いよいよ1週間後の5月21日(月)、数百年に一度の天文現象が起こります。
太陽がリング状に見える“金環日食” |
提供:アストロアーツ/星ナビ |
太陽が月と並列になり、太陽を遮る月から光がはみだして輝くリング状に見える“金環日食”。東京でこの現象が見られるのは実に173年ぶり(国内では25年ぶり)。金環日食にならない地域でも、少し欠けたリング状に見られるため、充分に宇宙の神秘を感じることができるというもの。
まずは、自分の住む地域が21日の何時になるのか、確認しておきましょう。
2012金環日食・部分日食 各地の最大の食の時間 |
↑帯状の地域内は金環日食で、帯の外は部分日食。 |
提供:アストロアーツ/星ナビ |
太陽の光が遮られるとはいえ、太陽は太陽。“明るさ”という意味では低下しますが、光は充分強く、直接目で見ると網膜が焼けてしまう危険性があるほか、スマホやデジカメを向けて撮影した場合も、内部基板が焼けてしまう可能性があるので要注意です(日食に限らず)。しかしながら世紀の天体ショーを目前に観測用アイテムが売り切れ続出なのも事実なんですよね。
そこでまだ手に入る(5月15日13時現在Amazonに在庫がある)売り切れ御免アイテムをピックアップしてみました。
●ケンコー iPhone4/4S用 5倍太陽撮影キット KSG-M5 KSG-M5
(実売価格 6000円前後)
↑レンズはフォーカスリングをまわしてピント調整が可能なタイプ。 |
iPhone4/4S向けの太陽撮影キット。光量を10万分の1にするフィルターが組み込まれた光学5倍の単眼鏡を、専用ケースにセットすれば準備完了。ミニ三脚が付属しており、日食後も小型デジカメ用三脚としても活用可能です(ただし200gまで)。
●Kenko 日食撮影用フィルター 76X76 PRO ND100000
(実売価格 1万2000円前後)
デジタル一眼レフカメラがと望遠レンズでしっかり撮影したい場合は、減光フィルターをアダプターと組み合わせて活用しましょう。アダプターは5000円前後。
撮影時の注意点としては、例えフィルターごしであっても絶対に光学ファインダーを絶対にのぞかないこと。たとえ減光フィルターをカメラに付けていても、デジカメの横から直射日光が当たるように、手を太陽の方向に向けて撮影するスタイルも目に太陽光が入る可能性が高いので、危険です。
2012年金環日食日本委員会資料より抜粋 |
太陽は思った以上に遠いので、迫力ある画を撮るには超望遠レンズ(少なくとも35ミリ換算で400ミリ以上)と、三脚(望遠のブレ防止用)を用意したいところです。シャッターを押す際のほんの少しの揺れも影響するので、完璧を目指すなら、タイマーを活用して撮影するのも効果的。
私は撮影しないよ、見られればいいよ~という人も、サングラスや下敷き、お菓子の袋など黒いものを通して見ればいいという考えは大変危険なので絶対にやめましょう(視覚の最も大事なところがダメージを受け、日食網膜症という病気になってしまいます)。
太陽を見る際は専用の日食観察用グラス(純正品のビクセングラス)を使って目を守ってくださいね。だいたい830円~2000円程度で購入できますし、その程度の出費で一生ものの目が守れるなら安いものです。zoffなどのメガネ屋さんでも日食用メガネは販売していて、デザイン的に凝ったものも多いですよ。
●TO-PLAN 太陽観察専用オペラグラス オレンジ TKSM-005
(実売価格 1450円)
●Kenko KSG-U12 太陽観測 紙製サングラス日食グラス ウルトラセブン
(実売価格 830円)
●Kenko KSG-F31 太陽観測 紙製サングラス日食グラス 仮面ライダーフォーゼ [お面タイプ]
(実売価格 830円)
●TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』×BUMP OF CHICKENコラボモデル日食グラス
(実売価格 1600円)
週刊アスキー5月15日号(881号)の特集『金環日食を完璧に撮る』では、極めて珍しい金環日食を撮影するための方法やコツ、リアルタイム測位機能付きナビゲーターアプリ、ライブ中継サイトなどを紹介しています。173年ぶりの金環日食をしっかり楽しむためのチップスが満載。安全に宇宙の神秘を楽しみましょう!
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