人口12億人、そして中国に次ぐ巨大な携帯電話マーケットであるインド。
なんとなくインドの通信事情って遅れているように思っていませんか? ところがインドも3Gが開始されており、高速データ通信も誰もが使えるようになっています。またスマートフォンもあるところには普通に売られているのです。
今回はインドの首都、デリーにある電脳街のスマホ事情をご案内!
| ノキアとサムスンの一騎打ちにiPhoneが参入 |
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| 高級住宅街にあったBlackBerryショップ |
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ノキアがシェアを下落させる一方でサムスン電子が追い上げ、そしてスマートフォン分野ではiPhoneの強さばかりが目立つここのところの海外の携帯市場。
ところがインドではまだまだノキアの力がとても強く、街中のいたるところで見かける看板はノキア。それを追うサムスン電子とこの2社が必死の戦いを行なっているようです。
iPhoneはまだまだ庶民には高すぎるので街中で見かけることはほとんどありません。一方ビジネス系の人を中心にBlackBerryの人気はかなり高くなっています。
| ニューデリー駅付近は面白みはイマイチ |
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さて中国もそうですが、人の集まるところには携帯屋があるのが世界のつね。ところが首都にあるニューデリー駅前を入ったゲストハウス通りには携帯屋はちらほらとしかありません。
ちょいと怪しい中古屋なんてのもなし。インドに来る人は現地で携帯を買わないの?
| スマホなら電脳街へ! 目的地はNehru place駅 |
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どうやらデリーで携帯を見るなら郊外のショッピングモールなどのほうがよいようです。でもショッピングモールって車でしか行けないようなところが多くて移動が大変。
でも安心しましょう。デリーにも電脳街があって、そこではパソコンだけじゃなくスマートフォンや携帯電話を売っている店もあるそうなのです。ってことでデリーの秋葉とも呼べる地下鉄Nehru place駅へレッツゴー!
| あわてるな、そこは映画館だ |
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Nehru Place駅を降りるとすぐ左前に大きなビルが見えてきます。「おおこれが憧れのインドの電脳ビルなのか」とあわててはいけません。
一見するとそんな感じのビルなのですがここは映画館。とは言えファーストフード店が入っているし綺麗なトイレもあるので、電脳街を回ったあとにここで休憩するのも悪くないですよ。
| うおー! いきなりなんなんだここは? |
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| ずらりと並ぶ、PCやITやスマホ関係のお店 |
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その映画館の裏手に回ってみると、いきなり開けた広場に出ます。左右には雑居ビルとも呼べないような、なんとも言えない建物が壁のように建っています。
しかしそのビルの1階を見てみるとPCや携帯メーカーの看板がずらり。そう、ここがデリーの秋葉原なのです。
並んでいるのはメーカー専門店だったり代理店だったり、あと総合IT機器のお店だったり。ここならインドなスマホを見つけることができそうです。
| さっそくefutureへ入店 |
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映画館に一番近いところにあるefutureというお店からウインドーショッピングを始めたところ、このお店はPCやスマホやデジカメを扱う総合店であることがわかりました。
さっそくお店に入ってみましょう。インドではこの手のお店は入り口に警備員がいるので、なかには怪しい客はいないので安心です。
| 最新スマホがずらりと並ぶ |
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入ってすぐに目につくのは大手メーカーの最新スマートフォン。ノキア、サムスン電子、HTC、ソニーエリクソン、モトローラ、LG電子、そしてアップル……。値段は定価なのでほかの国とあまり変わりませんが、為替レートの関係で若干安いものも。
インドでも発売されたばかりのGalaxy Noteは他国より安いようでかなりそそられました。なおインドの携帯にはSIMロックはありません。この手のお店はクレジットカードも使えるのでちょっと危険。
| 携帯ショップもあるのでSIMも調達可能 |
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| 店内はとにかく別世界 |
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もちろん携帯キャリアや携帯専門店もあります。このThe Mobilestoreはインドでも大手の携帯チェーン店。プリペイドSIMカードの購入も可能です。
どこのお店もドアを開けてなかに入れば冷房は効いているし最新製品が並んでいるしで、まるで先進国のお店に入ったような感じにさせてくれます。一見怪しいエリアのようでお店はちゃんとしているんですね。
| ケース屋台は結構あります |
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| 透明フィルムからプロテクターを貼ってくれる |
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広場のほうは屋台が出ており、ケースや充電器なども売られています。また小さな机を出しているブースがあってなにをやっているかと見てみたら、大きなロールフィルムからはさみとカッターで小さなサイズを切り出し、それをノートPCやスマートフォンに貼ってくれるお店でした。
どんなにマイナーな機種でもここに来ればディスプレー保護もばっちりなわけです。インド侮れないぞ!
| こーゆーのはあんまりない |
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でもまぁ、路地やビルとビルの間を入ったお店などにはちと謎の商品が置いてあったり。でもその数はあまり多くありません。
おそらく輸入するのが厳しいのと、インドメーカーの携帯電話が安いので勝負にならないのかもしれませんねぇ。
| こ、このDELLのスマホってなに? |
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そんなことでお店を回りながらなにかいいものないかなーと物色していたら、DELLのお店で不思議なものを発見。スマートフォンです。
DELLのスマートフォンって言えば、Streakなどのハイエンドマシンが有名ですよね。でもこのDELL、サイズが小ぶりでほかの国ではほとんど見かけません。もしかしてこれって怪しいブツ?
| もしかしてアノ“Z”ではありませんか |
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実はこれはZTEのOEM品。日本でもソフトバンクから出ている003Zの同系機です。さすがにStreakなどは高くて庶民には手が届きません。
DELLブランドはインドでは強いようですが、ネットブックのような格安なスマートフォンとしてこのような製品を出しているんですねぇ。
| この女子ケータイってスマホですか? |
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さてお次はこちらの製品。なんとなく中国あたりにありそうなデザインの女子向け端末ですが、これで3G対応。しかもOSはAndroidだそうです。ってことはこれ、スマートフォンなの?
| インドのスマホはMicromaxにまかせろ |
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こちらはインドのMicromaxの製品。女性をターゲットにしておりblingという名前がついています。
QVGAディスプレー、600MHzのCPU、3メガカメラとスペックはエントリーレベルですが、女性が手軽に買えるスマートフォンを地元メーカーが作っちゃったってのはすごいかも。
Micromaxはほかにもスマートフォンを数機種出しておりいずれも1万円前後と買いやすいのがうれしいところ。インドのお土産に1台いかがでしょうか?
| 食事もできるよ(筆者はマック) |
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こんなスマホを買ったあとは、路地にある屋台などで食事をすればインド気分もさらに盛り上がるもの!
熱を通しているから衛生状態は悪くないと信じたいところですが、私はその後の行動を考え、最初に見つけた映画館の下のマックでインド名物、チキン・マハラジャ・マックにしておきました(笑)。
ここで食事する際は自己責任でお願いします。
| インドのパワーを電脳街で感じよう |
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訪れたのは平日の午後でしたが、人だかりはすごいもので混んでいるお店ではお客さんが並んでいたりとインドの秋葉原も熱いマニアたちがたくさんいるようです。
スマートフォンも他国で売られているものだけではなく、インドならではの安い機種がSIMロックフリーで買えるのもうれしいところ。デリーでインドを感じたかったら、実は電脳街に行くのがいいかもしれませんね。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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