MWC2012取材の最後を締めるのはイタリアはミラノ。ヨーロッパはこれまで各国を訪問してきましたが、イタリアは実は今回が初めて。はたしてイタリアのモバイル環境はどうなっているんでしょ?
ミラノの空港はサムスンがどーん! |
私鉄電車で市内に向かいます |
バルセロナから空路で1時間ちょい。ミラノの空港に到着するやサムスンの広告だらけ。GalaxyやらスマートTVの広告がバンバンあるあたり、なにやら期待させてくれます。
さっそく市内まで電車で移動しましょー。
座席のゴミ入れのところに電源表示 |
ヨーロッパタイプの電源コネクターが常備 |
この空港からの電車は、ボックス座席ごとにごみ入れ兼テーブルがあるのですが、その下に電源があります。
最近は日本の空港列車にも電源設備が増えていますが、機内でノートPCやスマホの電源がすっからかんになった状態で目的地に到着したあと、移動中に充電できるのはうれしいですねぇ。
古き街並みをトラムが走る |
やはりヨーロッパはノキアの広告多し |
ミラノの街なかも古い建物がそのまま残っており、そしてそんななかをトラムが縦横に走っています。トラムはレトロなタイプから最新の連接車まで様々。地下鉄も含む1日乗車券を買っておくと移動が楽です。
それにしても街なかにはノキアの広告が目立ちます。Windows PhoneのLumiaが出たばかりということもありますが、やはりノキアの本場でもあるヨーロッパだからなんでしょうねぇ。
まずはキャリアへ行ってみよー |
ロックフリースマホの山! |
イタリアには大手キャリアが4社あります。TIM、Vodafone、Windそして“3”。イタリアは先進国のなかでもプリペイド利用者の比率が非常に多く、携帯電話=プリペイドという概念が基本。そして端末もロックフリーが基本になっています。
そのためキャリアのお店に行っても、ほとんどの端末は定価販売。じゃっかん割高なもののロックフリーなので、他国に持っていってもその国のSIMカードが利用できます。契約すれば無料での入手も可能ですが旅行者は残念ながらそれは無理。
ショーケースに並ぶスマートフォンも価格は他国より高めですが、ロックがないことを考えれば当然のことでしょう。
お安いスマホも売ってます |
でもちゃんとお安いスマートフォンも売られています。スペックとしてはミッドレンジ以下ですが、旅行者でも手軽に買えるお値段がうれしいところ。ロックフリーで100ユーロ(1万円前後)の価格帯の製品もいくつかあるのです。
気が付けば1台購入 |
ちょうど入ったVodafoneのお店は整理券をもらって順番を待つ方式。そして自分の順番が来ちゃったので、ついつい「お買い得スマートフォンを買いたい」と店員さんに伝えちゃいました。
「安いのもあるけどそれじゃー画面が狭いしね」ってことでススメられたのがファーウェイのSonic。画面は3.5インチHVGA。CPUはじゃっかん遅いけど、地図を見たりつぶやいたりする程度なら十分でしょう。
お値段は129ユーロ。しかも1ヵ月データ定額のプリペイドSIMカードも付属。これは買いだ!
あのVERTUも街なかに! |
カッコイイー(買うのはムリ) |
現地のスマートフォンを手に入れてしまえば、あとは思う存分データ通信を使いながら街なかを歩き回れます。Googleマップであれこれお店を調べながら、トラムや地下鉄に乗ってミラノの街を歩き回りましょう。
と、街なかにアノ高級携帯のVERTUのお店を発見。ショーケースを眺めている人も結構います。本体の輝きはさすが貴金属で美しい。
VERTUは以前紹介したQWERTYキーボードの『Constellation Quest』に加え、いまはフルタッチの『Constellation』を加えた2種類のスマートフォンを出しています。いつか欲しいけど無理だなぁ……。
観光や買い物も忘れずに |
こんなところにもキャリアがあります |
さてせっかくミラノに来たので一般的な観光も……と思い、有名なドゥオーモ広場のあたりへやって来ました。そしてそこからすぐ北へ行くとブランド品などが並んだエリアがあります。
古い建物が残るこのビットリオ・エマヌエーレ2世アーケードには、ブランドショップだけじゃなくマクドナルドなどもあるので気軽に立ち寄れます。
そしてここにはイタリア最大のキャリア、TIMのお店もあるんですよ。まぁ街なかいたるところにキャリアのお店はありますが、ここは観光客も多いってことで店員さんも英語が通じやすい。お店に入ったら旅行客がプリペイドSIMカードを買っていました。
なにか発見! |
当然購入しちゃうよねぇ |
このTIMでも端末はロックフリー。なので最新端末はやはり4~5万円とお高いです。なお0ユーロ表示がありますが、当然それは契約価格で、その上に掲示してあるのが単体価格です。
でもVodafone同様にTIMでも安いスマートフォンを売ってます。ショーウインドーを眺めていたら、見慣れぬ製品を発見!
TIMブランドですが中国メーカーのOndaの製品で、QWERTYキーボード付きのAndroid。しかも129ユーロでデータ定額のプリペイドSIMカード付き。これも当然ゲットだ!
なお興奮してしまいデータ定額が2週間だったか1ヵ月だったかは聞き忘れましたが、まぁ短期滞在ならどっちでも十分でしょう。
IT量販店のEURONICSにも行ってみましょ |
ずらりと並ぶ各社の製品 |
このようにイタリアでは各キャリアが安いスマートフォンにデータ定額プリペイドSIMカードをセット販売しているようで、旅行者でも端末だけじゃなく回線も同時に入手できちゃうのがうれしいところですね。
さて、イタリアにも量販店系のお店があります。そのひとつであるIT系量販チェーン店のEURONICSへ行ってみました。
こちらは端末単体販売が基本。ロックフリーのスマートフォンはもちろん、売れ残りの古い製品が放置されているなどちょっと面白い品揃えでした。
最新スマホはやっぱりお高い |
なんなんだこの値段は! |
ここでも売れ筋はGalaxy Noteなどの最新製品のようですが、価格はやっぱり高いんですね。まぁロックフリーだからミラノで買ってもほかの国で使えるのは便利ではありますが、買うにはちょっと心の踏ん切りが必要です。
なんて思ってたら、ショーウインドーの上にセール品のようなスマートフォンを発見!
わずか69ユーロです。OSはAndroid 2.1、画面はQVGA、感圧式画面と古い製品。でも単体でこの値段ってのはかなりのお買い得感がありますよ。
本日3台目のお買い上げ |
と言うことで思わず購入してしまいました。Poste Mobileと見慣れぬメーカーですが、製品はZTEのもの。しかしこれで本日3台目のスマートフォンですよ。恐るべし国、イタリア(笑)。
端末の買いすぎに注意しましょう |
ピザ食べてる暇がなかったよ…… |
なお街なかにはやっぱりピザ屋さんが多いです。疲れたらどこかでピザでもなんて思っていたのですが、気が付けば夜遅くまでなにも食べずに携帯電話ばっかり見て歩き回っていました。しかたなく夜遅くにピザのファーストフードに立ち寄ったのですが、イタリアだけにこんなところでもウマウマ。
お手軽なスマートフォンが買いやすく、しかもピザのおいしいイタリア・ミラノ。モバイラーには実は結構オススメな都市かもしれないですね。筆者もすぐにでも再訪したいと思っています。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります