いよいよインテル7シリーズチップセット搭載マザーボードの発売が始まった。同チップセットはUSB3.0をネイティブでサポートし、ソケットはLGA1155と未発表の第3世代コアiシリーズのほか、Sandy Bridge世代のCPUにも対応する。今回は主要なマザーボードメーカーのインテル7シリーズモデルを一挙紹介しよう。なお、本稿は追加情報が入り次第随時アップデートしていく。
●ASRock(関連サイト)
ASRockのZ77マザーは、メモリーがすべてPC22400 DDR3までのオーバークロック動作に対応し、すべて『Virtu MVP』をバンドルする。ゲーミングマザーの『Fatal1ty』シリーズも健在で、今回は3モデル用意されている。また、7シリーズから『インターネット・フラッシュ』機能が追加され、UEFI上からインターネット経由でUEFIを更新できるようになった。USBメモリーなどにBIOSファイルを保存する手間が省ける。
Z77シリーズ(10モデル)
Fatal1ty Z77 Professional |
↑ゲーマー向けの“Fatal1ty”シリーズのフラッグシップ。16+8フェーズのデジタル電源制御、SLI/3-Way CrossFireXのサポート、チーミング対応のBroadcom製デュアルNICの搭載などハイエンドモデルにふさわしい仕上がり。予想実売価格は2万6500円前後。 |
Z77 Extreme4-M |
↑マイクロATXのミドルレンジモデル。予想実売価格は1万5000円前後。 |
Z77 Pro4-M |
↑マイクロATXのスタンダードモデル。4月14日発売予定、予想実売価格は1万2000円前後。 |
Z77E-ITX |
↑Extremeシリーズと同様に“ゴールドコンデンサー”を採用するミニITXモデル。4月20日発売予定、予想実売価格は1万6000円前後。 |
H77シリーズ(4モデル)
H77 Pro4/MVP |
↑同社のH77では唯一『Virtu MVP』が付属するATXモデル。予想実売価格は9200円前後。 |
H77 Pro4-M |
↑マイクロATXのスタンダードなモデル。4月14日発売予定、予想実売価格は9500円前後。 |
H77M |
↑メモリースロット2基の廉価なマイクロATX。予想実売価格は8000円前後。 |
H77M-ITX |
↑Z77E-ITXと比べ、電源まわりの仕様が標準的なミニITX。4月14日発売予定、予想実売価格は1万1000円前後。 |
B75シリーズ(2モデル)
B75M |
↑マイクロATXマザー。予想実売価格は7000円前後とASRockの中では最安となる。 |
B75M-ITX |
↑低予算での小型マシン自作に最適なミニITX。4月14日発売予定、予想実売価格は9700円前後。 |
●ASUSTeK(関連サイト)
注目は『Virtu MVP』の付属のほか、電源部分が“Smart DIGI+ Power Control”としてさらに進化し、CPUやCPU内蔵GPU、メモリーなどの電源を高精度にデジタル制御できるようになった点。また、Z77シリーズの上位機のユーティリティー『FAN Xpert2』では、CPUファンやPCケースファンを自動で連携制御できるなど、より高効率な冷却が可能だ。
Z77シリーズ(10モデル)
Maximus V GENE |
↑ゲーマー向けの『R.O.G』シリーズはマイクロATXモデルから投入。mSATAとミニPCI-Eの2面スロットをアドインで実装できる『mPCIe COMBO』ボードがユニークだ。予想実売価格は2万2000円前後。 |
H77シリーズ(6シリーズ)
P8H77-V |
↑4系統の映像出力を備えるATXマザー。予想実売価格は1万2000円前後。 |
P8H77V-LE |
↑P8H77-Vの下位モデルでDisplayPortは非搭載。予想実売価格は1万1000円前後。 |
P8H77-M PRO |
↑H77のマイクロATXマザー。予想実売価格は1万2000円前後。 |
P8H77-M |
↑マイクロATXのスタンダードモデル。P8H77-M PROからDisplayPortを省き、PCIスロットを追加。予想実売価格は1万1000円前後。 |
P8H77-LE |
↑メモリースロットを2基にしたP8H77-Mの廉価モデル。4月26日発売予定、予想実売価格は9000円前後。 |
P8H77-I |
↑H77のミニITXマザー。4月20日発売予定、予想実売価格は1万円前後。 |
B75シリーズ(1モデル)
P8B75-M |
↑マイクロATXマザー。4月13日発売予定、予想実売価格は8000円前後。 |
●ギガバイト(関連サイト)
従来の高耐久設計に加え、防湿などにも配慮した“Ultra Durable 4”が登場。梅雨時や夏場にはうれしい設計だ。USBデバイスの高速充電もじ引き続きサポートし、iPadのように大電流が必要なデバイスの充電も問題なくすばやく行なえる。『3D Power』ユーティリティーでは、ウィンドウズ上から電圧やフェーズ、PWM周波数を設定でき、オーバークロックに最適な調節が可能だ。
Z77シリーズ(8モデル)
H77シリーズ(2モデル)
GA-H77-D3H |
