『DIGNO DUAL WX04K』はウィルコム初となるAndroidスマートフォン。コンセプトは“話し放題スマートフォン”と、定額通話をウリにするウィルコムならではのものです。
キャリアが2つ並ぶ! |
ウィルコムのPHS回線、ソフトバンクの3G回線を搭載した本端末には、ロック画面でキャリア名が2つ並びます。
電話番号も2つ |
もちろんPHS回線と3G回線の両方に、それぞれ電話番号が与えられています。
切り替えは通知バーから |
PHS回線と3G回線の切り替えは通知バーから行ないます。通常は“PHS”を選択し、ウィルコムの通話定額料金プラン内で通話を行ない、PHS回線が圏外のとき緊急避難的にソフトバンクの3G回線で従量課金による通話を行なうわけです。
3G回線への自動切り替えはなし |
なお、PHSが圏外になったときに、自動的に3G回線を利用するような設定はなく、3G回線を利用するときには、必ずあらかじめ3G回線に切り替えておく必要があります。
“話し放題スマートフォン”というコンセプトである本端末で、不用意に3G回線を利用しないように、このような仕様になっているそうです。
ちなみにPHS、3Gの設定で切り替わるのは、“発話”をどちらの回線で利用するかのみ。受話はつねにどちらの回線でも受けられます。
ホーム画面と搭載アプリはシンプル |
ホーム画面は非常にシンプル。搭載アプリ数も現時点で総数42本と、Google標準アプリ以外はほとんどプリインストールされていません。
Android OSはバージョン2.3.4 |
Android OSのバージョンは2.3.4。PHS回線に関わる部分は独自に開発されており、開発期間の制約からAndroid 4.0の採用は見送られたそうです。ただし、端末を開発した京セラによれば、「メモリー(RAM)もAndroid 4.0を見据えて1GB搭載しており、バージョンアップする予定です」とのこと。
パフォーマンスを重視するコンセプトの端末ではないですが、一応ベンチマーク結果も見てみましょう。
Quadrant Standard Edition |
トータルスコア:1421 |
AnTuTu 安兎兎ベンチマーク |
トータルスコア:3607 |
『GALAXY S III SC-06D』が、『Quadrant Standard Edition』でトータルスコアが4707、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』でトータルスコアが6588。ハイスペックモデルと比べると、スコア的にはかなり見劣りします。ただ、実際の挙動を見てみると意外に機敏なんです。
DIGNO DUAL WX04K:ホーム画面・ブラウザーの挙動
ホーム画面、ブラウザーの動きともにストレスは感じません。よほど重たいアプリケーションでなければ、十分実用的な速度で動かせるでしょう。
また、いわゆる“日本機能”の多くがサポートされています。
防水対応 |
ワンセグ・赤外線対応 |
バッテリーパックのパッキンからわかるとおり、本端末は防水対応。また、ワンセグや赤外線機能も搭載しています。“日本機能”で搭載していないのは、おサイフケータイぐらいなんです。
オススメです♪ |
オススメですよ☆ |
傘下に入ったとはいえ、孫社長自らプレゼンした“話し放題スマートフォン”。データ通信料だけでなく、通話料も含めて定額に収めたい人には、まさにオンリーワン端末と言えるでしょう!
OS | Android 2.3 |
通信 | PHS、3G(HSPA+、HSPA、GSM) |
ディスプレー | 4インチ(480×800ドット) |
CPU | 1.2GHz、デュアルコア |
メモリー(RAM) | 1GB |
カメラ | 約500万画素(インカメラ約30万画素) |
バッテリー容量 | 1500mAh |
サイズ | 約64(W)×10.7(D)×130(H)mm |
おサイフ | × |
ワンセグ | ○ |
赤外線通信 | ○ |
防水 | ○ |
テザリング | × |
DIGNO DUAL WX04K
メーカー:京セラ
キャリア:ウィルコム
発売日:6月21日(木)予定
予想実売価格:1万2000円(“W-VALUE SELECT”で購入し、“W-VALUE割引”を適用後の実質負担額)
※2012年5月29日21:10:記事公開時の価格表記に誤解を招く表現がありました。お詫びして訂正いたします。
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