一部で雨女として知られるミクさんだからか、ミクの日当日の3月9日、『ミクの日大感謝祭』の2日目は朝から冷たい雨模様だった。しかも、岡山で行なわれているSUPER GTのタイヤテスト(ミクZ4が参加)も午後から雨が降ってきたというから、荒ぶるミクさん、マジ雨女である!
しかし東京ドームシティホールの前は、そんな肌寒さを吹き飛ばすように熱気ムンムンの大行列ができていた。セガが主催するコンサート形式の『ミクの日感謝祭』はこれが最後ということで、冷たい雨にも負けずコスプレイヤーも多数集結し、物販コーナーやミクさんの最新ゲーム『初音ミク and Future Stars Project mirai』『ミクフリック』の合同体験会にも長蛇の列ができてた。
『最後のミクの日感謝祭』の会場風景 |
舞台風演出もある前日の『ミクパ♪2012』と違って、コンサートメインの感謝祭は舞台中央にディラッドボードが並ぶ。オープニングとエンディングでは、8人のダンサーがミクさんとともに生で踊った! |
(C)SEGA/(C)Crypton Future Media, Inc. Organized by SEGA/MAGES. |
この日のセットリストはこちら(前から順に、曲名、作詞、作曲)。
- Tell Your World (kz/kz)
- ゆめゆめ (DECO*27/DECO*27)
- ワールドイズマイン (ryo/ryo)
- えれくとりっくえんじぇぅ (ヤスオ/ヤスオ)
- 恋スルVOC@LOID (OSTER project/OSTER project)
- クローバー・クラブ (ゆうゆ/ゆうゆ)
- ぽっぴっぽー (ラマーズP/ラマーズP)
- ロミオとシンデレラ (doriko/doriko)
- ファインダー (DSLR remix - re:edit) (kz/kz)
- 裏表ラバーズ (wowaka/wowaka)
- StargazeR (骨盤P/骨盤P)
- moon (はっか/iroha(sasaki))
- 初音ミクの消失 (cosMo@暴走P/cosMo@暴走P)(ここまで初音ミク ソロ)
- Change me (shu-t/shu-t)(メイコ ソロ)
- 右肩の蝶 (水野悠良/のりぴー)(鏡音レン ソロ)
- Just Be Friends (Dexie Flatline/Dexie Flatline)(巡音ルカ ソロ)
- magnet (minato/minato)
- ワールズエンド・ダンスホール (wowaka/wowaka)(ここまで初音ミク&巡音ルカ デュエット)
- 炉心融解 (kuma/iroha(sasaki))
- 孤独の果て (光収容/光収容)(ここまで鏡音リン ソロ)
- Promise (samfree/samfree)(初音ミク&鏡音リン デュエット)
- タイムリミット (North-T/North-T)
- パズル (クワガタP/クワガタP)
- 1/6 -out of the gravity- (ぼーかりおどP(noa)/ぼーかりおどP(noa))
- SPiCa (kentax vs とくP/とくP)(ここまで初音ミク ソロ)
アンコール曲
- 愛言葉 (DECO*27/DECO*27)
- メルト (ryo/ryo)
- ハジメテノオト (malo/malo)
冷たい雨も吹き飛ばす、天使のミクさんの可憐な歌声! |
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ルカさんとはまた違うオトナの魅力を振りまいた、メイコお姉さん |
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午後2時に昼の部が開演。Google ChromeのTVCMでお茶の間に『初音ミク』の名前を知らしめた『Tell Your World』(作詞・作曲 kz)でオープニングから盛り上がりは最高潮! ところが3曲目で思わぬサプライズがあった。
なんとミクさんの音声トラック……じゃなくて、マイク音声が途切れてしまったのだ。伴奏は生演奏なのでそのまま続いたが、ミクさんの声が会場に集まった約2500人のファンに届かない! そのとき会場からはミクさんを応援する声が自然に沸き上がった。「ミクさん、ガンバレー!!」
真っ赤に染まった会場 |
メイコお姉さんが登場すると、赤のサイリウムが一斉に振られて会場全体を染め上げた |
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みんなの願いが通じたのか、続く『えれくとりっくえんじぇぅ』(作詞・作曲 ヤスオ)からはマイクも復活し、ラマーズPが舞台に上がって生で踊ってみた『ぽっぴっぽー』(作詞・作曲 ラマーズP)で前日同様に大盛り上がり。
13曲目の『初音ミクの消失』(作詞・作曲 cosMo@暴走P)で、ミクさんの背後に大きな満月が描き出され、血の如く真っ赤に染まったミクさんが、ガラスが割れるように消失して退場する。次に登場したのは、その赤がイメージカラーのメイコお姉さんだった。前日(ミクパ♪2012)のカイトお兄さんと同様、出演者リストに載っていないサプライズゲストだ。
初音ミク&巡音ルカのデュエット |
『magnet』と『ワールズエンド・ダンスホール』の2曲を、ミク&ルカのデュエットで歌った |
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続いて元気よくレンきゅんが飛び出し、さらにルカさんへバトンタッチ。この日の特徴は、ミクさんのデュエット曲が多かったこと。ルカさんは『magnet』(作詞・作曲 minato)と『ワールズエンド・ダンスホール』(作詞・作曲 wowaka)を、リンちゃんも『Promise』(作詞・作曲 samfree)を、それぞれミクさんとデュエットした。
25曲目の『SPiCa』(作詞 kentax vs とくP、作曲 とくP)を歌い上げると、ミクさんは「サンキュー」と言い残して舞台後方へと走り去る。直後に会場から「ミーク、ミーク!」とアンコールの大合唱。3分ほど続いた後、ミクさんが舞台に再登場したときの第一声もやっぱり「サンキュー」だった。まさに今日はミクの日、サンキューの日である。
初音ミク&鏡音リンのデュエット |
『Promise』をリンちゃんとデュエットするミクさん。足首に大きな花のアンクレット、というよりシュシュを巻いてるのが可愛い! |
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アンコールの一曲目は、ファンに感謝の気持ちを込めて『愛言葉』(作詞・作曲 DECO*27)、続く『メルト』(作詞・作曲 ryo)のアップテンポで盛り上げ、クライマックスの『ハジメテノオト』(作詞・作曲 malo)で『最後のミクの日感謝祭』は大団円を迎えた……かに見えたが、ここで再びサプライズ! なんと観客席から「もう一回!」コールがこだましたのだ。
実は上に書いたのはプレス向けに配られた事前のセットリスト。しかし、3曲目の途中でトラブルが発生したため、急遽ホントにホントのラストナンバーとして『ワールドイズマイン』(作詞・作曲 ryo)をもう一回歌ってくれたのだ。これには会場にいたファンよりも、むしろ事情を知るプレス関係者のほうが驚いた! まさにサプライズプレゼントだったのだ。
『SPiCa』の終盤で金銀テープが打ち出された。ミクさんへの熱い想いは、感謝祭のスタッフにもきっと通じたハズ! |
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最後の一曲を歌い上げたミクさんは、まるで近くへ散歩にでも行くように「バイバイ♪」と一言残して舞台を降りた。これが最後だなんて、ファンの誰も信じていないだろう。きっとミクさんは戻ってくる。来年の3月9日には、またミクさんのとびきりの笑顔を見て、天使の歌声が聴けると信じている。絶対にだ!!
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