旅行したときに私が必ずやるのが1日くらいは朝早く起きてみてホテルの周辺を歩くこと。今回、チェンナイで宿泊したのは、The Raintree Hotel Mary's Roadというホテルなんだけど、そのすぐ裏側は、チェンナイではちょっとした高級住宅街。私が、ふだん東京のインド料理店で飲んでいるインドビールの「キングスフィッシャー」の社長とか、アメリカを震撼とさせたIT企業インフォシスの元CEOとかの邸宅があるというようなエリアだ。
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The Raintree Hotel Mary's Roadのエントランスを出たところはこんないい感じになっています。
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ホテルの並びをゆくと、朝のお店のたたずまい。
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通りをヨコにまわり込んだあたりでは揚げ物のお店。
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いよいよ高級住宅街側に来たところで歩道で足をひっかけそうになったのがご覧のとおりのクルクル状態のケーブル。
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ケーブルの中がむき出しになっています。光ケーブル?
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樹木にからみつく光ケーブル。
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門柱にからみつくケーブル。
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全体としてはこんな優雅な超高級住宅街。
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芸術的なケーブルワーク!
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変圧器は割りとこんな感じです。まさかロシア風の直流伝送ですか?
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見えにくいですけどケーブル。
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みなさん見慣れた黄色いケーブル? 違うか?
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どこまでも伸びていくケーブル。
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まだ続く。
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塀から柱、樹木を経由してケーブルは伸びる。
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総延長かなりあります。
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いきなり地面を這い始めました。
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ここではインドのコブラみたいにとぐろまいてます。
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ずいぶん引っ張ったなーと思ったらケーブル終わってました。
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なぜかここでもドロドロな感じになっています。
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何かのボックス。張り紙だらけ。
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またケーブル。
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ケーブル、ぐるぐる。
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朝ごはん風景。背景にはさりげなくケーブル。
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フタあいてますし。
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ボックスぶらさがってますし。
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こんなケーブルあまってるし。
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朝から旨そう。やはり後ろのケーブルのことなんかまるで興味ないみたいです。
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旨そう。後ろにケーブル。
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「Sound Horn」って要するに後ろに近づいたらホーンを鳴らしてねということです。自分、のんきに走っているんで近づいたら注意を喚起してねというある種とても合理的なインドのルールなのだそうです。日本じゃ意味なくホーン鳴らすとどんな目にあうか分からないけど逆ですね。
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ケーブルの墓場?
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こういう意味不明の荷車はあちこちに止まっています。インターネットのケーブルを敷くはしから盗まれる国もあると聞きますが、チェンナイの場合はケーブルもこんなワゴンも放置しておいても平気みたいです。
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ホテルに帰って朝食でホッとしました。カレーもチャパティもワダも旨い。
このインドの高級住宅街におけるケーブル事情、インドにいるうちに自慢げに「私が発見した!」と何人かの方々に伝えたのだが、みんな、
「インドですから」
と答えるだけで全然驚いてくれない。たぶん、いろんな用途のケーブルがごちゃごちゃになっていたのかもしれないけど、ネットは大丈夫か? という気分になりますよね。ということで、やはりネットは、だからときどき止まったりするらしい。しかし、インド名物として停電も当たり前、毎日あったりするらしいのでたしかに驚かれないのかもしれない。
それにしても、このアバウトな感覚と数学やソフトウェアやチップの設計なんかができてしまう緻密さが同居しているというのは、なんだかとても不思議な気がします。チップの設計に関しては、「世界はフラット化なんかしていない@バンガロール」でも書いたんだけど80年代から始まって90年代にはインドでばんばん行われるようになってくる。あまり知られてないけど、チェンナイもバンガロールほどではないのだがITハイウェイ(米国やインドの主要なIT企業が進出している)があるんですよね。
今回のチェンナイの旅の全貌については、前回の日記「カレーとITがある! 南インドは最高だ(前編)」をご覧あれ。
【筆者近況】
遠藤諭(えんどう さとし)
アスキー総合研究所所長。同研究所の「メディア&コンテンツサーベイ」の2012年版の販売を開始。その調査結果をもとに書いた「戦後最大のメディアの椅子取りゲームが始まっている」が業界で話題になっている。2012年4月よりTOKYO MXの「チェックタイム」(朝7:00~8:00)で「東京ITニュース」のコメンテータをつとめている。
■関連サイト
・Twitter:@hortense667
・Facebook:遠藤諭
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