイスになっていくことを期待します。
■関連サイト
COMPUTEX TAIPEI
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