↑ATXのH77マザー。チップセット以外のスペックはGA-Z77-D3Hとほぼ同じ。予想実売価格は1万1000円前後。 |
GA-H77M-D3H |
↑マイクロATXのH77マザー。チップセット以外のスペックはGA-Z77M-D3Hとほぼ同じ。予想実売価格は1万1000円前後。 |
B75シリーズ(1モデル)
GA-B75M-D3H |
↑マイクロATXのB75マザー。SATA3ポートが1基のみとなり、PCIを2スロット搭載する。予想実売価格は7000円前後。 |
●MSIコンピューター(関連サイト)
X79マザーと同じく、同社の品質規格“Military Class III”を採用し、高耐久をうたっているのがポイント。『OC Genie II』では、マザーボード上のボタンを押すと一発でオーバークロック。また、あらかじめ設定しておいたオーバークロック向けの設定を、ボタンを押すことで呼び出せる“My OC Genie”機能を新たに搭載した。
Z77シリーズ(5モデル)
Z77A-GD65 |
↑電源/リセットボタンや“OC Genie”ボタンを備えるATXのミドルモデル。“Military Class III”は最高品質の5つ星。予想実売価格は1万9000円前後。 |
Z77A-GD55 |
↑もうひとつのミドルレンジATX。Z77A-GD65との大きな違いはSATA3外部チップを省いている点。予想実売価格は1万7000円前後。 |
Z77A-G45 |
↑オンボードの電源/リセットボタンやOC Genie IIボタンがないスタンダードモデル。予想実売価格は1万4000円前後。 |
Z77A-G43 |
↑PCIスロットを3基備えるATXの廉価モデル。予想実売価格は1万2000円前後。 |
Z77MA-G45 |
↑MSIのZ77で唯一のマイクロATXマザー。予想実売価格は1万3000円前後。 |
H77マザーボード(1モデル)
ZH77A-G43 |
↑ATXマザー。予想実売価格は1万円前後。 |
B75シリーズ(1モデル)
B75A-G43 |
↑ATXマザー。予想実売価格は9000円前後。 |
●ECS(関連サイト)
1万円以下の低価格な製品も注目だが、『Z77H2-A2X Deluxe』のように高耐久をうたっているモデルもあるので、なかなかあなどれない。コストを抑えながらも、最新マザーで組みたいという人にはオススメだ。発売は4月上旬としており、すでに販売中のモデルもある。
Z77シリーズ(2モデル)
Z77H2-A2X Deluxe |
↑『Black Series』のATX。72時間のストレステストなどを課す“Nonstop Technology”で高耐久性をうたう。予想実売価格は1万7000円前後。 |
Z77H2-A3 with DVI |
↑スタンダードな仕様のATX。予想実売価格は1万円前後。 |
H77シリーズ(1モデル)
H77H2-M |
↑H77チップセットのマイクロATXマザーボード。予想実売価格は8300円前後。 |
●インテル(関連サイト)
純正らしくNIC(LANポート)も全モデル当然インテル製で、LANの安定性にこだわるユーザーは要注目だ。なお、Z77はシリーズ新たにグラフィカルなUEFIを採用し、スライダーなどで見た目にわかりやすくオーバークロックなどの設定変更が行なえる。
Z77シリーズ(2モデル)
DZ77GA-70K |
↑チップセットクーラーにドクロをあしらったATX。USBピンヘッダー接続の無線LAN+ブルートゥースモジュールが付属する。実売価格は2万6000円前後。 |
DZ77BH-55K |
↑ATXのスタンダードモデル。『DZ77GA-70K』よりもSATAポートがひとつ、USB3.0ポートが2つ減るが、DisplayPortを搭載。実売価格は2万円前後。 |
H77シリーズ(2モデル)
DH77DF |
↑ミニITXだがHDMI、DVI、DisplayPortを備える。実売価格は1万5000円前後。 |
DH77EB |
↑PCIスロット非搭載のマイクロATX。実売価格は1万2500円前後。 |
●ZOTAC(関連サイト)
ZOTACはミニITXマザーが2モデル。いずれも802.11n無線LANとブルートゥース3.0を装備し、小型かつ場所を選ばない省スペースPCが自作できる。また、両機種ともインテル スマート・レスポンス・テクノロジー向けのmSATAスロットを搭載するのも注目。
Z77シリーズ(1モデル)
Z77ITX-A-E |
↑デュアルギガビットLANを備えるミニITXのZ77マザー。映像出力はHDMI×2とMini-DisplayPort。4月下旬発売予定、予想実売価格は2万円前後。 |
H77シリーズ(1モデル)
H77ITX-A-E |
↑ミニITXのH77マザー。映像出力はDVI-I、HDMI、DisplayPortの3系統。4月下旬発売予定、予想実売価格は1万6000円前後はお手ごろ。 |
(※4月11日21時33分追記:ECSとインテルのマザーボードを追加しました。)
(※4月16日17時追記:ZOTACのマザーボードを追加しました。)
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