Androidのスマートフォンと言えば“GALAXY”と言えるほどの一台ブランドになったGALAXYシリーズがついにauからも発売になりました。
その名も『GALAXY SII WiMAX ISW11SC』。春モデルで唯一、下り最大40Mbpsの“+WiMAX”対応モデルです。サクサク感を誇るGALAXYの武器は、auでも健在というわけです。通信速度は下り最大40Mbpsで、政令指定都市の人口カバー率が95パーセントを超えているエリアの広さも魅力的です。WiMAXを利用しても、料金はパケット代が月々525円上がるだけでテザリングも8台まで対応します。
では、速いと言われるWiMAXを『GALAXY SII WiMAX』で利用すると、一体どのくらいのスピードが出るのかを端末を都内に持ち出して、実際の速度をチェックしました。テストにはアプリ『Speedtest.net』を利用し、速度は3回測定。最初にテストしたのは六本木ヒルズのカフェで、速度測定は15時ごろに行ないました。結果は以下のとおり。
■六本木ヒルズで計測
下り | 上り | |
1回目 | 1.73Mbps | 3.43Mbps |
2回目 | 1.55Mbps | 3.49Mbps |
3回目 | 2.37Mbps | 2.28Mbps |
3回の数値を平均化してみる、下りは約1.9Mbps程度です。実験した場所がやや奥まったところで、電波が弱かったためWiMAXの実力をフルには引き出せなかったものの、結果はまずまず。奥まった場所でもきちんと通信できたという点にも注目です。開業当初と比べWiMAXは屋内での電波状況がかなり改善していて、利用範囲が広くなりました。WiMAXは都市部に関しては電波の入る場所が非常に多いです。
上りは2回3Mbpsを超えていて、これなら『GALAXY SII WiMAX』搭載の800万画素カメラで撮った写真でもスムーズにツイッターやFacebookにアップできます。また、体感ではどれくらいかを試すため、『週アスPLUS』のトップページに3回ほどアクセスしてチェック。表示が終わるまでの時間は平均で約9.3秒とストレスなく、サイトを見られました。
■新宿駅で計測
次にテストをしたのは、新宿駅の構内。時間は15時45分前後で、六本木ヒルズに比べると人が多かったです。山手線のホームなので屋外なのですが、屋根などの遮蔽物が多いため電波のマークは3~4本の間をフラフラ~。この状況で、速度を測定すると……。
下り | 上り | |
1回目 | 2.08Mbps | 2.45Mbps |
2回目 | 2.58Mbps | 3.43Mbps |
3回目 | 2.82Mbps | 2.12Mbps |
ご覧のとおり、六本木よりも数値は高くなりました。下りは3回とも2Mbpsを超えていますし、上りも1回3Mbpsを超え。
週アスPLUSの表示時間は平均で約8.9秒、少し通信環境がよくなっただけで、速度が目に見えて上がりました。もっとベストな場所で計測したらどうなる!? ここから池袋に移動し、駅を出てすぐのひらけた場所でテストをしました。
■池袋駅で計測
今回の計測では池袋が一番速い5Mbpsを記録、上りの速度も安定していて4Mbpsを超えることも。週アスPLUSの表示速度は3ヵ所の中でもっとも速く約8.8秒だ。ちょっと表示が重いという……週アスPLUSのトップページを8秒台で表示できれば、十分合格点。720×1280ドットのディスプレーは情報量も多く、各記事もスムーズに読めました。
下り | 上り | |
1回目 | 4.76Mbps | 4.11Mbps |
2回目 | 4.14Mbps | 3.57Mbps |
3回目 | 5.11Mbps | 3.7Mbps |
■移動中の通信状態
また、移動しながら使うとどうなるのかも試してみました。チェックは新宿から池袋に移動中の山手線車内です。結論からいうと、問題はほぼなし! 新宿からWiMAXをつなぎっぱなしにしましたが、池袋のひとつ前、目白までほとんど切れることがなく、快適に利用できた。細かく見ていくと、新宿と新大久保の間で1回、高田馬場と目白の間で1回、WiMAXの接続が切れましたが、電波はすぐに復活。移動中でもだいたいアンテナマークは2~3本の間で推移し、場所によっては5本になることもありました。
このように電車での移動中もWiMAXは途切れることは少なかったですが、電波状況が良くない場所では、WiMAXのみをオフにして電池を節約できるのも特徴。通知パネルにオンとオフを設定するボタンがあるため、切り替えも簡単。テザリングも、ここから一発で設定できます。
しかもGALAXY SII WiMAXのバッテリーは、大容量の1850mAh。電池の消費が大きくなりがちなWiMAXを多用しても安心です。WiMAX対応端末の中で、もっともバランスのいい1台と言えそうです。
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